Rの会~楽覚生~ 今ここの気づき

ゲシュタルト療法を用いて、自分自身を見つめ、今ここを丁寧に感じていくワークショップのお知らせです。

<宍道湖の夕焼けと夜空と朝日>

2012-10-31 | 旅行

松江は、歴史のある文化的な城下町です。

そして、宍道湖があります。

今回のワークショップの前日は、宍道湖温泉に泊まりました。

宍道湖は、夕日が美しい事で有名です。

夕日が沈むという 5:15、宍道湖温泉の一番西寄りから、

宍道湖を眺めていました。

天気は快晴でしたが、太陽の沈むところに雲がかかっていました。

太陽が雲の影に隠れると、周囲の色が文字通り茜色になり、

空全体が、素晴らしい色に美しく輝きました。

スケッチも描くことができ、大満足!

 

夜中に、なぜか目が覚めて、そっとカーテンを開けて、宍道湖を眺めました。

空にはたくさんの星がキラキラと瞬いていました。

ちょうど真正面に、オリオン座。

夢を見ているようでした。

 

朝、少し明るくなりかけた時、計ったように目が覚めました。

部屋から宍道湖を眺めると、東の方向が朝焼けです。

夕焼けとはまた違う赤い色。

見とれていたら、

遠くに小さく見えている大山(だいせん)の南側から太陽が昇りました。

 

夕焼けと夜の星、そして朝日と、宍道湖から3つものプレゼントをいただきました。

 

宍道湖に沿った遊歩道を歩いて、ワークショップ会場に向かっていると、

はぜ釣りをしている人に出会いました。

その人から、宍道湖は、今年は、あおこが異常に発生したとのこと、

また有名なしじみを採りすぎたために、少なくなっている事を聞きました。

本当に残念で、悲しくなりました。

美しい自然が維持されることを心から願っています。

 

                   里英子


<松江でワークショップ>

2012-10-27 | ワークショップ

浜松のワークショップの一週間後に、

松江で、産業カウンセラーの方たちを対象に、ワークショップを行いました。

松江では、ゲシュタルト療法の体験は初めての方がほとんどでした。

そこで、ゲシュタルト療法の入門として、

楽しい気づきの体験をたくさん取り入れました。

机を取り払って、椅子を円形に並べた会場に入って、

戸惑った方もいらしたようですが、

まずは体を動かして、部屋の中で歩きまわり、

お互いに名前を紹介したりするうちに、

どんどん緊張も解けて、和やかな雰囲気になっていきました。

 

お部屋は、松江城のすぐ隣でしたので、

窓から松江城の天守閣やお堀、松の緑や、遠くの山々が、

とてもきれいに見えました。

そのような素晴らしい環境の中で、ワークショップができることは、私の喜びです。

      

ワークショップでいつも私が心がけていることは、安全であることです。

その場を作っているのは、その場にいる人全員であること、

この場を安全で、何を話しても大丈夫な場にするために、

私と参加者の全員の協力が必要だとお話しします。

そのためのお約束を2~3お話しして協力を求めます。

そうすることで、皆さん自分に責任を持ちながら、

グループの中で、安心して発言できるようです。

 

今回は、参加者の人数が多かったこともあり、

一人ひとりのゲシュタルト・ワークはしませんでしたが、

3~4人の小グループに分かれて、

「今ここ」の自分に気づく事をテーマに、色々な体験学習をしてもらいました。

たくさん質問もしていただき、それに答えながら進めて行きました。

 

日頃カウンセラーとして活躍している人は、

クライエントの話しはよく聞くけれど、

自分の事を話す機会は少ないという事に気づいた人もいました。

このワークショップで、自分の事を話して、それをしっかり聞いてもらい、

自分自身に気づくことが多かったようでした。

気づくことは、エネルギーを取り戻すことでもあり、

様々な感覚を伴いますが、楽しい体験であることが多いのです。

 

皆さんとの一期一会、ありがとうございました。

 

ラッキーなことに、ワークショップのあった夜、

松江祭鼕(どう)行列の前夜祭があるとの情報を得ましたので、

夕食後、何人かの参加者と一緒に会場に行きました。

大きな太鼓を3つ並べて、それを取り囲んで叩いています。

周りでは、横笛と金属製の打楽器を打ち鳴らしている人がリズムをとっています。

太鼓の音がお腹に響いてきて、気持ちがよいなあと見ていたら、

いきなりバチを渡されました。

体験していいとのこと、

隣の若い威勢のいいお姉さんの、「右、左、両方~、~」の声に合わせて、

打ち鳴らしてみたら、何とすっきりいい気分なのでしょう。

すっかり乗ってしまいました。

これも、今ここの楽しい体験!!!

やったー!!!

ありがとう!!!

       里英子


<25年目の浜松ワークショップ>

2012-10-16 | ワークショップ

10月のある週末、浜松のK子さんのカウンセリング・グループで、

ゲシュタルト・セラピーのワークショップを行いました。

何と今年で25年目を迎えました。

ほとんど年1回ですが、年2回の時もあり、今年は30回目でした。

四半世紀にわたって、毎年企画してくださったK子さんに感謝!感謝!

どうもありがとうございます。

 

これだけコンスタントに継続していると、その間にいろいろな変化があります。

私自身についていえば、最初は33歳、

心療内科医として、大学病院で日々診療しながら、

ゲシュタルトのワークを5年受け、トレーニングは終了していましたが、

ゲシュタルトのファシリテーターとして、一人でする経験は少なかったのです。

そのようなときに、K子さんは私を信頼してくれて、浜松に呼んでくれました。

私も全身全霊で一人ひとりと向かい合い、一瞬一瞬を大切にしてきました。

そして、一つ一つのワークから、参加している一人ひとりから、そのグループから、

いろいろ教えられました。

現在58歳となり、教えられたことが血となり肉となって、

ファシリテーターとしても、一人の人間としても、成長したと自分で思います。

そして今も、今ここでの新たな気づきがあり、参加者から学んでいます。

 

さらに、東京とは異なる文化を持ち、

浜松独特の言葉使いや考え方があり、また家族の在り方なども違いがあり、

私としては色々と驚きと発見があって、勉強になりました。

今では、様々な地方でワークショップをする機会が多くなり、

それぞれの土地の文化に触れることを大いに楽しんでいます。

その楽しみに最初に気づかせてくれたのは、浜松です。

 

K子さんのグループのメンバーも、変化しました。

色々な人が出入りした中で、

第一回目から今年まで、ほとんど全てに参加している人もいます。

ここでの出会いをきっかけに、東京の私のグループまで通う人も多くいます。

また、このグループを卒業し、独自のグループを作って活動する人たちもいて、

それらのグループからも呼んでもらって、

私と浜松とのつながりはますます濃くなっています。

K子さんのグループで、タンポポの花がどんどん咲いて、

その種が風で運ばれて、

あちらこちらに芽を出しているというイメージが浮かんできました。

 

来年の日程を合わせ、再会を約束して別れました。

また元気で、会いましょう!

 

帰りの新幹線、ビールを片手に車窓を眺めていると、富士山が見えました。

落ち着いた色の富士山でした。

                       里英子

 

                          


<夜の香り>

2012-10-03 | 日記

ある夜中、ふと眼を覚ますと、

甘ーい香りが、鼻をくすぐります。

ああ、咲いたのだなあ。

 

昨日まで、小さな蕾をたくさんつけていた、シルクジャスミンが、

夜中に花開いたのです。

花は小さくて、白くて、清楚な感じですが、

香りは強くて、存在感を十分にアピールしています。

 

香りにひかれて、起きてみると、

外はいつになく明るい。

???

ベランダに出てみると、まあるいお月様。

 

「ぼくが月をみると、

月もぼくをみる。

かみさま、月をお守りください。

かみさま、ぼくをお守りください。」

 

マザーグースから谷川俊太郎訳詞、林光作曲の歌です。

                    里英子