KIRAKUZA

2009-03-10 07:13:45 | 徳島・高知



 高松と徳島を結ぶJR高徳線の板東駅前で見つけた旧映画館らしき建物(詳細不明)。 映画全盛期の昭和の匂いを今でも漂わせています。  徳島県鳴門市大麻町板東  06年12月下旬

 
 ※おまけ 大麻町の近代建築の紹介。 まずは船本家牧舎(旧富田畜産部牧舎)。 ドイツ人の設計・施工で大正6(1917)年に建設(大正8年増築)されたもので、1階部分は煉瓦造になっています。  大麻町桧野神ノ北


 お次は、柿本家バラッケ(旧板東俘虜収容所 大正6年築)。 トイレ休憩で立ち寄った道の駅内で偶然に発見したもので、登録文化財のプレートが貼られていたので気が付きました。 移築されてきたとはいえ、扉や窓はアルミ製だし外壁も屋根も完全に新しいので外見的に見所はありません。 移築前は牛舎に転用されていたので物産館として活用・保存するには仕方なかったのかもしれませんが・・・ もう一つ現存する旧板東俘虜収容所の建物(安藝家バラッケ)は調査不足の為、追い切れず。  大麻町桧東山田 道の駅 第九の里内 


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4 コメント

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きざくら? (ミカエル)
2009-03-11 10:00:03
esさん、おはようございます。
この劇場は多分「気が楽になる劇場」という意味をこめて命名されたのでは?

こちらでは「黄桜」の日本酒CMが流されており、一瞬目を疑いました。

捕虜施設は函館の外人墓地近くにも残っています。人格が維持された施設であったのかは不明ですが、悲しい施設であったことには間違いないと思います。

私の額には、米軍機の機銃掃射による傷が残っています。 ミカエル
忘れられませんね。 (es)
2009-03-11 21:03:33
ミカエルさん、こんばんは。
戦後の映画最盛期にはこの気楽座(?)をはじめ駅前には必ず映画館があって、
満員御礼の観客達でいつも賑わっていたんだな・・・と想像しちゃうと少し寂しいですね。
人の心の移ろいやすさ、時間の流れの残酷さを感じてしまいます。

この収容所は映画『バルトの楽園』のモデルとなった施設で、
捕虜になったドイツ兵は割合と人道的な扱いを受けていたそうです。
もっとも、全ての施設がそうでなかったであろう事は想像できますが、
少なくともここでは歴史の暗部に触れるような陰惨さは感じませんでしたよ。

そういえば昨日は東京大空襲の日で、ニュースでもその事を報じていました。
たとえ街並みは新しくなって過去は風化しても、心や体の傷は一生付いて回るもので忘れられませんね。
はじめまして (カムリ)
2010-07-15 11:40:39
鳴門の気楽座が載っていたので拝見させて貰いました。
3年ほど前に、この建物を見学に行き、数件隣の持ち主にお話を聞かせて貰ったのですが…
残念な事に、映画館という事だけで詳細不明との事。
近くの住人にお話を聞かせて貰って、当時の事が少しだけ聞けました

そして、昨年、取り壊しがされてしまいました。
内部まで見学していなかったので、残念です
気楽座 (es)
2010-07-15 20:18:16
カムリさん、こんにちは。
コメントと情報を有難うございます。
ここは『徳島県の近代化遺産』にも載っていない謎の建物でしたが、
結局正体不明のまま取り壊されてしまったんですね。
入口付近の腰壁の豆タイルやアルファベットの劇場名が洒落ていてとても印象的でした。

映画館は廃業してからの他施設への転用は難しいでしょうし
個人で維持管理するのも大変でしょうから生き残るのは並大抵の事ではないのかも知れませんね。

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