昭和39(1964)年に高遠町(当時)に編入されてその歴史に幕を閉じる事になる河南村の村役場として昭和11(1936)年に完成したもの。 外壁の一部にスクラッチタイルをあしらった木造2階建ての瀟洒な建物です。 伊那谷のフィルム・コミッションで紹介され各種撮影の誘致が行われている建物でもありますが、実際に目にしてみると先行きがとても不安に感じられるような状態でした。 長野県伊那市高遠町 11年07月上旬
崩れてしまっていますが玄関ポーチの上はバルコニーになっていたと思われます。
ペディメント部分のアップ。
簡略化された柱頭部分。
建物の前面部分は瓦礫等の散乱で足場が悪くなっていて近寄りにくいです。
荒れているというより解体が始まっているようにも見えるのですが…。
床下換気口のグリル。
背面の平屋部分は後年の増築っぽい(?)。 現在は個人所有という情報もあったのでこちらを生活の場にして暮らしていたのでしょうか。
窓ガラスの割れっぷりも酷いですね。
この日は平年より12日早い梅雨明けの日で35℃近い猛烈な暑さ。 恨めしい青空をデジカメの「ワンポイントカラー」で抜き出してみました。
こちらは同じく「ノスタルジックモード」での撮影。 この建物が何かの撮影で使用される日は本当に来るの?