北海道の旅で、忘れられない出来事がありました。
前回ブログに書いた虎杖浜温泉に泊まった後、登別温泉へ行きました。
登別温泉の日帰り入浴をして、
地獄谷と、透明度が高いと言われる倶多楽湖(くったらこ)を回る計画を立てました。
その日は上の湯温泉の銀婚湯に泊まる予定ですから、
本数の少ない電車時刻に合わせて、かなり綿密な時間の割り振りが必要です。
とは言っても私たちのこと、ゆったりと温泉を楽しみました。
そして、タクシーに乗りました。
幸運なことに、とても親切で、いろいろ勉強して知識の豊富な運転手さんでした。
私たちの計画を話すと、きちんと時間を計算してくれて、
「地獄谷を見た後は、その奥にある熱湯の湧き出る大湯沼を見ましょう、
そのあと倶多楽湖へ回って、駅に行きましょう」と。
そのお薦めの大湯沼とその脇にある、更に熱いお湯に吹き出る奥の湯、
荒々しい岩肌の日和山から立ち上る煙が風によって変化するのも、魅力的でした。
更に大分走ったところにある展望台から見る倶多楽湖の深い青の色が素晴らしい。
興奮して写真を撮ったあと、ふと友人が『荷物!』と。
登別温泉のバスターミナルの荷物預かりに預けたままだったことを思い出しました。
タクシーの運転手さんに言うと、頭の中でさーっと時間を計算してくれて、
倶多楽湖の湖畔まで行って、引き返して、登別温泉のバスターミナルへ、
それから駅に向かいましょう、と。
ゆっくりは見られないけれど、できますよ、と。
その言葉に、気持ちもほっとして、運転手さんにお任せして、
すべての景色を楽しんで、予定通りの電車に乗ることができました。
どうもありがとうございました。
どれほど感謝しても足りないくらいです。
おかげさまで、北海道の自然の素晴らしさと、人の温かさに触れることができました。
そして、今回また忘れ物をしてしまったのです。
知り合いになって間もない友達に、車で家の近くまで送ってもらった時、
貴重品の入ったポシェットを座席の下に忘れて、降りてしまったのでした。
なんとか家に入って連絡を取ることができ、翌日に待ち合わせをしました。
その友達の親切に、感謝、感謝!!!
忘れ物で、さんざんご迷惑をかけましたが、
素敵な人たちとの出会いが、忘れがたい思い出になりました。
2度あることは3度あるとも言いますので、
今後忘れ物のないように十分気をつけようと思います。
里英子