友人が京都に転勤になり、彼女に会いに行くために、
また別の友人の京都での仕事にくっついて、
——とまあ、何かと友人を頼りにして、京都行きが頻繁になっている今日この頃です。
今回のお話は祇園祭です。
こんなに有名なお祭りなのに、今年までどんなお祭りなのかほとんど知りませんでした。
祇園祭は、日本三大祭の一つに数えられる、八坂神社のお祭りで、
7月1日から31日まで1ヶ月にわたっていろいろな行事が繰り広げられます。
このようなお祭りを盛大にできるのは、世の中が平和だからです。
お祭りを見ながら、昨今の日本の状況が頭に浮かび、
日本が平和であることを、これからも大切にしていくことができますようにと祈っていました。
祇園祭は、869年の祇園御霊会(ごりょえ)が始まりです。
日本の各地で疫病が流行したため、災厄の除去を祈って行われたとのことです。
当時の国の数にちなんで、66本の鉾を立てて祭を行ったとのこと。
現在は、前祭(さきまつり)に山鉾23本が7月17日に巡行し、
後祭に10本の山鉾が7月24日に、前祭の巡行と逆コースで巡ります。
後祭は半世紀ぶりに昨年から行われるようになったとのことです。
今年はちょうど17日に台風が近づき、巡行も危ぶまれましたが、決行となり、
時折滝のような土砂降りの雨の中を、練り歩く方も見て歩く方もずぶ濡れになりながら、
それでも興奮が伝わってきて、けっこう楽しいものでした。
人に聞けば、例年はかんかん照りで暑いということ、見物人ももっとずっと多いとのことで、
私としてはラッキーだったと言えるのかもしれません。
山鉾と一緒にして言いますが、山と鉾は形も異なり、動かし方も違います。
そして、それぞれに地域が管理していて、一つ一つに独特な名前がつき、
それぞれの意味があり、台に載っているお宝には、その意味が示されています。
これを大切に保存し、次の世代につなげていくのは大変なことだなあと思いました。
写真は、上の2枚は前日の宵山の山鉾の様子です。
下は、雨の中の巡行の様子です。
里英子