北川純のアートなお仕事

現在進行形作品の紹介から旧作品の制作裏話まで小出しにお話します。

『蜘蛛の糸』その10

2010年07月31日 | 裸体像Tシャツ計画
[裸体像Tシャツ計画/静岡県清水/学生D]

前回、「脱Tシャツっ!!」って最初から脱いじゃってるのがまずかったんだろうなあ~。
っで終わっていたけどその続き。

~というわけで、「着Tシャツ!」ということで発案したのがこの企画。
そう『裸体像Tシャツ計画』である。

画像は、今回の「蜘蛛の糸」展で展示されているものである。
博物館には裸体像が設置されていないのでわざわざ私が美術大学の彫刻家の学生からかりてきたものである。

今回のメイン作品は建物を蜘蛛の糸で覆うというイメージであるが、「裸体像Tシャツ」と「蜘蛛の糸」は私の中では同系列の作品である。どちらももとある物を何かで覆うという点において。

しかし、厳密に言うとこの裸体像はもとからあったものではない。裸体像は持ってきたものである。この辺のところをうまく整理するためにやらなければならない仕事がある。
企画展「蜘蛛の糸」北川純アートプロジェクト完結編を最終日に実施することにした。

詳しくは次回紹介する。




『脱日本』登場!

2010年07月28日 | エロTショップ

[エロTショップ/脱国家/脱日本]

私がただのプリントTシャツ屋をやめ、Tシャツをアートにしてやろうと決意した第1号Tシャツである。

私のアーティスト人生はここから始まったと言っても過言ではない。

あれから15年、私のTシャツはアートになったのであろうか?

その後に、裸体像Tシャツ計画、Tシャツアート、風船Tシャツと展開し、現在までも脈々とTシャツ関係の仕事は続いている。
一応の成果は残していると言うべきか、予定より相当ショボイと言うべきか・・。自己評価でさえ判断しかねる。

ただ、確実に言える事がある。
現在も続けているTシャツ販売の売り上げは全く伸びていない。

「脱Tシャツっ!!」って最初から脱いじゃってるのがまずかったんだろうなあ~。


『Tシャツ帆船日本丸』

2010年07月26日 | Tシャツアート
[Tシャツアート/Tシャツ帆船日本丸]

現在、開催中のイベントである。
これは、私の作品というわけではないが私も大いに関係しているイベントである。
日本丸が出来てから80年ということで日本丸のTシャツデザインを一般公募し選ばれた100点を展示するというものだ。

その会場構成を私がしているのである。
Tシャツをつなぎ合わせ、それを船の帆に見立てる。何隻ものTシャツ帆船日本丸が太平洋の大海原を航海している様をイメージしてみた。
空にはかもめが飛び交い、壁面は横浜の名所が描かれている。

現在、清水でも開催中であるが、偶然にもどちらも船舶関係の博物館での展示である。
常設の展示物もよく似ているし、客の入りの悪さもよく似ている。
どちらもいい企画だと思うのだが・・。集客というのはむずかしいものである。

横浜みなと博物館 特別展示室 8/1日(日)まで。

『蜘蛛の糸』その9

2010年07月21日 | その他のアート
[現在のプロジェクト/蜘蛛の糸]

ここからの眺めは非常に良い。

建物が蜘蛛の糸に覆われているのがよくわかる。

男三人、暑いさなか蜘蛛になって屋根の上を這いずり回ったものだ。
決してスパイダーマンというシャレたものではない。
やはり蜘蛛男という言葉が適切であろう。

しかし、ここも残念ながら一般の人が気安く見られるロケーションではない。
博物館向かいの高層マンション最上階からの風景だが、ここは立ち入り禁止なのである。

残念!

『蜘蛛の糸』その8

2010年07月18日 | その他のアート
[現在のプロジェクト/蜘蛛の糸8]

これが現在開催している「蜘蛛の糸」である。

建物全体を蜘蛛の糸で覆ってしまうというコンセプトである。

館内にある2つの展示室では、蜘蛛の巣の上を天国、下(ここでいう地面の下)を地獄というイメージで展示してある。
そう、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」から着想したものだ。

それらもおいおい紹介していこう。

ひとつ残念なことがある、この画像からも分かるように、夜ライトアップすればかなりいいカンジに見えるが、昼間はこのようには見えてこないのだ。
蜘蛛の糸だけに、よく見えては獲物が捕まらないのでそれは正解である。しかし作品としてはいかがなものか・・・。

またして高度なテクニックが裏目に出てしまった。