日本の代表的な赤トンボ「アキアカネ」は、6月下旬に低地で成虫になり、夏を涼しい山間部で過ごして、秋に低地に下りてくることが知られている。だが、どれだけの距離を移動するかなど不明な点は多い。
「アキアカネ」の羽に赤いマークをつけて追跡する大規模な試みを、元国立環境研究所総合研究官の春日清一さんが始めた。
自宅近くの茨城県美浦村の霞ヶ浦南岸で孵化したアキアカネの移動経路を突き止めるのが目的で調査への協力を呼びかけている。
霞ヶ浦周辺のアキアカネの多くは約40㌔㍍離れた筑波山で夏を過ごすと考えられているが、春日さんは、100㌔㍍以上離れた栃木・日光連山や東京・奥多摩まで行く可能性も有ると見ている。
また、アキアカネが霞ヶ浦に戻ってきたら、トンボがどうやって生まれ故郷を覚えているのか、新しい謎も生まれる。
春日さんは、これまでに約250匹を追跡用にマークして放したが、「一人では追跡しきれず、羽の赤いトンボを見かけたら教えて欲しい」とはなしています。
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(参考:2007.7.9 読売新聞)