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7年の歳月をかけ明治41(1908)年に奈良県監獄署として完成。 建築家・山下啓次郎(1867~1931)が手がけた明治の五大監獄で、現存するのはここと千葉のみ(長崎県諫早市の旧長崎刑務所は、残念ながら現在解体中)。
※08年現在、旧長崎刑務所は一部保存の方向のようです。
ゆるやかな坂道を登っていくと煉瓦塀が目に入ってきて、やがてこの正門と庁舎が見えてきます。 刑務所と聞くと厳然とした建物をイメージしてしまいますが、実物は意外にも温かみのある印象。 設計者の山下啓次郎は欧米8ヶ国、およそ30にも及ぶ監獄を視察し、監獄=牢屋ではなく、更生の為の施設という欧米の進んだ思想を取り入れ具現化したようです。 近代国家を目指す明治政府にとっても、懲罰よりも更生に重きを置いた新しい行刑思想を内外に誇る意味でも、このような建物が必要だったのかも知れませんね。 奈良県奈良市般若寺町 07年09月下旬
※現役の刑務所です。 受刑者並びに関係者のプライバシーに十分配慮して見学・撮影されるよう願います。 毎年9月の矯正展で敷地内に入れるようなので、見学はその時のほうがいいように思います。
※おまけ こちらは奈良市水道計量器室。 刑務所へ向かう坂の途中にある小さな煉瓦の建物ですが、詳細は良く分かりません。
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こうして見てみると奈良と千葉は同時期に建てられただけあって、共通するデザインだと思いました。
私も来週か再来週あたり、千葉と中野の刑務所の写真をUPしてみます(笑)。
本当は青空をバックに撮りたかったのですが、生憎の曇り空。そこだけがちょっと残念でした。
千葉刑務所は私もまだ見たことないのですが、やはり似てますか。
そういえば11月頃に千葉も矯正展があったと思うので、時間を作って是非乗り込みたいですねぇ。