自然を体験する旅

エコツーリズム・プロデューサーの壱岐健一郎がお届けする旅に関するスローなブログ

身近にあった天然記念物

2007-08-13 14:20:18 | 環境

子供の頃からソテツの実に穴を開けて遊んだり、
尖った葉っぱを剣にして決闘ごっこをしてみたり、
無造作に天然記念物を玩具にしてしまっていたようです。
蘇鉄の北限が都井岬のこの一帯であると改めて
看板の前に立ち、見渡せば、無知の恥を感じざるをえませんでした。
子供なら許されても、大人がもっと教えてやれば・・・
いや、言われても聞く耳を持たなかったかもしれません。
今更、反省!
それにしても、野生馬に続き、天然記念物。
無理やり作る観光名所や物産品とは大違いです。
こんな大切なものが・・・もっと光を!ですね。




蘇鉄には雄花と雌花があります。
雄花は松のように縦長に尖っていますが、
雌花は大きな人の頭サイズで、蟹の味噌のある部分のようです。
触ると柔らかな感触が懐かしくなりました。

ふるさと再探訪!日南海岸

2007-08-13 11:12:11 | 環境

福岡県で森林スポーツフェスタの実行委員会に出席して、
お盆も近いので、実家の日南市油津に束の間の帰省をしました。
この時期に帰れるのは随分久しぶりでした。昔は毎日出かけていた
日南海岸の磯や砂浜に、ちょっとだけでも足を踏み入れたくなりました。
海水パンツやバスタオルもついつい詰め込んで、車で出かけました。
大堂津、南郷と日南海岸を下っていくうちに、「都井岬30km」の標識
が目に留まりました。小学6年生の時に家族旅行で行ったきりでした。
何かの力で引っ張られるように、なんと40年ぶりに野生馬の生息する
都井岬を訪ねました。

10以上のハーレムを構成して、100頭以上が生息するという御崎馬(都井岬の野生馬)。
5月頃に出産した子馬を伴って、道路沿いや沢沿いのいたるところで遭遇できます。
牧場で見慣れた光景なので、ついつい「かわいい!」などと記念写真だけで
終わりがちですが、ここは野生なのです。牡馬は14~15歳くらいになって
精力がなくなるとハーレムを自ら離れ、人知れず(いや馬知れずかな?)
死んでいくのです。しばらくたって屍を発見することもあるようです。
あくまで厳しい自然の中での生活を見れる貴重な場所です。
単なる牧場ではないことがわかると、こんな身近に圧倒的な自然の営みが
あったことを今更知りました。
太古に、大陸から渡ってきて、木曾馬や道産子とともに、
日本在来馬として生き残ってきたわけですが、
野生馬としての貴重さは、
北米ワイオミング州やモンタナ州でワイルドムスタング(野生馬)を見に
行ったことを懐かしく思い出しました。
アメリカの広大な大地に比べて、日本の変化に富んだ(特に海に面した)土地で
生きてきた御崎馬。大事にしてやりたいと今更ながら思いました。


親子で体験 東京臨海部環境学習エコツアー

2007-08-11 08:42:15 | 環境

やはり夏休みは絵日記を連想します。
数十年前を昨日のように狂おしげに思い出します。
今は環境日記なるものが無料で配られて、楽しみながら
環境保全を学びながら、日記をつけることができるんです。
まして、こんなエコツアーがあれば、参加した子供のコメント
のように「ネタ探し」は十分です。
普段は自然の中への体感学習を薦めていますが、たまには
大都市に住む人間達のライフラインを見てみるのも面白い。
子供たちのキラキラ輝く意欲に満ちた目には
猛暑を忘れる爽やかさがありました。
西友南葛西店を見学。分別ゴミ箱チェック。
牛乳パックやトレイ、ペットボトルなどの回収。
ハチドリの一滴プロジェクトとしてエコバック利用について
積極的な取り組みを学びました。
我が家はとっくにマイバック、マイハシ派。
一般にはまだまだなんですね。少しずつ感染していくことを願っています。


青果売り場の裏側見学。


パン売り場の裏側見学。大きなオーブンが並び、焼きたてのパンが香ばしい工房。
床下を開けてもらうと、油を下水に流さないように3層に分かれていました。
青果は2層でした。

東京ガスの「がすてなーに」は言わばエネルギーの遊園地でしょうか。
楽しみながら、知らないうちに、学んでいるのでしょう。


環境省の「ストップおんだん館」ではホスピタリティあふれるフレンドリーな
スタッフによる体験型環境授業?を大人も子供も一緒に楽しみました。
大人だからといって知っているわけではない「へー!」も連発でした。
親子のコミュニケーションの場にもなったでしょう。

どんぐりプロジェクト夏キャンプ開催

2007-08-07 11:21:46 | 環境

白川郷の合掌の郷?と一瞬見間違えましたが、
朝靄の中のテント群です。手前には出発を前にして、参加者の
荷物置き場を用意しました。台風の影響を心配していましたが
何とか念力が通じてセーフ。日中は佐久の森での体験プログラムへ
出かけます。


テレビでもお馴染みの気象予報士の方や、リボーンきってのアウトドア達人ノブ、
主催者の中でも公私共にアウトドアに強いMさん、イデッチなどなど
有力メンバーでの野外生活オリエンテーションの甲斐もあって、
すばやく立派なテントが張れました。


約100人のキャンプでは食事準備も大変。でもこれが最大のイベントで
楽しいんですね。3升と5升んぽガス釜を使い、協賛の金芽米を炊き上げました。
肉は地元に近い循環型養豚経営者からヤマト豚を仕入れて網焼きに。
野菜は地元のオーガニックでピーマンは固定種のもの。
生でつまみ食いが横行しました。私がたきつけたのですが・・・
玉ねぎ、ナス、ズッキーニ。野菜嫌いな子供もつられて食べていたように見えました。



わが夫婦が先乗り準備、終了後の後片付けをやりましたが、さすがにこの規模だと
半日近くかかりました。素材にこだわったお蔭で、ゴミも最少で済みました。
疲れましたが、こだわった後は疲労感より爽快感が残りますね。
皆さん 喜んでいただけたかな?多分・・・そのはず。

今 岡山の桃が届きました ヤッタね 

2007-08-02 19:14:49 | 農村

緑のカーテンにゴーヤが実ってきた新宿御苑の事務所に
岡山の高級果物生産農家原さんちから桃が届きました。
驚き桃の木山椒の木・・・とはこのことか。
食べるのが惜しいほど美しい光沢と柔らかな肌、いや果皮。
ゴーヤをさきほど収穫したばかりで、明日の朝食は
ゴーヤチャンプル・・・と思っていたが、
主役をすっかりデザートの岡山の桃に持っていかれた。
もったいないが  食べてしまいます。
もし知り合いが見ていたら、傷まないうちに
わけてあげてもいいけど・・・
実は以前もブドウなどをいただいて、聞くところによると
築地の高級料亭に卸したりするとか。
ありがたくいただきます。
ニュージーランドにご案内したお客様なのに、こんなものまで
もらっちゃって仕事冥利につきます。


オーガニック野菜の収穫

2007-08-01 19:14:44 | 農村

ベイナス(ブラックビューティーというすごい名前)

クッキングトマト


貴重な固定種の野菜は丁寧に収穫すべし!菅野さんから指導中。
草も多いし、実はまばら。拳大のピーマンはOK。クッキングトマトはもっと草の中で
採りにくい。想像以上に神経集中で汗びっしょりでした。
若草色の帽子をかぶったような丸っこいナスはローザビアンカ。
これももちろん固定種。みんな美しい!

エコツアー訪問農家の仲間「つぶつぶ農園」で援農してきました。
実はツアーとして募集したのですが、参加者が少なく、バスは中止。
それでも農家は待ってるし、それ以上に自分達が行きたい・・というのが本音。
現地集合にしてマイカーで2名を拾って、行きました。
梅雨が明ける前の蒸し暑い日。薄曇ときどき小雨。
相当汗をかきましたが、お蔭様でお役にたったようです。


無農薬はもちろん、固定種のナス。いろいろ。珍しいのは白ナス。
象牙のような上品な光沢があり、歯ざわりはプチッと、味は甘く、
おいしゅうございました。
米ナス(ブラックビューティー)丸いナス(ローザビアンカ)など
ナスばかりで飽きないのは、面白いから、美味しいからでしょうか。