にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

目的を達成するためなら、手段は問わない・・・ 本当にそれでいいの?

2017-06-15 07:45:30 | つれづれ
今朝、共謀罪が「法務委員会での採決を省略して」参議院本会議で可決されました。
この法律は、その対象を厳格に定めればテロ等の組織犯罪を未然の防止する有効な手段となるであろうとともに、恣意的な運用をすれば権力者が自らに従わないものを抑圧する強大な力と成り得るものです。
与党は過半数を圧倒的に超える議席を持っていますから、議論を深めるために会期の延長をすることも、法務委員会で法案を通すことも可能だったはずです。
それを何故、委員会での議論を途中で放り投げて、委員長の経過報告という形式的な手続きで強硬可決させたのでしょう?
こうした非常時のためにある手段を、平時に使うということは、必ずのように後に大きな問題を生み出すことになります。
その責任は、自分達にだけ都合の良いようにその力を使った国会議員にあるわけではありません。
目的達成のためなら手段を択ばない者達に国政を委ねた私達国民一人一人が負わねばならないのです。
「寄らば大樹の陰」「長い物には巻かれよ」「専門家じゃないからわからない」、、、言い訳はいくらでもできますが、それで責任が回避されるわけではありません。
「〇〇党の人だから」「ほかの人より良さそうだから」ではなく、「その人なら自分の命や財産をも預けられる」という基準で選ぶことが、求められているのではないでしょうか?
私は、「立場や主義主張の違いを超えて、みんなで手を繋げる社会を目指す!」という人に託したいと思います。