DonkeyMの部屋

Donkeyはロバ。格好良くなく、足も遅い。「のろま」とか「馬鹿」といった意味。日々の感動、怒り、愚痴等を記事にしたい。

二人の世界(老年夫婦の場合)

2018-12-30 10:40:59 | 雑感

 二人の世界というと、まず、思い浮かべるのは、若い恋人たちの甘い関係だろうが、老いを迎えた夫婦にも二人の世界は訪れる。新婚当初は、二人の世界から始まるが、そのうち、子供が生まれ、三人の世界、そして、子供が増えれば、四人、五人の世界に移って、子供たちが結婚し、独立していくと、それが三人の世界、二人の世界と戻っていく。最近は、多くの家庭では、そこに犬や猫が入って三人の世界がずっと続くことになる。犬や猫は一人じゃないというかもしれないが、家庭の中では、十分一人前の存在なのだ。夫婦二人きりになると、気詰まり感が強くなって耐えられないという人も多く、その分、犬や猫といったペットの存在が重要になるようだ。

 我が家の場合、四人の世界から、急に私が単身赴任で、その場からいなくなった。そこでは、妻と長男と次男の世界が繰り広げられ、その後に、長男が地方の大学に入り、家は妻と次男の世界に変化した。それから次男が就職、家を出ることになったが、週のうちの半分は家に帰って来る生活が比較的長く続いた。そして、妻が一人の世界になったのは、次男が地方に赴任した時期の極短い期間だ。私が単身赴任して、約13年が経過したときに、妻の病気が発覚し、急遽、私と妻との世界が再開されたという経緯を辿っている。

 ところで、我が家にはペットはいない。私的にはペットが居てくれたら、家の中ももっとスムーズにいくだろうと思うことも多いのだが、妻は犬や猫の毛が散らかることや臭いをまき散らすことに、抵抗感が強く、残念ながら、ペットは断念せざるを得ない状況だ。

 私は、常々妻との二人の世界になったら、しばらくバトルが展開され、二人の世界の中で、新しい関係が作られていくのだろうと考えていたが、心ならずも、妻の病気で、急に二人の世界に入り込むというハプニングが起こったわけだ。そこではバトルは正当なバトルではなく、どちらもハンディを背負うというものになるのは自然なことだ。そんなこんなで、ちょっと不自然というか不本意というかそんな関係で、これまでなあなあで来てしまった。こうなったら、なるようにしかならない、自然の流れに身を任せるしかないともはや諦めの心境というところだ。

 二人の世界というのは、どちらかが物を言い始まると、それが客観的に正しいとか間違っているということではなく、正しく感情の力が大きく物をいう世界だ。また、これまでの因縁というか、積み重ねというか、そういう物に頓着する。だから、話はとても通じにくいことになる。面倒くさいことこの上ない。そうかといって、そこから逃げることもできない。蟻地獄に嵌ったようなそんな気分になることがある。

 まあ、何だかんだと愚痴っていても、やはり進んでいかなくてはならないし、引くに引けないのは確かなのだから、まあ、「そのうちなんとかなるだろう!」と、かなりいい加減なところで妥協せざるを得ないといったところが今の心境かな?

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 御用納め? | トップ | 明けましておめでとうございます »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
紹介 (言霊百神)
2018-12-31 23:54:25
日本語の起源

コメントを投稿

雑感」カテゴリの最新記事