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2015年 8月12日 日航ジャンボ機、墜落事故から30年~追悼慰霊式。

2015年08月13日 | 時事・事故

    
 ご遺族の皆様や、地域の方々が参列して、追悼慰霊式が行われました。
    
 TBSTVでは、記録映像とシュミレーションや、再現ドラマを織り交ぜた特別番組が放映されました。
    
 乗客・乗員520名が犠牲になりました。奇跡的に生存した4人の皆さんは、写真に残る狭い一角で発見されました。また、何人かの乗客は、墜落後も暫く生存していましたとの証言が有りました。
    
 異変が発生した後、クルーは最後の瞬間まで、懸命に機体の立て直しを試みていました。乗客の中には、恐怖のなかで、家族へのメッセージをしたためる人もいました。

     
 墜落事故の原因は、以前に同機が起こした尻もち事故の修理の不備とされています。修理は、アメリカから来日したボーイング社のチームが行いました。修理の指示書では、「1枚のプレート」と示されている部品が実際は2枚に分かれ、強度不足により圧力隔壁が破壊されました。8K超高画質でも確認された機体後部の損傷部には、重要な油圧配管が集中し、ここが失われたため、機体はコントロールを失い墜落に至りました。
         
 墜落地点の第1報は、午後7時15分に米軍機よりもたらされました。その後、航空自衛隊、長野県警ヘリからも墜落地点の情報が入りました。一方、官邸ではお盆休みもあり、情報統制が充分に果たされず、現在のようにGPSが無く、情報が錯綜して救助が遅れた一因とされています。事故責任の究明や捜査では、日米の法律の違いなども有り、すべて起訴はされませんでした。
  また、NHKスペシャルでは、墜落から救援開始までを「空白の16時間」として、見方を変えた番組が放映されました。その中では、墜落から僅か10分足らずの間に、住民から墜落の情報が寄せられたことや、米軍ヘリから現場への降下を途中で中止したことなどの内容が報じられました。

    
 
 事故後に、「8.12連絡会」が結成されました。その活動の成果として公的な「公共交通事故被害者支援室」が設置されました。
 日本航空内には、事故防止の啓発として、事故の残骸や遺留品の一部が展示されています。事故機の娘さんは、無き父の想いを継ぎ、日航乗務員として、勤務しています。
 御巣鷹山には、他の交通事故などの関係者も、慰霊と事故防止の願って、慰霊登山を行っています。
 


兵庫県尼崎市、JR福知山線の列車事故

2005年04月26日 | 時事・事故

 4月25日、76名あまりの尊い人命が失われる痛ましい事故が起きてしまいました。犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。
 前の駅をオーバーランし遅れを取り戻そうとするスピード超過、ブレーキのかけ方、置き石に依る妨害など様々な要因調査が行われています。いずれにしても、システム不備(線路敷設の緩和曲線不足・虚偽報告など)や人災の要素が色濃く漂っています。
 翻って、自らの身近な生活や活動を顧みるとき、特に地域活動の中に「安全」の危うさを感じる事が案外あるものです。例えば、地域の学校開放活動に絞ってみても、不審者対策・使用設備の安全・用具の安全使用・保険加入等々課題が残っています。これらを地道にクリアーして行きたいと思っています。

 (その後の救出活動の結果、28日の報道で、犠牲者106名、重軽傷者461名の大事故になってしまいました。)