共に史上初がかかった一戦は、大阪桐蔭(北大阪)が、金足農(秋田)を圧倒し、4年ぶり5度目の頂点に立ち、2012年以来、大会初となる2度目の春夏連覇となった。秋田勢として103年振りに決勝へ進んだ金足農は、県勢初優勝は叶わなかった。
〔春夏連覇を果たした、大阪桐蔭のチーム作り〕
優勝した大阪桐蔭の主将は、昨夏の甲子園3回戦で、勝利まであと1死としながら、自らの1塁ベースの踏み損ねからピンチを招き、逆転サヨナラ負けを喫した。春夏連覇の夢が絶たれ、人目もはばからず泣いた。その翌日、全員一致で主将に推された。再び日本一になるため、誰よりも厳しい視線を仲間に向け、和を乱す選手は練習から外した。今年1月、右足を負傷したが、1カ月間のリハビリ中もグラウンドでチームを鼓舞した。「史上最強」と呼ばれるチームを率いて1年、偉業を成し遂げ、主将はようやく思い荷物を降ろした。
〔感動を呼んだ、金足農業高校と、吉田投手の奮闘〕
〔金足農業高校の校歌を作曲したのは、岡野貞一氏〕
岡野貞一さんは、故郷(故郷)・朧月夜・春が来た・春の小川・桃太郎・紅葉(もみじ)などの童謡・唱歌の作曲者。
〔球児の負担軽減への取り組み〕
甲子園で初めての「タイブレイク」や、熱中症対策の「給水タイム」も実施された。始球式で今大会を訪れた元PL学園投手の桑田真澄さんは、投球回数制限の導入や、ケガを抑える投球フォームを身につける指導の必要生の議論を求めた。
〔かつて、「やまびこ打線」を率いて全国優勝経験の有る、蔦 文也監督の言葉〕
~試合に負けるのは、不名誉なことではない、その後ダメになってしまうことだ~
徳島の山に囲まれたグラウンドで、途切れなく鳴り響く金属バットの音が「やまびこ」のようだったことが打線の名前の由来と云われている。1982年夏優勝の時、順々決勝の相手は、早稲田実業の荒木大輔投手で、打線は全員安打で勝利した。
参考:TV映像・読売新聞(部分)