にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

新1年生のMRと3・4歳児の水痘ワクチンは今日が期限です

2015-03-31 08:50:21 | お知らせ
今日3/31で2014(平成26)年度が終了します。
これに伴い、就学前年度が対象のMRワクチン2期と、時限措置の3・4歳児の水痘ワクチンは今日が期限となります。
「忘れていた!」という人は、急いで指定医療機関にご相談ください。
なお、任意(自費)で接種する場合には年齢の上限はありません。
繰り返す流行を防ぐためにも、大人もぜひ2回の予防接種を行ってくださいね。

WHOが日本を「麻疹排除状態」と認定!

2015-03-27 13:10:52 | 病気のはなし
今日厚生労働省から「世界保健機関(WHO)から日本が『排除状態』と認定された」と発表がありました。
とは言っても、手放しで喜んでばかりはいられません。
この認定は「日本に土着するD5型麻疹ウイルスによる感染が3年間確認されなかった」ということであって、この間も国外から持ち込まれたウイルスによる麻疹患者は年間200~500人発生しているからです。
今後もしっかりとMR(麻疹風疹)ワクチンの接種率を高く維持していかないと、国外からの持ち込みウイルスが土着ウイルスとなる可能性は大です。
定期接種(1歳と就学前年度)になっている子ども達は勿論、大人もMRワクチンの2回接種を受けましょうね!!

MRと四種混合は指定日がなくなります

2015-03-25 15:17:09 | お知らせ
むつ市の平成27年度健康づくりカレンダーが出来上がりました。(市のHPにもアップされています)
もうご覧になった方はお気づきかもしれませんが、新年度からはMR(麻しん風しん)と四種混合の指定日がなくなります。
導入時から指定日がなかったヒブ・肺炎球菌・水ぼうそうと同様に、接種指定医療機関(どんぐり・ちばクリニック・菊池医院)に直接連絡をして、都合の良い日程で予約を取ることができるようになります。
ただしBCGと日本脳炎は市の集団接種になりますので、健康推進課に連絡してくださいね。
予防接種は受けられる年齢(月齢)になったら、なるべく早く受けることが大切です。
詳しくは各医療機関や健康推進課にお尋ねください。

最終処分方法も決められない原子力政策に安全性を語る資格はあるか?

2015-03-20 10:42:33 | つれづれ
今日のWeb東奥日報に「高浜町議会が原発再稼働に同意」という速報が流れました。
私たちが住む青森県も県・立地市町村がこぞって再稼働を要請しています。
いずれも口にする理由は、「原発の必要性ではなく、地域経済の活性化のため」です。
そしてまた異口同音に「核のゴミはお引き取りを(他の自治体へ)」と言います。
一方で立地自治体でも、周辺自治体でもないところからは、
「補助金貰っているんだから、最後まで(処分まで)引き受けるのが当たり前でしょ」
などと、そこで作られた電気を使っていることなど忘れて他人事のような声も聞こえてきます。
しかし、本当にこんなことでいいのでしょうか?
これでは、国も国民も誰一人として責任を取らないで、自分に都合のいいことばかり言っているだけではないでしょうか。
今まで原発を稼働させて作った核のゴミ、そして老朽化して(あるいは事故で壊れて)廃炉にすることで出てくる核のゴミは、国が責任をもって処理方法を確立し、日本のどこかの自治体が引き受けて保管しなくてはならないのです。
そろそろ目先の利益に目がくらんで、子どもたちの世代に責任を先送りするのはやめにしませんか。
これは我々今の大人たちが責任をもって解決すべき課題です。
共に考えていきましょう。

年度末が期限のワクチン、忘れていませんか?

2015-03-20 10:30:44 | 病気のはなし
3月も残すところあと10日ほど、まもなく2014年度が終了します。
4月になれば子どもたちは新しい学年、新しい学校に進むことになりますが、その準備はできているでしょうか?
その一つが予防接種です。
大部分は接種期間が年齢で決められていますが、中には年度になっているものもあります。
●麻疹風疹(MR)2期:就学前年度(年長さん)
●二種混合:標準的には小学校6年生
●日本脳炎2期:標準的には小学校4年生
などです。
また昨年秋から定期接種になった水痘ワクチンも、3・4歳児への接種は今年度限りです。
受け忘れているものがないかどうか、もう一度母子手帳を確認してみましょう。
記載がない場合には、MRや水痘は医療機関に直接、二種混合や日本脳炎は市役所に相談してください。

もっと紙の本を読みましょう

2015-03-18 10:25:22 | つれづれ
世の中がどんどんIT化されていって、電子書籍は珍しくもなんともなくなりましたね。
電子書籍はたくさんの作品をいつでもどこでも読むことができてとても便利ではありますが、同じ作品を読んでも紙の本を読むのとでは脳の働きが違うって知っていましたか?
ケータイもタブレットも画面が大型化して表示される情報量が多くなり、ページをめくる音も出たりして、初期の頃と比べるとずいぶん紙の本に近づいてきているように思われますが、それでも明らかに違う点がいくつかあります。
その一つが厚さと重さです。
と言っても、単に何センチあるとか何グラムあるということではありません。
その本を手に取った時の感触、開いて読み進んでいくうちに変わっていく左右のバランス、普段意識していないこうした情報も脳にしっかりと伝わり、それが文字情報と一緒に処理されているということです。
本を読んでいるときには単に目に入った文字を追っているのではなく、それまでの流れを行きつ戻りつしながら情報を重ね合わせていますから、紙の本を読むということは頭はものすごく多くの処理していることになります。
たとえば登場人物の背景がチョットあやふやになった時などにパラパラパラとめくって確認できるのも、単に文章を憶えているのではなく、本のどのあたりにあったというようなことまで憶えているからです。
そんなわけで、断片的な情報などを読むには電子媒体はとても便利ですが、文学作品などを読むならやっぱり紙の本の方がお勧めです。
また子ども、とりわけ幼児にとっては、本をめくるという行為そのものが指と目の連動であったり、親とのコミュニケーションであったりなど、発達の大切な要素になっていますから、ますます紙の本の重要性が高いですね。
本の中に自分が入り込んで空想の世界にどっぷりと浸かる心豊かな時間をぜひ楽しんでください。(^-^)/

胃腸炎と溶連菌が増えています

2015-03-16 11:40:15 | 病気のはなし
むつ地区にインフルエンザ注意報が再発令されましたが、爆発的な流行になる雰囲気は今のところありません。
ただしB型が増え始めるようならば要注意ですが。。。
一方でウイルス性胃腸炎と溶連菌感染症が増えてきているようです。
胃腸炎はノロ・ロタともに保育園などの集団で流行しやすいこと、症状が落ち着いても1~数週間にわたって口や便からウイルスが排泄されることから、手洗いや汚物処理、手の触れるところの消毒(アルコールではなく塩素で)をきちんと行うことが大切です。
嘔吐は半日程度で落ち着くことが多いので、無理に水分を与えようとせず(どんなにたくさん与えても嘔吐しては逆効果です)、スプーン1匙程度から徐々に増やしていくようにしましょう。
子どもが欲しがっても、それは「飲める」ではなく「飲みたい」という願望ですから、どの程度ならお腹が許してくれるかを親が判断することが必要です。
溶連菌は抗菌剤を使用すると速やかに(通常24時間以内に)感染力がなくなりますが、症状がなく保菌しているのみの人も少なくないため、やはりうがい・手洗い・マスクによる予防が大切です。
基本の症状は発熱と咽頭痛(のどの痛み)で、咳はほとんど認めませんが、腹痛や下痢などの腹部症状や細かい発疹を伴うことがあります。
心臓や腎臓に重い合併症を引き起こすこともある病気なので、もしか?と思ったら医療機関を受診するようにしましょう。

スギ花粉予防待ったなしです

2015-03-15 16:22:52 | 病気のはなし
青森県花粉情報研究会によれば、昨年秋に県内各地のスギ林で調査した雄花の着生状況は青森県全体ではやや多めかなり多めの値とのことで、むつ市では昨年の2~3倍の花粉が飛ぶ予想のようです。
  >>>詳しい情報はこちらから
すでに八戸地区では飛散開始となっていますが、今年は雪の少ない冬でしたからむつ地区も間もなく本格的な飛散が始まると予想されます。
花粉症の治療は、抗アレルギー剤の内服治療とステロイド点鼻や抗アレルギー剤点眼による局所治療が基本ですが、特に内服治療は症状出現前からの予防内服が効果的と言われていますので、もうそろそろ内服開始をする必要がありますね。
市販の抗アレルギー剤は古い製剤が中心になるので眠気が出やすい場合が多いのですが、医療機関で処方する最新タイプのものは極めて眠気が少ない(添付文書に自動車運転等に関する注意事項がない)ので安心して使用できます。
どんぐりは小児科・アレルギー科ですので、子どもはもちろん大人の花粉症の方でも受診していただいて大丈夫ですので、早めに対策を始めましょう!