この一年を振り返って、今も胸が痛むのは、
東日本大震災、そして福島原発事故で被害に遭われた方たちが、
まだ避難生活を強いられ、復興に向かって努力を続けているということです。
この寒い時期、どうぞ暖かいお正月が迎えられますようにと心より願っています。
この夏、秋田の湯瀬温泉でワークショップを行うことができたことは、
私にとって、とても大きな意味のあることでした。
直接大きな被害を受けた様には見えませんでしたが、
温泉の出方が変化したなど、いろいろ困ったことも起きているようでした。
また土地の方たちや参加者の知人や親戚に、被害を受けた方たちもいました。
一人ひとりの喪失体験や傷ついた体験を語ってくれる時、
一緒に居ることは、私のできる唯一のことです。
人と一緒にいて、悲しみや辛さを十分に感じることができると、
それまで感じられなかった、喜びや楽しみも味わうことができるようになっていく、
その過程を一緒に体験していると、人間の柔軟さに、私は心から感動します。
前にも書きましたが、この災害と事故によって、私の中で起こった大きな変化は、
<今ここに居る>という意識がとても強くなったことです。
私のしているゲシュタルト・セラピーの基本である<今ここの気づき>も、
今ここに、心も体も意識も全身で存在していることを感じることです。
ファシリテーターをしていても、クライエントと一緒に今ここに居る事の大きな意味を、
改めて今年は味わっています。
何かをすることより、ただ居るということ、の大切さを感じています。
今年も色々ありがとうございました。
今年ワークショップに参加していただいた方、
色々なところで出会った方、初めての方も、何度もお会いしている方も、
そしてブログを読んでくださった方も、
どうもありがとうございます。
みなさま、より良いお年をお迎えくださいますように。
そして、来年もまた<Rの会―楽覚生>をよろしくお願いします。
Rの会―楽覚生 俵 里英子