登子の山ある記

唯一の趣味であるハイキングの記録。登山道に咲く花々、山頂からの展望写真を添えて。

長野~新潟:信越トレイル縦走

2012-08-03 | 長野
長野~新潟:信越トレイル縦走

2012年7月23日(月)~27日(金)

Sクラブ山行に参加する。

起点である長野県斑尾山から終点は新潟県津南町天水山まで80キロ続く信越トレイル。
端から端まで五日間かけて歩きつなぐプランである。
古来、信州と越後間で物流に使われた16もの峠道を丁寧に復活したという。
重い米・酒・塩などの荷役に馬が使われ、馬頭観音塔が現存する。
トレイルは、ほぼブナ自然林帯を歩く。陽射しを遮り、冷気すら感じる。

宿の主人が登山口、下山口まで毎日送迎してくれる。
梅雨明け直後の晴天続きが、何よりありがたい。

行けども行けども続くブナの新緑にどっぷりひたる。
ホトトギスやウグイスの囀りが絶え間なく聞こえる。
ヒメギフチョウ・ヒョウモンチョウ・ショウキラン等など珍しい蝶や花に出会う。。
参加されていた博識の方に花・樹木・蝶を教わることができ、充実した五日間を過ごす。


《往路》7月23日(月)
JR東京駅6:24(長野新幹線)
⇒長野8:05-8:34(飯山線)
⇒飯山9:23-9:30(送迎車)
⇒斑尾登山口10:00

《復路》27日(金)
JR戸狩野沢温泉駅15:10(飯山線)
⇒長野16:00-16:10(長野新幹線)
⇒東京17:40

《宿》
戸狩温泉・ペンション4泊

《日程》
23日(月)飯山駅⇒斑尾山登山口~赤池⇒宿
24日(火)宿⇒赤池~桂池⇒宿
25日(水)宿⇒伏野峠~津南松之山口⇒宿
26日(木)宿⇒桂池~関田峠⇒宿
27日(金)宿⇒関田峠~伏野峠⇒宿

《費用》
宿泊4泊(2食付き) ¥39000
交通費 JR ¥16000

《歩程》
23日(月) 
斑尾高原登山口10:10~斑尾山11:25~大明神岳11:35(昼食)-12:05
~斑尾山12:20~万坂峠13:21~袴岳14:41~赤池15:50

行動時間 5時間 40分 12.4キロ

斑尾山登山口
ヤナギラン群生
斑尾山頂上
大明神岳から野尻湖を見下ろす
斑尾山に戻る
万坂峠
県境(長野・新潟)を通過する
袴湿原に生えるヤマドリゼンマイ
ブナ林
袴岳頂上
赤池
宿の夕食
**********
24日(火)  
赤池7:10~沼の原湿原7:45~希望湖8:41~毛無山9:24~涌井11:29
       ~富倉峠12:24~黒岩山14:20~桂池14:50

行動時間 7時間 40分 19.6キロ

宿の靴マットにはハーブが敷いてある
ブナ林
妙高山が見える
希望湖
毛無山(大平峰)
キノコ勢揃い
シシウド咲く涌井新池

涌井
富倉峠
里の集落

黒岩山・狼煙台
里を見下ろす

桂池
宿の夕食
**********
25日(水)  

伏野峠7:00~須川峠7:45~野々海峠10:22~深坂峠11:46~三方岳12:25
       ~天水山13:38~津南松の山下山口14:30

行動時間 7時間 30分  11キロ

伏野峠
菱ケ岳が見える
須川峠
ブナ林
雪の重みでブナの根元が曲がっている
ヒメギフチョウがハナヒリノキに、とまっている

上部で枝分かれしているブナ
ブナ林
野々海峠
ブナの新芽
深坂峠にある馬頭観音塔
ブナ林
三方岳
クロヒメギフチョウ(正しくはキンモンガ・フタガオ科だそう)
ヒメギフチョウ
ブナのオブジェ
イワカガミの葉が大きい
雪にめげないブナ
ブナ林
ノリウツギに群がるヒョウモンチョウ
ヒメギフチョウ
ブナ林

天水山
ブナ美人林
津南松の山口
3.11地震で長野・栄村にある6体のお地蔵さんが落下することなく向きだけ変えた
宿の夕食
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26日(木) 
桂池6:50~仏ケ峰登山口8:41~仏ケ峰10:09~小沢峠10:37
~鍋倉山12:46~黒倉山13:13~筒方峠13:45~関田峠14:05

行動時間 7時間 15分 11.5キロ

桂池から歩き始める
ブナ新緑
ホウノキが大きな葉を広げる
仏ケ峰登山口
ブナ林
新緑に染まる
ブナ林

青空にブナが映える
ブナにヤドリギが纏う
ブナ林
仏ケ峰頂上
小沢峠
展望が広がる
ヒメギフチョウ(正しくはヒョウモンエダシャクだそう)
鍋倉山
久々野峠
黒倉山
展望かすか
モリアオガエルが生息する池・筒方峠近く
筒方峠
ブナ林
関田峠
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27日(金)  
関田峠6:51~梨平峠7:36~牧峠8:55~花立山9:37~宇津ノ俣峠10:23
      ~幻の池11:02~伏野峠12:18

行動時間 5時間 27分  10.6 キロ

関田峠スタート
階段にもブナの樹がつかわれている
梨平峠
ツルアリドオシの群生
ブナ実生
ホウノキ
アオダモ(野球バット材に適す)
ブナ林

根が曲がり苔蒸したブナ(踏まれても生きている)
牧峠
花立山
ブナ林
ヒョウモンチョウ
カエデの新緑
宇津ノ俣峠・展望
ブナ林
幻の池
ウスバサイシン群生(ギフチョウの食草)
ホウノキ
菱ケ岳が見える
伏野峠にゴール

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花・樹木写真集 
23日(月)斑尾山登山口~赤池
オカトラノオ
ウツボグサ
クロヅル(蔓は赤い)
ヤナギラン
イケマ(ガガイモ科)
ミヤマニワトコ
カエデドコロ(実)
ハナヒリノキ(毒草)
ミドリユキザサ(別名ヒロハユキザサ)
イチヤクソウ
サワラン
オオウバユリ(蕾)
オニルリソウ
マタタビ

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24日(火)赤池~桂池
ウメガサソウ
ドクゼリ(三大毒草の一つ)
クサレダマ
チダケサシ(きのこのチダケを傷まないように、この花に挿して収穫した)
ツルアリドオシ
オオマツヨイグサ
キブシ(実)
マタタビ
クサアジサイ?
オニノヤガラ
ハナイカダ(実)
イチヤクソウ
マルバフユイチゴ
ルイヨウショウマ(実)
クモキリソウ(葉が広い)
クララ
ハンゴンソウ
ネジバナ(別名モジズリ)
ミヤコグサ
クガイソウ
ハギ
トンボソウ
ハエドクソウ(蛆虫殺しに用いた)
クジャクシダ(クジャクが羽根を広げた様)
オニグルミ(実)
ゴマノハグサ
ヤマホタルブクロ(ガクが一重)

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25日(水)伏野峠~津南松之山口
ノリウツギ
クロヅル
コシノカンアオイ(ギフチョウの食草)
シシガシラ
クルマバハグマ(雪国特有)
オトギリソウ
シオデ(実・ツル性・若芽は食べられる.山のアスパラガスといわれる)
タムシバ(若葉)
ホウチャクソウ
ヒロハユキザサ
ホツツジ
コシノカンアオイ
ハナニガナ(花びらが7枚以上)
カラスシキミ(実)
オオイワカガミ(花ガラ)
ヒロハユキザサ(花
ツクバネソウ
ヒメカイウ(ミズバショウに似る)
ウスバサイシン(ギフチョウの食草)
ホウチャクソウ
ウスゴ(実)
クロヅル
ホツツジ
クルマバハグマ
ヒトツバカエデ
キクバオウレン(咲き終わりの花がら)

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26日(木)桂池~関田峠
ヒメサユリ
イボタノキ
シオデ(若芽)
ミヤマナルコユリ(実)
オニシモツケソウ
トチバニンジン(花)
クサアジサイ
コナスビ(実と花)
カラムシ(茎を蒸して繊維をとり、越後上布など上質の織物をつくる)
クルマバムグラ
ヒメアオキ
ナツノハナワラビ
サンカヨウ(実)
オオナルコユリ(実)
ヨツバヒヨドリ(葉が輪状につく)
ツルアリドオシ(花は2輪.実は1個)
キソチドリ
エンレイソウ(実)
ヒルムシロ(浮草.花がでている)
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27日(金)関田峠~伏野峠
ウスバサイシン(葉)
ショウキラン(笹に寄生する)
コシノカンアオイ
ノリウツギ
オオカメノキ(実)
オクモミジハグマ
コキンレイカ
アオダモ(野球バットの用材)
タチドコロ(実)
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2年前の今頃:スイスアルプス(2010年07月12日~20日)

スイスアルプス

5年前の今頃:会津駒ケ岳(2007.7.26~7.27)

会津駒ケ岳

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大真名子山

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高峰山・角間山・烏帽子岳


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北海道:五色岳~忠別岳~小泉岳~緑岳

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2 コメント

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信越トレール (ローズ)
2012-08-04 14:35:51
初めまして。信越トレール完歩、おめでとうございます。私も気になっているトレールなので、じっくり読ませて頂きました。この時期、花がいいのですね。ところで、ヒメギフチョウとありますが、フタオガ科のキンモンガですね。26日のはやはり蛾の仲間ヒョウモンエダシャクでしょう。クサアジサイは葉が互生なので、違うものだと思います。ちょっと気づいたのでお知らせしました。暑い日々ですがどうぞお元気で山歩きを楽しんでください。又読ませていただきます。
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ようこそ、お越しくださいました」 (登子)
2012-08-05 09:02:25
ヒメギフチョウ、クロヒメギフチョウはそれぞれフタガオ科キンモンガ、ヒョウモンエダシャクと注釈を入れました。
ご指摘ありがとうございました。
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