La selva bonita

ランダムウォークで気ままに,ガリレオ。
我々は流れ星のなりの果て。
El dia que me quieras.

満州事変から日中戦争へ 加藤陽子 著

2018-08-24 20:15:56 | 日記
シリ-ズ見本近代史⑤

はじめに

ヨ-ロッパの戦争
あれは戦争だったのか
戦争ではなく報償
本書のめざすもの
いくつかの問い

第1章 満州事変の4つの特質
1 相手の不在
4つに特質
その時の2人
謀略の深度

2 政治と軍人
公会堂で
陸軍刑法第103条
「事実」の内容
条約と国際法

3 事変のかたち
不戦条約
「民族自決」での回避
「自衛」で回避

4 膨張する満濃概念
満州と南満州
満蒙とは
東西内蒙古とは
東蒙をめぐる攻防
膨張する概念

第2章 特殊権益をめぐる攻防
1 列国は承認氏王していたにか
遺産の記憶
遅れてきた帝国妥協
新四国借款団
列国からの「承認」
伊東の疑義
「承認」の最初の事例
特殊権益の意味
イギリスは「承認」したか

2 アメリカ外交のめざしたもの
アメリカは「承認」したか
ブライアン・ノ-ト
石井・ランシング協定

3 新四国借款団
交渉妥結
陸軍中央の評価
列国の立場
3つの立場

4 不戦条約と自衛権
ワシントン会議
自衛と不戦条件とのリンク
イギリスの留保
在満権益擁護は自衛か
2人の外交官

第3章 突破された3つの前提
1 2つの体制
3つの前提条件
政治的軍人
ソ連の利用
ソ連の外交路線
イギリスの新方針
国民政府内の対立
英ソ対立
蒋介石は反共か
松岡の観察
列国協調の挫折

2 張作霖の時代の終わり
東方会議
北満とソ連
田中外交
田中への失望
吉田茂の苛立ち
張作霖爆殺
田中の退陣

3 国防論の地平
石原と戦史研究
オレンジ・プラン
ソ連とアメリカ
経済封鎖を生きるには

第4章 国際連盟脱退まで
1 直接交渉か連盟提訴か
19日
直接交渉論
再度の直接交渉論
幣原外交の特質
英米も
不拡大と経費支弁
他力本願
重光と佐藤
関東軍と陸軍中央
生命線と生活苦
新聞と無産党の沈黙
犬養の外交
ソ連

2 ジュネ-ブで
9月30日決議まで
調査委員派遣まで
上海事変
調査委員会の陣容
報告書の内容
反響
特殊権益の最終判断
鉄道守備兵は条約に関係なし
欺瞞と真実

3 焦土外交の裏面
ラジオ演説
強硬の裏側
内田外交の真意
総会における波紋
天皇の不信
2つの脱退論
熱河作戦との連動
除名の恐怖
脱退へ
中国側からみた熱河

第5章 日中戦争へ
1 外交戦
塘沽停戦協定
世界の沈黙
高橋財政
2つの外交路線
広田と重光
5相会議
対ソ戦備
外務省の路線
華北情勢
分離が必要な理由
2つ目の理由
呼吸する北方人
分離工作の経済的側面
残光の中の友好

2 2つの事件
2・26事件
内憂外患と安内攘外
ゾルゲの分析
西安事件
尾崎の分析
支那駐屯軍増強
経済的統一のメリット
帝国国防方針改定
軍財抱合

3 宣戦布告なき戦争
盧溝橋事件
上海戦
軍紀の弛緩
中国戦線の特質
南京戦
戦時経済
病院船
持久戦へ
日中戦争の国際化
自己説得の論理
中立法の余波紋
近衛の挫折

おわりに

軍と国民
反軍演説
三国同盟
日露戦争を遣り直す
再び満蒙問題

あとがき









幕末史 半藤一利 著

2018-08-18 20:15:31 | 日記
はじめの章 
「御瓦解」と「御一新」

第1章 幕末のいちばん長い日
嘉永6年(1853)ペリ-艦隊の来航

第2章 攘夷派・開国派・一橋派・紀伊派
安政5年(1858)安政の大獄

第3章 和宮降嫁と公武合体論
文久2年(1862)寺田屋事件

第4章 テロに震撼する京の町
文久3年(1863)攘夷決行命令

第5章 すさまじい権力闘争
元治元年(1864)蛤御門の変

第6章 皇国の御為に砕身尽力
慶応2年(1864)薩長連合成る

第7章 将軍死す、天皇も死す
慶応2年(1964)慶喜将軍になる

第8章 徳川慶喜、ついに朝敵となる
慶応4年(1868)鳥羽伏見の戦い

第9章 勝海舟と西郷隆盛
慶応4年(1868)江戸城の無血開城

第10章 戊辰戦争の戦死者たち
明治元年(1868)会津若松開城

第11章 新政府の海図なしの船出
明治4年(1871)廃藩置県の詔書

第12章 国民皆兵と不平士族
明治6年(1873)征韓論に揺れる

第13章 西郷どん、城山に死す
明治10年(1877)西南戦争の勝者

むすびの章 だれもいなくなった後
明治11年(1878)参謀本部創設

あとがき
 

経済学者たちの日米開戦 秋丸機関「幻の報告書」の謎を解く

2018-08-17 20:36:09 | 日記
牧野邦昭 著

はじめに

第1章 満州国と秋丸機関
満州事変から太平洋戦争へ
陸軍省戦争経済班(秋丸機関)の創設
満州国における秋丸次郎
秋丸次郎の国力認識
「陸軍版満鉄調査部」としての秋丸機関
有沢広巳の参加
「秋丸機関」の結成

第2章 新体制運動の波紋
新体制運動をめぐって
有沢広巳と経済新体制
秋丸機関の苦心
新体制運動の挫折がもたらしたもの

第3章 秋丸機関の活動
「班報」に見る秋丸機関の研究
秋丸機関の世界情勢認識
秋丸機関の研究手法
日本班の報告
研究の遅延
秋丸機関の「中間報告」

第4章 報告書は何を語り、どう受け止められたのか
昭和16年前半の世界情勢
報告書の作成時期
報告内容についての証言の食い違い
報告書の「発見」
「英米合作経済抗戦力調査」の内容
重要なのは「独逸経済抗戦力調査」
報告書は何を伝えたかったのか
秘密ではなかった秋丸機関報告書の内容
報告書はどのように受け止められたのか①-通説の問題点
報告書はどのように受け止められたのか②-異説の問題点
「陸軍上層部への報告会」とh何なのか
北進か南進か
「北進させさない」ためのレトリック
「対英米開戦」ではなく「対英米ソ開戦」の回避

第5章 なぜ開戦の決定が行われたのか
岩畔大佐と新庄大佐は何を伝えようとしたのか
陸軍省戦備課の判断
アクティブラ-ニングの一環であった総力戦研究所のシミュレ-ション
「正確な情報」は皆知っていた:非合理的な意思決定、精神主義
なぜリスクの高い選択が行われたのか①-行動経済学による説明
なぜリスクの高い選択が行われたのか①-社会集心理学による説明
硬化する世論と悩む指導者
「国際情勢の推移」に期待した開戦の決定
先の見通しが立たなかったからこそ始まった戦争

第6章 「正しい戦略」とは何だったのか
秋丸機関の「戦略」は有効だったか
日本とドイツとのすれ違い
陸軍と海軍の戦略不一致
根本的な問題①-日本の船舶の減少
根本的な問題①-アメリカの造船力の桁外れの大きさ
「日英米開戦」はどうすれば避けられ、経済学者は何をすべきだったのか

第7章 戦中から戦後へ
「一部の」報告者や資料の回収の可能性
ゾルゲ慈円の影響
大本営での秋丸次朗と秋山機関の「武村機関」化
秋丸機関の解散
その後の秋丸次朗
その後の武村忠雄
その後の有沢広巳

おわりに

ノモンハンの夏 半藤一利 著

2018-08-14 18:49:39 | 日記
参謀本部作戦課、そして関東軍作戦課。
このエリ-ト集団が己を見失ったとき、
満蒙国境での悲劇が始まった。
モクスワのスタ-リン、ベルリンのヒトラ-の野望
中国の動静を交えて雄壮に描き、
混迷の時代に警鐘を鳴らす。
(解説:土門 周平)

ノモンハン事件(日)
Battles of Khalkhin Gol(英)

第1章 参謀本部作戦課
“戦略戦術の総本山”参謀本部はすでに対ソ作戦方針を示達していた。“侵されても侵さない。不拡大を堅持せよ”

第2章 関東軍作戦課
関東軍の作戦参謀たちは反撥した。
“侵さず侵さざるを基調として、強い決意を固めて万事に対処する”

第3章 5月
モロトフ外相はスタ-リンに指示された抗議文を東郷大使に手渡した。
“これ以上の侵略行為は許さない”

第4章 6月
関東軍の作戦参謀辻政信少佐はいった。
“傍若無人なソ蒙軍の行動に痛撃を与えるべし。不言実行は伝統である”

第5章 7月
参謀本部は、関東軍の国境侵犯の爆弾計画を採用しないと厳命した。
“隠忍すべく且隠忍し得るものと考える”

第6章 8月
歩兵連隊長須見一太郎はいった。
“部隊は現在の陣地で最後を遂げる考えで、軍旗の処置も決めています”

第7章 万骨枯る
死屍累々の旧戦場をまわりながら、生き残った兵たちはだれもが思った。
“ああ、みんな死んでしまったなあ”

辻政信は、昭和16年7月にひっぱられて参謀本部員となり、
作戦課戦力班長として服部作戦課長を補佐し、
太平洋戦争に発動に特異の熱弁をふるう・・・
辻がまたしても作戦課全体をリ-ドした。
「好機南進、熟柿北攻」
「勝利を信じて開戦を決断するのみ」
人は何も過去から学ばない

あとがき
解説

数学の大統一に挑む Love and Math: Edward Frenkel

2018-08-12 19:15:31 | 日記
The Heart of Hidden Reality

読者への手引き

はじめに 隠されたつながりを探して
世界が違って見えてくる
さなざなな数学間に架け橋をかける
この本は数学の知識がなくとの理解できるように書いた
旧ソ連で数学を学ぶことについても記す
そして愛についても

第1章 人はいかにして数学者になるのか?
なぜ8と10であって、7と11ではないのか?
そこに数学が隠れていた

第2章 その数学がクォ-クを発見した
シンメトリ-のエッセス
ひっくり返すということ
数学には3つの特徴がある
クォ-クの発見にいたる数学的洞察とは?
アインシュタインは封筒の裏で宇宙を考えた?

第3章 5番目の問題
モクスワ大学を受けるつもりなら
1984年のソ連邦では
失うものはない
特別扱い
この体制とは戦いようがない

第4章 寒さと逆境に立ち向かう研究所
人民の敵の一家として
ユダヤ人の「聖域」をみつえる
モクスワ大学の授業にもぐる
アドバイザ-が必要な段階になる

第5章 ブレイド群
きみは数学の問題を解いてみたいと思わないかね
ブレイド群
ブレイドが群であることの証明
ブレイドに数を割り当てる
ブレイド群の各分野への応用をみる
フックスとの対話

第6章 独裁者の流儀
数学にあいまいさはない
証明するまで350年かかったフェルマ-の最終定理
わたしが数学者になった瞬間のこと
別の数学との架け橋がかかった
ユダヤ人数学者たちの憩いの場
独裁者の作法
専門化するのではなくさまざまな領域に橋を架ける
ゲルファントに会う

第7章 大統一理論
ロバ-ト・ラングランズについて
数の対称変換について
方程式が解をもつかという問題をまったく違う数学で解く

第8章 「フェルマ―の最終定理」
和声から生まれた数学
背理法による証明
Nを法とするとは?
オンランイ決済暗合に使われる「有限体」という数の体系
フィボナッチ数を一望のもとに渡せる数式
こう対応している
モジュラ-という数学について
何光年も離れた数学がつながる
ガロア群の二次元表現とモジュラ-形式の関係
数学者は予想をどのように思いつくのか?

第9章 ロゼッラスタ-ン
第10章 次元の影
第11章 日本の数学者の論文から着想を得る

第12章 泌尿器科の診断と数学の関係
第13章 ハ-バ-ドからの招聘
第14章 「層」という考え方

第15章 ひとつの架け橋をかける
第16章 量子物理学の双対性
第17章 物理学者は数学者の地平を再発見する

第18章 愛の数式を探して

エピロ-グ われわれの旅に終わりはない
謝辞
用語集

巻末注
訳者あとがき 「諦めない」ということ