にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

インフルエンザ予防接種の新規予約を停止しています

2020-11-27 10:35:31 | お知らせ

新型コロナ流行に伴い、全国的にインフルエンザ予防接種希望者が増加しているため、ワクチンの供給が滞っています。

どんぐりでも昨年の接種数をすでに超えている状況で、医薬品卸会社からのワクチン供給がストップになってしまいました。

現状予約を受け付けた方の分も2回目接種の方の分が間に合うかどうかわからない状況です。

そのため新規の予約については一旦停止とし、キャンセル待ち・入庫待ちでの仮予約(接種日指定不可)となります。

ご理解とご協力をよろしくお願いします。


むつ市の小学生以下はインフルエンザ予防接種が無料になりました

2020-11-08 09:35:04 | お知らせ

むつ市の小学生以下の子どもに対するインフルエンザ予防接種への2,000円(1回限り)の助成が10月12日から開始されていましたが、先日の市議会で予算が付き、2回とも無料で接種することができるようになりました。

11月1日以降の接種については市から個別通知が送られますので、無料助成券を利用して接種を受けてください。
既に10月中に接種した費用(窓口自己負担分)ついても無料対象となりますが、返還手続き(該当者には個別通知があります)が必要になるため領収書は捨てないでください。

詳しくはむつ市HPをご覧ください。
  >>>令和2年度インフルエンザ予防接種費用助成の拡充について - むつ市

 


しっかり鼻を吸ってあげていますか?

2020-11-07 10:23:03 | 病気のはなし

寒くなってきて、鼻水や咳での受診が増えてきました。

「痰がらみの咳が多いんです」「寝起きに咳込みます」という訴えがよく聞かれるのですが、「奥にある鼻水もしっかり吸えて(かめて)いますか?」と質問すると、多くのケースでは中途半端な鼻かみや鼻吸いになっています。
また他の医療機関で「あまり鼻は吸わない方がいい」と指導されているような場合もあります。

そういう時は、自分がどういう時に、どれくらい、どんなふうに鼻をかむのかを考えてみてください。
「ひどくなったら」「垂れてきてから」「朝と晩だけ」とか、「ティッシュで拭く」「軽くフンとするだけ」なんて答えは出てきませんよね。

しっかり奥の鼻が取れて、すっきり鼻で呼吸できるようにならないと、残った鼻で鼻呼吸ができずに口をポカンと開けていたり、のどに落ちてきた鼻でゲロゲロと「まるで痰がからんだような」咳をしたりすることになってしまいます。

とは言っても、小さいお子さんの奥の粘った鼻を吸うのは簡単ではありませんよね。

まず大事なのは環境整備。
乾燥していると鼻も乾いてしまうので、しっかり湿度を保ちましょう。
「加湿器を●●%になるようにしています」はあまり信頼できません(いつもより高い数値になっていればそれなりに加湿はされているでしょうが)から、積極的に洗濯物を部屋干ししましょう。
部屋が乾燥していれば乾くまでの時間も短くなるので、そういう時は暖房を少し弱めることが大事です。(今どきの暖房は乾燥します)
特に寝室の乾燥は要注意です。

もう一つ大事なのが鼻の吸い方。
電池で動くポケットサイズの鼻吸器はほとんど役に立ちません。(取れるのは手前のサラッとした鼻水だけ)
それよりは、口で吸うタイプの鼻吸器の方が粘っこい鼻にもある程度対応可能です。
それでも奥のネバネバ鼻を取るのは難しいので、可能ならばしっかりした吸引器(医療機関でも使えるような)を使いたいところです。
昔はとても高額で(5-6万円はしました)手が出ませんでしたが、家庭での高齢者介護が当たり前になって、軽くて使いやすい比較的安価な商品が手に入るようになりました。
私がお勧めするのは、喘息の吸入器で昔からお付き合いのある東京エムアイ商会の「エレノア」です。
   エレノアのHP >>> https://www.nebneb.com/absorb/elenoa.html
ネット通販もありますが、医療機関経由での申し込みの方が幾分お安く手に入るので、興味のある方はお声がけください。