折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

コーチャーズボックスの孫

2015-11-01 | 日常生活
地区の少年野球チームに入っている小学3年生の孫のKくん、土、日も練習という野球漬けの日々を過ごしている。

その孫の少しでも役に立てばと、「昔取った杵柄」 で毎週水曜日の放課後、バッティングセンターや自宅の近くの公園で野球を教えている。

小柄で非力の孫は、バッティングが思うように打つことができず、再三 「悔し涙」 をこぼしていたが、このところ自主トレで体力も徐々に付き、直近ではバッティングセンターの80キロの球も何とか打ち返せるぐらいに進歩して来た。

しかし、試合では先発メンバーに入れず、ベンチにいることが多いとのこと。

折角本人も自信をつけて来たのに残念だと思っていたところ、先日試合があったので応援に行って来た。

少年野球チームの試合風景。


先発メンバーになりますようにと祈っていたが、この日も先発メンバーには入れず、1塁のコーチャーズボックスであった。

寒風が吹く中、その小さな姿は寒そうで、どんな気持ちであそこに立っているのだろうと思うと何とも切ない気持に襲われた。そんなことを思っているのは、小生だけで当人は案外あっけらかんとしているのか、そのあたりは知る由もないが・・・・。

そして、最終回の味方の攻撃の時である。

Kくんは、すぐにコチャ―ズボックスに向かわずに、ベンチで逡巡していた。

ひょっとしたら、ピンチヒッターの声がかかると期待したのか?

しかし、コーチの指示はコーチャーズボックスヘ行けとのこと。

最終回の攻撃は、味方の上位打線が振い、大量点を上げ、大差をつけて、打線は下位へ。

この状況では、控えの選手に出場の機会を与えるのが監督の采配のはずだが、この日あまり調子の出ない下位打線にそのままに打たせ、孫が一塁のコーチャーズボックスから呼ばれることはついになかった。

練習でバッティングのコツをつかみかけていただけに、孫としては是非とも打席に立ち、いい所を見せたかったに違いない。

それを思うと何ともやるせなく、「よし、見ていろ、絶対先発メンバーに定着させて、監督の鼻をあかせてやるから」 と心のうちに誓った次第である。

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