La selva bonita

ランダムウォークで気ままに,ガリレオ。
我々は流れ星のなりの果て。
El dia que me quieras.

老子入門 楠山春樹著

2012-11-28 22:54:32 | 日記
はじめに

序章1 老子という人物

序章2 老子の思想のあらまし
1 戦国の世相を睨む老子
2 柔弱謙下の処世訓
3 政治論ー無為の治
4 「道」の思想
5 『老子』のおもしろさ

序章3 書物としての『老子』
1 現行本について
2 近年に出土した写本二種ー帛書老子と竹簡老子
3 再び現行本について

第1章 世相批判の言葉
1 学を絶てば憂い無しー老子の独白(20章)
2 聖人は褐を被て玉を懐く(70章)
3 戦い勝つも喪礼を以て之に処る(31章)
4 大道廃れて仁義有り
5 礼は忠信の薄きにして乱の首(38章)

第2章 「道」に関する言葉
1 道の道とすべきは常の道に非ず(1章)
2 谷神は死ぜず(6章)
3 天地に先立ちて生ず(25章)
4 之を視えども見えず,聴けども聞こえず(14章)
5 万物を衣養して主と為らず(34章)
6 道は常に無為にして,而も為さざる無し。
  侯王若し能く之を守らば・・・(37章)
7 有の以て利を為すは,無の以て用を為せばなり(11章)

第3章 柔弱謙下の処世術
1 上善は水の若し(8章)
2 足るを知れば辱められず,止まるを知れば殆うからず(44章)
3 跂つ者は立たず,跨ぐ者は行かず(24章)
4 其の光を和らげて,其の塵に同ずー和光同塵(四章・56章)
5 善く人を用うる者は之が下と為る(68章)
6 曲なれば則ち全しー曲全の道(22章)
7 功成り名遂げて身退くは天の道なり(9章)
8 千里の行も足下に始まる(64章)
9 怨みに報いるに徳を以てす(63章)
10 柔弱が剛強に勝つ(36章,76章,78章)

第4章 無為の治
1 大上は下,之有るを知るのみ(17章)
2 大国を治むるは,小鮮を烹るが若し(60章)
3 智をも以て国を治むるは国の賊(65章)
4 其の雄を知りて,其の雌を守れば,天下の谿と為る(28章)
5 江海の能く百谷の王たる所以は,
  其の善く之に下るを以てなり(66章)
6 小国寡民ー老子のユートピア(80章)

第5章 その他の有名な言葉
1 天網は恢々,疏にして漏らさず(73章)
2 善人は不善人の師,不善人は善人の資(27章)
3 天道は親無く,常に善人に与す(79章)
4 大器は晩成す(41章)
5 天は長く地は久しー天長地久(7章)
6 禍は福の倚る所,福は禍の伏す所(58章)
7 三宝(67章)
8 信言は美ならず,美言は信ならず(81章) 

立原道造の「詩」のように“自然体”で生きたい

2012-11-19 23:59:19 | 日記
はじめてのものに

ささやかな地異は そのかたみに
灰を降らした この村に ひとしきり
灰はかなしい追憶のやうに 音立てて
樹木の梢に 家々の屋根に 降りしきつた

その夜 月は明かつたが 私はひとと
窓に凭れて語りあつた(その窓からは山の姿が見えた)
部屋の隅々に 峡谷のやうに 光と
よくひびく笑ひ声が溢れてゐた

―人の心を知ることは…人の心とは…
私は そのひとが蛾を追ふ手つきを あれは蛾を
把へようとするのだらうか 何かいぶかしかつた

いかな日にみねに灰の煙の立ち初めたか
火の山の物語と……また幾夜さかは 果して夢に
その夜習つたエリーザベトの物語を織つた



またある夜に

私らはたたずむであらう 霧のなかに
霧は山の沖にながれ 月のおもを
投箭のやうにかすめ 私らをつつむであらう
灰の帷のやうに

私らは別れるであらう 知ることもなしに
知られることもなく あの出会つた
雲のやうに 私らは忘れるであらう
水脈のやうに

その道は銀の道 私らは行くであらう
ひとりはなれ……(ひとりはひとりを
夕ぐれになぜ待つことをおぼえたか)

私らは二たび逢はぬであらう 昔おもふ
月のかがみはあのよるをうつしてゐると
私らはただそれをくりかへすであらう

震災廃棄物処理特集;廃棄物資源循環学会誌より一部抜粋

2012-11-11 14:13:08 | 日記
Vol.23.No1 (2012)

○ 東日本大震災における震災廃棄物量の推定と災害対応
KW:津波災害,津波廃棄物,発生量測定,災害廃棄物マネジメント,ICS
1 はじめに
2 ハザード情報を用いた災害廃棄物の発生量推定手法
3 東日本大震災における津波廃棄物発生量の推定
3.1 津波浸水域の同定
3.2 津波浸水による住家被害の推定
3.3 津波廃棄物発生量の推定結果
4 津波廃棄物発生量の推定と災害対策システム
4.1 災害対応力からみた津波廃棄物発生量推定
4.2 災害対応システムからみた災害廃棄物発生量推定
5 まとめ

○ 災害廃棄物分別・処理戦略マニュアルの概要と今後の課題
KW:災害廃棄物,マニュアル,ガイドライン,分別、リサイクル
1 はじめに

2 国内外の既存マニュアル(指針やガイドライン)のレビュー
2.1 国内外の既存マニュアル
2.2 いくつかの指針類の概要や特徴
2.2.1 日本における震災廃棄物対策指針
2.2.2 日本における水害廃棄物対策指針
2.2.3 FEMAガイド
2.2.4 USEPA計画
2.2.5 国連ガイドライン
2.3 比較および考察

3 JSMCWMマニュアルの概要
3.1 目的および作成プロセス
3.2 マニュアルの構成
3.3 対象とする災害廃棄物
3.4 基本フロー
3.5 分別・処理戦略

4 おわりに

○ 震災時におけるし尿・生活排水処理の実情と今後の課題
KW:東日本大震災,石巻市,し尿,生活排水処理,仮説トイレ,避難所
1 はじめに
1.1 調査研究の背景と目的
1.2 調査の方法
2 石巻市の被災前後のし尿・生活排水処理状況
2.1 被災前の下水道,浄化槽,汲み取り等の状況
2.2 被災後の下水道,浄化槽,汲み取り等の状況
2.2.1 下水道と浄水槽の被災
2.2.2 汲み取りとし尿処理
2.2.3 避難所でのトイレ問題
2.3 仮設住宅と下水接続人口の移動・増加
3 石巻東部浄化センターの被災前後の状況
3.1 設立の経緯
3.2 被災状況
3.3 とりまく状況の変化
3.4 東部下水の復旧方針
3.5 復旧における課題
4 さいごに
4.1 避難所トイレの教訓
4.2 下水処理施設被災の教訓

○ 東日本大震災とアスベスト対策
kW:東日本大震災,災害廃棄物,アスベスト,偏光顕微鏡法,建築解体物
1 はじめに

2 東日本大震災におけるアスベスト飛散に関する既報と対策
2.1 阪神・淡路大震災との比較
2.2 環境省などによる大気中のアスベスト
2.3 環境省による災害廃棄物のアスベスト対策

3 災害廃棄物・処理戦略マニュアル
3.1 全体の構成
3.2 地震廃棄物
3.2.1 事前調査
3.2.2 アスベストの使用実態
3.2.3 アスベストの分析
3.3 解体・撤去
3.3.1 注意解体
3.3.2 解体前の除去・分別
3.3.3 アスベストの測定
3.4 津波倒壊物(津波廃棄物)
3.5 仮置場
3.6 アスベスト廃棄物の運搬・処分
3.6.1 アスベスト廃棄物の適正処分
3.6.2 アスベスト廃棄物以外の処理

4 被災地の現場における状況と課題
4.1 現場の状況
4.1.1 吹付け材,耐火被覆材
4.1.2 成形板
4.1.3 船舶
4.2 災害廃棄物処理の課題
4.2.1 迅速分析の有用性
4.2.2 建築物の解体・撤去
4.2.3 仮置き場と以降の処理

5 おわりに 

どうしてない?ー木材の放射能汚染の規制値

2012-11-09 22:11:00 | 日記
日本に木材に関する放射能濃度の規制値が設定されてない。
薪は40Bq/kg,炭は280Bq/kgという規制値があるが,
建築用木材については,安全基準がない。

ヨーロッパやロシアでは,
薪のほかに,建築用木材も設定されている。

我が国では,建築用骨材には,
100Bq/kgという規制値がある。
この値は,食品の規制値と同じ値である。

薪や炭の規制値は,
灰にしたとき8000Bq/kgという
指定廃棄物になるかどうかに基づいて,その規制値が決められている。

なぜ,住宅になる建築用木材に
放射能濃度に関する規制値が定められていないのか???

・規制値を設定する必要性がないほど,放射能濃度が低いのか?
・規制値があることが,風評被害の原因になるからか?
・規制値があると,木材が売れなくなる地域があるからか?
・規制値は商売の邪魔になるからか?

ともかく,
森林に関する放射能関連の情報は,
林業や林産業などの地場産業に影響を与える可能性が大きく,
また,そこに従事する人々の生活に直接関係することになり,
・・・・・・
放射能汚染に関する情報開示は慎重にならざるを得ないし,
微妙の問題が多すぎると感じる。
バランス感覚が難しい。

原子力災害からの復興  森林・林業白書より

2012-11-08 22:20:52 | 日記
原子力災害からの復興

(1)原子力災害の発生

(2)原子力災害の影響
 (「警戒区域」等の設定により住民が避難)
  「警戒区域」「計画的避難区域」「緊急時避難準備区域」「特定避難推奨地域」
  「避難指示解除準備区域」「居住制限区」「帰宅困難地域」
 (特用林産物の出荷等を制限)
 (樹皮の出荷が減少)
 (きのこ原木・おが粉,薪・木炭に指標値を設定)
 (しいたけ原木の需要等に影響)
 (警戒区域等の設定により林業生産活動に影響)

(3)原子力災害への対策
(ア)森林における放射性物質の調査
(放射性物質の分布調査等の調査)
(イ)森林における放射性物質対策
 「除染実施地域」「汚染状況重点調査地域」
(ウ)損害賠償

(4)課題
 ・東京電力福島第一原子力発電所周辺の森林における放射性物質汚染状況の把握
 ・森林における放射性物質の動態に関する知見の収集
 ・放射能汚染からの林業労働者の安全性
 ・木材・特用林産物への影響の把握と安全確保に向けた対応
 ・効率的・効果的除染技術等の開発
 ・円滑な損害の賠償
 ・長期的な取組の継続

 
 <コラム:チェルノブイリ原子力発電所の事故における森林の汚染>
 ・森林の放射性物質汚染はセシウムが問題
 ・食用林産物の汚染
 ・木材への影響
 ・森林の放射性物質汚染対策
  管理に基づく対策,技術的な対策