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近況報告。

・・・のつもりではじめたのですが・・・。
ゼミについては、学科公式ブログで報告しています。

横須賀フィールドトリップ。

2014-10-20 18:17:38 | ゼミとか。
4年ゼミのフィールドワーク(?)で、横須賀在住のゼミ生の案内による横須賀ツアーに行ってきました。

まず、JR横須賀駅で集合し、近代産業の伝習に尽力したヴェルニー技師を記念したヴェルニー公園を散策しました。
(横須賀のヘボンさんにあたる人だね、という理解をする私たち。)

バラが満開できれいですが、左手には海上自衛隊が右手向こう側には米軍基地が見えます。

そんな場所のためか、日曜日の公園を歩くのは、高齢者(カップル含む)と若い男性グループ(社会科見学なのか、ミリオタまたは後に出てくる艦これオタなのかはわかりませんが、いわゆる「うぇーい系」ではない男子たち)。
女子ばかりの私たちは、たぶんちょっと浮いてます。




京急の汐入を通り、「どぶ板通り」へ。
米軍向けと日本人向けの混在した独特のお店が並びます。
Wikipediaによると、最近日本人向けにシフトしてきているようなので、昔どうだったのかなど気になります。バーガーも最近推しているようですし。




そして、メインイベント、よこすかみこしパレードに伴う米軍基地公開へ。
町内会のみならず、米軍と海上自衛隊も参加する神輿に、限定ビール、アメリカンフード、セーラー服の第七艦隊バンドのライブ…。
楽しかったです。
楽しすぎたので、一応、町内会と基地の双方で楽しい日を演出する意味についても思いをはせました。




続いて、その横にある三笠記念館へ。
観光資源としての三笠日露戦争は割とナイーブに「勝利」と描かれていました。




最後は、海軍カレーを食べに「横須賀海軍カレー本舗」へ移動。
これもどうやら、2000年代になってからのご当地もので観光誘致とでもいうような文脈で再現され売り出されたもののようです。

さらに、「艦隊これくしょん」目当ての観光客をあてにしたと思われるコーナーやメニューも。
あと、萌えキャラの海上自衛隊員が描かれたグッズもありました。
この海軍から自衛隊まわりを資源とするサブカル観光というのは、事前の予想になかったので、ある意味一番新鮮でした。



自衛隊や基地と共存するまち横須賀を見に来たことは間違いないのですが、帝国海軍から自衛隊、米軍が、小難しい議論を抜きにして、平然と文化やエンターテイメントとしてずらっと並んでいる様になんか不思議な気分になりました。

企画してくれてありがとう!



ゼミ合宿2014。

2014-09-28 17:58:05 | ゼミとか。
3年連続の伊東。

内容は、春学期のまとめグループ発表と、
ギデンズ『近代とはいかなる時代か』の講読。

私も久しぶりに読み直して得るところがありました。



わりとひきこもって2日過ごしたあと、最終日は
伊東マリンタウンへ。

3年間で毎年違うところに連れて行ってもらえたのは
面白かったです。

私は、予定があって先に帰ってしまったのですが、都合がついたメンバーは
そのあと1時間くらい海で遊んで帰ったようです。

送られてきた写真に、砂まみれの男子たちが写っていたので
どうなったのかと思ったら、宿でチェックアウト後にもかかわらず、
温泉に入れていただいたそうです。




○フォーレ伊東様、ありがとうございました<(_ _)>


(追記)2014/10/28 学科ブログ「日々の社会学科」に学生が寄稿してくれました。
http://sg.meijigakuin.ac.jp/archives/3146/


ゴー・ビトゥイーンズ展:子どもを通して見る世界。

2014-06-17 20:23:12 | ゼミとか。
ゼミ公式企画として行きました。

評判よかったけど、たしかによかったです。

何より、展示のコンセプト設定がとてもいいと思いました。Go betweensというだけで、何の境界を行き来するのかはゆるく設定してあります。この明確かつゆるい枠組み設定によって、大人と子ども、国境や人種、階級、現実と想像…と様々な境界を超えていく子どもを扱えます。そのため、多様な作品群が形成され、見る側は子どもを特定の形で本質化できなくなっていきます。

たとえば、児童労働させられる20世紀初頭の子どもにショックを受けても、あとにはひとりでご飯を食べたりゲームをしたりする現代の子どもが出てきます。児童労働から解放された子ども時代がこれなのだろうか?と思わされます。さらに在日や国際養子の子どもたちを描くことで、国民国家や生殖家族を前提とした子どもの育ちのイメージが揺さぶられます。

そうかと思えば、ピカソを見て真剣に議論する子どもたちや、シャツが着られない子どもなど、ある年齢を過ぎたらこういう行動、議論はできないなという子どもたちの映像が続きます。やっぱり子どもらしさってあるかな?という気分にもなります。

果ては子どもに「地獄」を表現させるあのワークショップ作品です。ひとりでトイレに行かない子が行く地獄、8000年出られないなど、など妙に現実的な部分と空想的な部分が混在した作品群に、子どもらしいとは何だったかが揺さぶられます。

「地獄」は本当に秀逸で、一方で、やっぱり子ども時代にしか表現できない世界があると思ってしまうのですが、他方で、心の隅で、ある年齢以上の人が自由に「地獄」をつくれと言われても意外とあんな感じになるかしら?とか(上司の説教から逃げられない地獄とか、8000年クレーマーに対応地獄つくりそう)、ハインの写真の工場で労働している子に「地獄」をつくらせたら何をつくるのだろう?などと思わされました。

ちらしの解説には「子どもの視線で新しい価値を創造」云々というような話で書かれていますが、「子どもの視線で」とはこういう話ではないかという先入観がいい意味で撹乱され、「子どもが新しい価値をつくる」という理屈自体を掘り崩していく感覚を覚えました。

と、無理やり言葉にしてみましたが、言葉にできない楽しさと衝撃を受けたというのが正直なところです。ひとつひとつの作品が楽しいですし、アートの底力を体感するとでもいうような不思議な空間でした。楽しかったです。みんなで見たので夜景まで含めて3時間コースでした。


ちなみに、2006年の写真(子どもの時間)の写真が、ちょうど学生が小学生だったころらしく、写っているものについて教えてもらえてよかったです。写真見ただけじゃ、プラレールとかXboxとかおジャ魔女どれみとかわからないもの笑

子どもたちがキャプションをつけるワークショップが行われ、7月後半以降展示されるそうです。非常に気になります。図録が後日販売だったのはそれを待っているのかな?と思っており、図録が出たら買おうと思います。




http://www.mori.art.museum/contents/go_betweens/index.html


(追記)2014/07/06 学科ブログ「日々の社会学科」に学生が寄稿してくれました。
http://sg.meijigakuin.ac.jp/archives/2850/


3年ゼミ~ディベートと最終発表。

2014-01-16 21:34:45 | ゼミとか。
3年生のゼミは、後期、2班に分かれて、グループ発表をしてもらいました。

11生は人数が少ないので、個別に発表してもらうことも可能でしたが、
ただ調べたものをそのまま全部発表するのではなく、
問いを立て、パーツを整えてまとめるという経験をしてもらうために、
あえて近いけれどちょっとずつずれる関心を持つメンバーで1まとまりの
発表をするということにしました。

「チームくまモン」は、中学受験、地元文化、スクールカーストなどに
関心のあるチーム。学校内外での序列は何によって決まるのかを
階層、地域、学校内の価値観と、それぞれ違う観点から分析し、
高め合いました。

「チームすがもん」は、不登校、脱学校論、学校外の居場所、大学生論に
興味のあるチーム。
「社会と学校は時代とともにどう変化してきたのか」という問いを立てて、
学校とは何で、どういう社会の変化があって、学校が問い直されたり、
批判されたり、外部の居場所が作られたりしたかを
知識を持ち寄って考えていきました。


なお、最終発表の前には、恒例の自分たちでディベートのお題と参考資料を
つくる課題をやりました。

「くまモン」のお題は、「家庭教材としてタブレット端末を導入すべきか」、
「すがもん」のお題は、「義務教育に留年制度をもうけるべきか」、
どちらも学校とは何をするところなのか(「社会化」「配分」「平等」「効率性」等)
といった問題を多角的に考えないと議論できない良問で、
資料も大量に用意したすばらしいものとなりました。


24日の授業の後クリスマス会を楽しんで、卒論に向けて決意表明をして
講義は終了。あとはゼミ論を待つばかりです。

お疲れ様でした!




※なぜ「くまモン」と「すがもん」なのか?
それは、私が「すがもんロゴ入り赤パンツを履いたくまモン」に
心を射抜かれてしまったという話をしたからですw

↓↓








ゼミ合宿 2013秋。

2013-12-11 00:01:16 | ゼミとか。
11月の話。

今年も、4年生が卒論経過報告を思い出づくりを兼ねた合宿として企画。
紅葉シーズンまっただ中の東京を離れて、寒風吹きすさぶ那須へ行ってきました。
(日程は、進捗状況と私の予定の関数で決まりました。すみません。)

寒さが「締め切りまでもう日がない!」というムードをあおるのでしょうか。
学校でやるよりも、静かな会議室が、「もっとがんばらねば!」という気分にさせるのでしょうか。
真剣な報告と「まずいーーー」という叫びが立て続けに聞かれました。

笑ってしまったのは、夜のアクティビティに男子が「ニンテンドー64」を持ち込んでいたこと。
おそらくそれは、幼少時の必須アイテム。
お母さんに「あなたあと半年で社会人よ!」とあきれられたそうですが、
きっと学生生活の〆はこれだったんですよね?

本体係、電源係、コントローラ係など分けて持ち込むという、
中高で培われた技も知りました(笑)。

4年生だから深い人生の話でもと思っていた私のもくろみは外れ、
Zボタンが裏にあるという事実を今更教えてもらった夜でした。

(ゲームが子どもをむしばむ!系の議論は鼻から信じていないくちではありますが、
コントローラも知らずにゲームを語ってはいかんなと思った次第。)



勉強会終了後は、那須どうぶつ王国へ。
寒かったけど楽しかったです!

 
暖かそうなカピバラとそれでもやっぱり暖かそうなアルパカ。


レッサーパンダは寝てました。

 
等身がおかしい感じがかわいい。

ほかにもタカとかフクロウとか見たことない鳥とかカワウソとか!
まずひとりではいかないところに連れて行ってもらい、寒かったけど癒されました。

 
カピバラランチとアルパカレー。

公式ブログには学生が寄稿してくれています。
http://sg.meijigakuin.ac.jp/archives/2247/?voice_id=1

ゼミ合宿2013。

2013-09-27 17:30:33 | ゼミとか。
今年のゼミ合宿は2年連続伊東に!

内容は、例年通り、春学期のまとめと、文献購読と、秋学期のグループ分け。
今年は、人数の都合と関心で、古典に戻ってベック『危険社会』にしてみました。



アクティビティは、花火。(妖精A&B↓)



海。(何か巻き状のものが…。)





あとは、写真がありませんが、焼き肉でした。
バーベキューはめんどうだからチェーンの焼き肉屋へ!
という発想にけっこうびっくりしつつ…。

焼き肉のほかにクレープを焼いたりできる店舗で、
学生も私も、いかに肉以外に目をそらせるか、
自分でやらせて店員を置かずに済ませるか、なのだなあとわかりつつ、
綿あめつくったりして楽しみました。

大学の公式ブログには学生が寄稿してくれています。
http://sg.meijigakuin.ac.jp/archives/2013/?voice_id=1




合同ゼミコンパ。

2013-07-17 00:13:26 | ゼミとか。
4年生の声掛けで、私のゼミ始まって以来の3,4年合同コンパが開催されました。
(毎年、やりたいね~といって就活に流されていって開催されないパターンでした。)

せっかく卒論を履修するならば、4年間の集大成によいものを!という気迫が
満ち満ちている4年生に、きちんときちんと文献を読んでいく3年生。
互いに刺激を与え合ったでしょうか?

もちろん、飲み会独特の刺激もあったようですが…。
(教員ほぼ下戸につき、隅で静観。)

夏休み。4年生は卒論を、3年生は合宿に向けての勉強をがんばります!

   


09生卒論報告会。

2013-02-04 00:20:56 | ゼミとか。
今年のメンバーは、13名で3年の最初から卒論まで走りぬきました。
同じメンバーで議論を鍛えることで、臆さずコメントをしあって、
高め合っていけたのではないでしょうか。

2,3年生をまねいての卒論報告会では、
それぞれに卒論を書きあげた達成感にあふれていました。
(インフルエンザで1名欠席ですが。)



お疲れ様でした。そして、ありがとう。





ディベートのお題を出すという課題。

2013-01-07 19:33:24 | ゼミとか。
3年生のゼミは、後期、3班に分かれて、グループ発表をしてもらいました。

メンバーの関心を踏まえて、今年はきちんと基礎的な勉強をしてもらおうと、
かなり枠をはめて先行研究を整理したりデータを探したりしてもらいました。
(それをもとに、各人の関心を加えてゼミ論を書き、
卒論へと発展させていってもらおうと思っています。)

最終発表も各班ごとに格闘の成果が表れていてよくやったとほめたいですが、
その前にやったディベートもとてもいいものになったと思いますので、
ちょっとご紹介します。


ここでやった「ディベート」は、担当班がお題を決めて資料を用意してくる
というところにポイントがあります。
他の班は出されたお題と資料でその場で20分程度で準備します。
つまり、肯定否定が接戦になるような、いわゆる「アポリア」に近いような
問題系をうまく選んで、両サイドから資料を集めてくることが重要になるわけです。

今年は表面的な内容の類似性ではなく、
問題への関心の持ち方、アプローチの仕方で班を分けることになったので、
メンバーの頑張りもあり、とてもいいお題がそろいました。

「社会化」をめぐる個性と統制の問題に興味を持つA班のお題
→「修学旅行に参加しない自由を認めるべき」

学歴社会や配分問題に興味があるB班のお題
→「家での宿題をなくすべき」

教育をめぐる学校・家庭・地域の現状に興味があるC班のお題
→「土曜日も授業をやるべき」

ディベートでは、それぞれのお題が、個性か統制かというアポリアに、
家庭の文化的再生産に対して学校が助長するのか是正するのか
といった問題が絡まった賛否の攻防を産みました。

統計資料や新聞記事など、1,2年次の必修授業やゼミの学習を生かして、
議論に役立つ資料もふんだんについており、
ぐるぐる回る問いと、「証拠」の怪しさとの付き合い方の一端を感じて
もらえたのではないかと思います。

発表続きで大変だったと思いますが、お疲れさまでした!




ゼミ合宿 2012秋。

2012-11-26 22:03:09 | ゼミとか。
2週間前の話。

「秋の旅行月間 その3」は、4年生の合宿でした。
(9月の合宿は3年生です。)

卒論経過報告と討論をひたすら行うものですが、
ゼミ生との相談の上、今年は初めて合宿にしました。

ところが、2週連続の学会報告で、私が風邪をひき…
当日声が出ないという緊急事態発生!!

しかし!!
完璧な仕切りの某氏が司会とタイムキーパーに立ち、
春学期からディスカッション能力を磨いてきたメンバーが
鉄壁のフォーメーションで(概ね)的を射たディスカッションを展開。

その間に教員コメントをMLで手元の携帯に送信し代読してもらうという
ハイテク(?)なシステムを用いて、
むしろいつも以上に密度の濃い議論ができた気がします(けがの功名)。



13名が3年生から脱落なくやってきた09生ゼミ。
ラストスパートがんばりましょう!


↑ あいにくの雨が上がって…富士山!