どんがばちょ

日常の出来事を鋭い視点、オモロい切り口で綴っていく、オヤジのブログ

間違ってそうで合っている卓球のルール

2012年03月14日 | 卓球
スポーツはどれもそうだと思いますが、卓球も過去から幾度となくルールが変更になっています。

スポーツにおけるルール変更は、そのスポーツをより振興するためという大きな目的があります。

ですからたとえば柔道やフィギアスケートのように、日本が強いスポーツの場合は日本選手に不利になるように見える変更がたびたびされます。

それに不満を漏らす人がいますが、もっと大きな目で見れば、わかることでしょう。


もしある一国だけが延々勝ち続けるようなルールであれば、そのスポーツはいずれその国以外では人気が無くなり、メディアでの視聴率も落ち、そのスポーツの発展に影響があるでしょう。

例えば昔はよく深夜にTVをつけたらテニスの中継を延々やっていましたが、今はあまりやっていません。

サービスエースが多すぎて、また単調なラリーが多すぎて、しかも試合時間が長すぎます。

これはさすがにTV映えしません。

サッカーや野球は観戦スポーツとしてもずっと人気ですが、その人気の秘密はこのあたりにもあるようです。




さて、卓球に話を戻しましょう。

かつて日本が強かった時、スポンジラバーが禁止されました。

かつて中国が強かった時、ボディハイドやハンドハイドサービスが禁止されました。

ぶっつけサーブが禁止され、両面同色ラバーが禁止され、極端な粒高が禁止されました。

ボールは40mmに拡大され、11点先取のゲームに変更されました。

グルーが禁止になり、ラバーの後加工も禁止されました。

これ以外にも多くの変更がありました。


このうち多くはサービスエースだけで終わらず、ラリーがもっと続き、展開にドラマがあるように・・・という協会側の思惑です。

その時に活躍した選手側からすれば面白くない変更だったに違いありません。

しかし観戦スポーツとして一般の人に広く受け入れられ、人気を高め、ひいては卓球というスポーツの長期的発展のためとしては、反論もあるでしょうがある意味妥当でしょう。



最近では中国の一人勝ち状態です。

これに対してルールで規制するのは限界かもしれません。

ロンドンオリンピックから、シングルスは各国2名のみの出場と、3名から1名減ることになりました。

これによりメダルを一国が独占するというのは物理的になくなりますが、中国選手に勝てるようになるかどうかは別問題です。



さて、卓球の試合に出ていると、年齢層が幅広いこともあり、かつてのルールやマナーを引きづって試合に出ている年配者もいます。

市民大会などでは細かいことを言っても喧嘩になってもつまらないですし、たとえばぶっつけサーブを注意するくらいなら、「それをされても勝てる実力になればいいのさ」なんて論理を誰かが展開すれば何も言えなくなってしまいます。

明らかに違反なルールとしては、

トスをあまり上げないぶっつけサーブ

あからさまにボディやハンドで隠して出すサーブ

今は売ってないかつてOKだったラバーの使用

両面同色ラバー

ユニフォームの非着用

へんてこりんな服装での参戦

・・・などです。


さすがに両面同色ラバーは今やっている人はまず見ませんが、サーブをトスが低いどころか、ぶっつけあるいは、上から落としているような人は初心者ならずとも沢山見受けます。



逆に、自分が年配者に注意されてしまうこともあります。

サービスを出すときのドンという「足音」です。

これは違反ではありません。

確かにあまりに不快な足音であったりしてバッドマナーとしてイエローカードを出されることはあるかもしれませんが、体重移動に伴う足音は違反ではありません。

一流選手の動画を観ても普通に聞かれます。

しかし、かつてアンチラバー全盛のころ足音で打球音をわからなくするということが横行した際に一度禁止された経緯があります。

この時代のルールをひきづっている人がいるだけです。



あと日本では白いユニフォームも今は違反ではありません。

あとネットやエッジの際怒ってくる人がいますが、気持ちはわかりますが、怒ることマナー違反です。

逆にネットやエッジで得点した時に、手を挙げて申し訳ないという気持ちを表したり、言葉ですみませんと言ったりすることがありますが、これは飽くまでエチケットであり、ルールではありませんので言わないことに腹を立てるのもおかしいです。

ネットやエッジはれっきとしたルールの範囲内です。

まぁ私は手を挙げるくらいはもちろんしますが。



基本おおらかに楽しく試合をしたいものですが、明らかに実力が拮抗している相手が明らかな違反を犯していて、それで負けた場合、なかなか気持ちに収まりがつかないというのは私だけではないと思います。


コース取り

2010年11月01日 | 卓球
格上との練習に参加することができた。

トップクラスの選手と練習をすると、気づくことがある。

クロスに来ると思っていた球が、バック側にストレートに来たり、

ストレートに打つと体の向きやラケットの角度を見せておいて、逆側に刺されたり、

どうみても拾うだけの球と思われるものが、鋭いドライブで返ってきたり、

速い球だけではなく、緩急つけた返球が来てタイミングを狂わされたり、

バウンド直後をスマッシュするなどの意表を突いた展開をされたり、



と、ただ上手だとか、体力があるとか、球が速いとか、回転があるとかを飛び越えた世界があることがわかる。

確かに力だけで勝負ということであれば年齢的な限界はもっと早くくるだろう。

しかし、ベテランでも伸び盛りの若者に勝てるように、やはり老獪なテクニックというものがある。

タイミングを外すとか、コースを外すなどというのは、あの速いラリーの中でとっさになかなか判断できるものではない。

しかしそれを堂々とやってのけるのは本当にトップクラスの卓球だ。

しかし上には上がいるものだろう。

世界選手権に出ているような世界トップはこれよりもはるかにすごいのだ。

動画で見ていてもそんなにすごく感じない試合でも、実際に対戦したらとんでもなく強いのだろう。

今更トップ選手になどなれっこないが、どうしたらああなれるのか、それは非常に興味を持った。

強くなるには、強い人と練習し、教えを乞い、それを実践しつづけるしかないのだろう。




裏面打法について

2010年07月20日 | 卓球
先日近くのクラブと交流試合をやった。

そのクラブは35歳の人もいるがそれ以上の年配者も多く、ペンホルダーも沢山いるチームでした。

いくつか対戦したんですが・・・

恐らく試合にはあまり出ていないんでしょうね。

レベルはそこそこ高いんですが、僕の裏面打法にびっくりされていました。

ペンで裏面を使うなんて!初めて見た!と驚かれましたが、いやいやいや・・

今ではTVで世界卓球の放映もあるでしょう。

馬琳や王皓、許シンなどたくさんいるでしょう。

日本でも韓陽なんかは去年も沢山映っていたはずですが・・・

あれあれあれ?

見ていても興味がなかったら、わからないのかな・・・

試合に出ていたらペンの裏面使う人なんか時たま出会うはずですが・・・

なんとも時代をスリップしたような気がしました。

お蔭でペンの弱点であるバック深くをつかれても裏面ドライブで相手の深くをつけば驚いて詰まらせてしまったり、フォアが表ソフトなんでフォアやショートとのギャップに返せなくなったり・・・

結構通用するなと思いました。

でも、普段の試合なんかでは上級者にはやはり簡単にブロックされてしまいます。

それもそのはず・・・

シェイクのバックハンドと基本は同じなんですから(笑)

意表はつくかもしれないが、ショートだけの弱点を補ったにすぎないのですから。

ただ若干シュート回転が入っているのは意に反した球が返るみたいで、フォアミドルを狙うと有効でした。

もちろん回り込んでのスマッシュも忘れません。

強い人にも勝ててご満悦の一日でした。

終わった後は懇親会も用意されていて、ビールでええ気分・・・

さらに裏面打法とフォアの横打ちを練習しようと思った次第です。

ありがとう。


卓球教室の真実

2010年07月12日 | 卓球
世の中には卓球教室なるものがたくさんある。

個人でやっているもの、ショップ、市などが主催するもの・・・

安いものから高いものまで盛りだくさんである。

果たして巷の卓球教室で卓球は上達するのか?



この疑問に答えるには非常に難しい。

なぜなら卓球というスポーツの特殊性をよく考えないとだめだからである。

まずジュニア~高校生までのクラブ活動であれば、上達するにはチームとして競技に力を入れている学校やクラブに属すればよいというのはわかる。

専属のコーチのいないクラブ活動では、やはりそれなりのレベルにしかならないだろうが、将来的に卓球選手を目指すのではなければそれで構わないし、毎日練習すればそれなりに上達はする。

しかし、問題は社会人、とりわけ初心者や初級者を対象にした卓球教室だ。

スポーツがビジネスとして成り立つには、やはり競技人口がたくさんいるということが重要である。

卓球はマイナーだとか言われるが、競技人口という面では、かなりのメジャースポーツである。

しかも卓球用品の購買先の多くは、素人の社会人だ。

ママさん卓球などがその大半を支えているのである。

「教室」が多数存在するのも需要があるからである。

しかし、卓球教室でうまくなるかどうかはよくその教室を見極めないといけない。

教えている若い?コーチはもちろん百戦錬磨で強い。

彼らは恐らく少年少女時代から卓球に没頭し、厳しい練習をしてきたに違いない。

しかし、ママさん教室でその厳しい練習をやってお金を取れるだろか?

なぜなら、ママさんの本音はこうだからだ。

・卓球は上手くなりたい
・でも体育会系バリに鍛えるつもりはない
・ハードすぎる練習はやる気はない
・楽しい練習でないと続けられない
・本当の目的は健康維持と友達作り

これらのニーズをすべて満たすのは非常に難しい。

中年になってからでも上達するにはそれなりのプロのレッスンを受けたらうまくなるだろう。

しかし、激しい長時間の練習や、フットワーク練習など、誰が楽しんでやるだろうか?

上手くなるのはわかるけど、そこまではしたくない・・・

実際、本当にうまくなるための教室を経営しても、経営側も行き詰ってしまうだろう。

となれば、供給側でも、楽しくてそこそこうまくなる実感のあるようなレッスンにせざるを得ない。

だから、何年も習っているのに一向にうまくならない人が多いのはそのせいである。

実際にうまくなりたい人は、高いお金を払っているのにレッスンが物足りないという人も出てくる。

もしその微妙なラインで需要をキャッチできたのなら、その教室は非常に儲かるだろう。



強い選手を育てているクラブチームのコーチでも、昼間はママさん向けにやんわりした練習をしてお金を稼いでいるのが実態だ。

ま、それでいいのだが、では本当に家庭や仕事とも両立しながら、ちゃんとレベルアップするには一体どういうレッスンを受けたらいいのでしょうか?

クラブチームをよく調べずに誘われるままに気楽に所属してしまうと、いろんなしがらみもあり、仮に自分に合わないからと簡単に辞めてしまったりしては同じ地域での試合に出場したりしにくくなったり、気まずさもあるというものだ。

それなりに打てる若いママさんは、高齢化しているクラブなどでは美辞麗句を言って欲しがる。

しかしその人にとっては、高齢者のクラブでは新しいことも学べないし、求めるものが手に入らないかもしれません。

なかなか難しいものです。

ネットなどの情報ではなかなか卓球のクラブのことなどはHPがなかったりで、本当の情報が入りにくい。

いい友人と巡り合えればいいが、いろんな利害やしがらみもあるので、慎重に選びたいところだ。



世界卓球の放映

2010年06月02日 | 卓球
テレビでの世界卓球モスクワ大会の放映は、有料を除けば、テレビ東京で独占放映されていた。

私のところもネットワーク局のテレビ大阪で観る事ができた。

あれだけ卓球に力を入れて放映してくれたのは本当にありがたいことです。

テレビ東京に感謝しています。


しかし、独占放映権についていうと、何故テレビ東京が買ったのか?

残念ながら他局ではいらないと判断されたからだろう。

全国ネットの他局では、もっともっと視聴率の取れるものを優先させたということだ。

そこをテレビ東京が買ったということだ。

テレビ東京のネットワークは全国では観られないので、放映の恩恵を受けなかったところも実は多い。



そしてびっくりしたのは、夜のスポーツニュースで他局が全然世界卓球を取り上げてくれないことだ。

せめて銅メダルなんだからもっとニュースでやってくれてもいいのに・・・

取り上げるということは、視聴率がテレビ東京に流れるということだから、ニュースですら取り上げない・・・

まぁ、経営的には正しい判断なんだろうけど・・・

それだけまだ日本では卓球が注目されていないということだろう。

バスケットもプロリーグができたのに、全然放映されない。

それも人気がないからだ。

日本が金メダルを取るとか、愛ちゃんのようなかつて人気があったプレーヤーのような人が出るか、ダルビッシュばりのイケメン話題プレーヤーが出るとか・・・

それぐらいないと、一般の人は観ないんでしょうね。

卓球人からすれば水谷や松平や石川は超有名人なんですけどね!



結局テレビ東京というややメジャーから外れた局が取ったことで、結局全国ニュースに取り上げられない・・・

卓球のメディア的普及に功をなしたのか、それとも逆だったのか?

取り上げてくれて有難かったが、逆にみんながみるニュースに出ない・・・

・・・複雑なところだ。



同胞の敵

2010年06月01日 | 卓球
世界卓球2010が閉幕した。

今回の団体戦は、男子は中国が優勝したが、女子は中国が破れた。

シンガポールが初優勝。

中国女子は19年ぶりに首位の座を奪われた。

女王張怡寧が長期休暇に入っていることで世代交代を図った中国チーム。

一方シンガポールは監督、選手とも中国から来たベテランで固めた。

同じ中国人でも対照的なチーム編成。



中国エースの劉詩ウェンは若干19歳。

そのエースが2点を落とした。

逆にシンガポールの馮天薇は2点を取った。

いい笑顔だった。

中国は実績のある郭躍ではなく、劉詩ウェンを起用したが、裏目にでた。



ご存知の通り中国は卓球王国で、選手層も厚い。

次々と若手が登場し、どんなに強くても代表入りはなかなか難しい。

他国に帰化して実力を発揮する選手も後を絶たない。

しかし、それは飽くまでその国の補強の役割を担っているにすぎない。

もちろんエースが帰化人というケースもままあるが、全員ということはない。

今回は中国の監督、そして戦犯になってしまった劉詩ウェンの状態が気になる。

責任問題なのだ。

そして勝ったシンガポールも、中国側から見れば自分を他国に売った人たちだ。

中国から後ろ指をさされかねない。



単に今回のシンガポール優勝は「ある国が中国を破って優勝した」という単純な図式ではない。

もちろん馮天薇が優勝を決めた瞬間の喜ぶ顔や、選手たちの歓喜を見ているとそのようなことはどうでもいいように見える。

しかし、日本のサンリツでもプレーしたことのある馮天薇。

色々と苦労もあったのだろう。

そしてシンガポールの地で自分が花咲いた。

サクセスストーリーとしては本当に素敵な話だ。



「中国」のことだから冷静に見れる。

もしこれが日本人だったらどう思うか?

まぁ、今の状態では可能性がない話だが、例えばだ。

数年後、福原愛や平野がどこかの選手として、石川佳純と戦う。

水谷や岸川がどこかの選手として、松平健太や上田と戦う。

これを冷静に見れるだろうか?

そしてその監督は宮崎監督である。

観ている側としては、どちらが勝っても嬉しい。

しかし、相手が勝つと海外に行った彼らを恨むかもしれない。

海外に行って自分より弱かったら納得がいくだろう。

だって今は実力のあるこちらが国内の代表になっているのだから。

そして王国流のハードな練習をこなしているのだから。

それがかつての精彩を失ったかに見える流れ者に負けたらどうだろう。



中国が弱くなったのか、チームが若すぎてメンタルが未熟だったのか、練習方法が悪いのか・・・はたまた・・・。

色んな意見が交錯しているが真実はわからない。

ただ事実上世界ランクトップばかりを集めた精鋭チームが、やや格下であるチームに完敗したのは、力の差だけではないことは明らかだろう。


卓球用ソックス

2010年05月05日 | 卓球
卓球をする時に履くソックス

もちろん何でもいい。

でも卓球は、横への動きが大きい。

クッションも必要だ。

また捻挫の危険性もある。

ソックスは専用のをはくのがいい。

でも、卓球の会社は元々ソックスの会社ではない。

だから卓球ブランド以外でも、いいソックスはいっぱいある。

サポーターのような機能が備わっているもの。

クッション性があるような分厚いもの。

暑くなりすぎないため、ソックスの長さは短めのもの。

これが最適ですね。

もちろんクッションがあるのが嫌いな人は、自分で調整して選べばいい。

また柄にどうしても好きな卓球ブランドのロゴがあるのがいいという人もそれを選べばいい。

要は何でもいいのだが、シューズ同様、選び方で結構差があるもんですね。


ペンホルダーの復権なるか

2010年02月23日 | 卓球
世の中ではシェイクハンドが全盛を極めている。

もちろんペンホルダーのトップ選手もそれなりに沢山いるし、中国ではランキング上位に何人かが存在している。

しかし若手を見ると総じてペンの有力選手は少なく、今後もシェイク全盛の予感がする。

かつてアジア勢はペンホルダーばかりだった。

日本、韓国、中国、台湾・・・

それで世界の中でもシェイクを凌駕していたので、日本でもプレイする人は殆どペンホルダーだった。

ところが80年代後半にスゥエーデンが王国として君臨していた中国を破り、その頃から卓球を始めた人はシェイクを振るケースが多い。

ペンホルダーはシェイクに比べてバック技術が劣ると言われている。

バックは基本的にショートで凌ぐしかできないし、フォア面でのバックハンド強打も可能だが体の捻りが通常のフォアの捻りや、シェイクのバックとは逆であり、難しく成功率も低い。

また、連打となるとより難しくなってくる。

それを補うために中国で裏面打法が開発され、基本的にはシェイクのバックハンドと同様のスイングが可能になった。

劉国梁や馬琳が完成し、王皓などは全てのバック技術を裏面で行うまで進化させた。

これを使う選手は中国以外でも増えている.

しかし、わざわざペンで裏面打法を打つのならシェイクを選択したらいいではないかというのも道理である。

私も昔ペンホルダー全盛時代に少し卓球をやったが、それから何年もした今卓球を復活するに当たってシェイクに替えることも検討した。

年をとっていけばフットワークも弱くなるし、オールフォアで戦うのは限界があるからだ。

シェイクなら両面で攻撃できるので、ペンよりは早い対応が可能になる。

しかし、その時にある指導者から王皓のDVDを渡され、裏面打法に挑戦することにした。

日本式ペンを裏面の角度が出しやすい中国式に持ち替え、裏面にラバーを貼り、ドライブやスマッシュを打てるようにした。

周りに手本が少ない中、ネットの動画や試合の録画などでああだこうだと研究し、それなりに使えるようにはなっている。

そうして試合に出たりするのだが、ジュニアではペンの選手がいるにはいるがやはり少ない。



そこでどうすればペンが再び復権できる可能性があるのか、考えてみた。

★ペンホルダーの有利な点(裏面を使う場合を除く)

・手首が柔軟に動くため、台上処理や、左右の打ち分けが瞬時にできる
・ショートでのブロックは安定性があり、打ち分けにも威力がある
 特に日本式の角ペンは重心が先端よりにあるのでより強い球が打てる。
・同様に角ペンならドライブの威力がシェイクよりも優れている。
・フォアとバックの切り替えがしやすい。
・サーブの種類も多彩に出せる可能性がある。

などである。

これに裏面打法を合わせれば、シェイクを凌ぐこともできるかもしれない。

しかし、裏面打法には落とし穴もある。

・角ペンでは裏面の角度が出にくいため、裏面打法には適していないので大概は中ペンが選択されるが、そうなると角ペンよりも劣ってしまうため先に書いたドライブやプッシュの威力という有利さが消えてしまう。
・フォアとショートの切り替えはしやすいが、裏面への切り替えという意味ではシェイクと同様、咄嗟の判断で迷った場合は対応が遅れてしまう。
・王皓のように全て裏面で対応する選手もいるが、基本的にはショートの良さも生かしながら、深い下回転のツッツキや、フォア強打につなげるためのつなぎとして生かす使い方に限定される。
・ラケットの総重量が重くなるので、ペンホルダーグリップでラバー両面貼りは万人に振りやすいとは言いがたい。

などである。

こうした部分からも言えば、ペンホルダー選択の余地は狭くなってくる。

しかし、皆が同じスタイルになってしまえば逆に少数派は有利になるという面もある。

いつの時代もカットマンで強い人はいるし、40mmボールになった今でもフォアが表ソフトの速攻選手で強い選手もいる。

少なければ選択する価値も逆に出てくる。

実際、シェイクのドライブ型ばかりがひとつのチームに固まってしまった場合、普段の練習では試合で色んなタイプの選手に対応することが難しくなってしまう。

というわけで、今の時代はペンの有利さに「希少性」というのを入れてもいいだろう。



ところで今、中国の若手で許シンというペンドラの選手が裏面を振ってメキメキ実力を上げている。

またトップに君臨する王皓の影響等で今中国の子供たちにもペンを握る選手は増えているという。

今後もペンホルダーの選手は少数派ながら登場してくるだろう。

そしてトップに君臨できる選手もたまにはいたりして、生き残っていくだろう。

シェイクを凌ぐには有利性が低いというのが現代の卓球の今のところの結論ではあるが、それでもペンを持つ選手はある数は出てくるだろう。

あとはジュニア指導者の問題だ。

今シェイクを振っている若い人たちの指導者は、自分が始めたころはペンを持っていたはずだ。

しかし、ジュニアへの指導はシェイクの方がしやすいということもあり、シェイクの選手を主に育てている。

さてシェイクしか使えない人が今後指導者の立場になっていく・・・・

彼らはジュニアにペンを推奨するだろうか?

ペンを持ちたいというジュニアが出るほどペンのトップ選手がかっこよく活躍するだろうか?

このあたりは指導者にも訴えかけたい。

誰でもがすぐに握れるシェイクではなく、ペンの選手も同時に育てていってほしい。

ペンホルダーの選手は育成に時間がかかるからだ。


さて、あと問題となるのは「日本式ペン」と呼ばれる角型のラケットを使う選手の今後だ。

今日本ではこのラケットを使って上位にいる選手はほとんどいない。

もはやこのラケットは今や韓国式あるいは台湾式といっても過言ではない。

しかし当の韓国や台湾でも今のトップクラスの選手のあとは・・・

残念ながら同タイプの若手は出てきていないようである。

今日本の中高年の間では圧倒的に多数派だが、これらの人たちがこの世を去った後は・・・どうなるのだろうか?

メーカーも売れなくなれば作るのをやめるだろう。

「日本式ペン」は、そのうち時代遅れの伝説のラケットになってしまうのだろうか・・?

スポーツは卓球に限らず、常に進化し、ルール変更が加えられていくものである。

いずれ使われなくなる用具が出てくるのは致し方ない。

しかし、同じスポーツの中でこれほどはっきりと「戦型」が異なるものが混在し、練習段階から使う用具の選択を迫られる性格のスポーツは珍しいのではないか?

哀愁の気持ちもあるが、それ以上に「日本式」という名前で呼ばれているだけに、日本人としては複雑な気持ちである。

あなたはどう思うだろうか?

新しいパートナーに乗り換えました

2010年02月08日 | 卓球
あなたとは3年近くお付き合いしてきました。

色々と僕の言うことを聞いてくれてありがとうね。

いつもいつもその時になると、親指と人差し指、そして中指での三点攻めであなたを振り回してあげました。

パートナーは文句も言わず、ずいぶん喜んでくれました。

大概はどんぴしゃのタイミングで発射し、スイートスポットに命中させてくれたのに・・・

たまにご機嫌ななめになると僕の言うことを聞かずに、あさっての方向に飛ばしてくれましたね。

お陰で後処理が大変でしたよ。

あせっちゃうし・・・

そのリカバリーが面倒くさい時はちょっとだけ当たってしまったこともある。

ごめんね。

いっぱいこすったり、叩いたり、しましたね。

いい音をあなたはたててくれました。

その音に僕はいつも興奮していましたよ。

いつもそのときには汗をいっぱいかきました。

僕はどっちかというとこするより叩く方がすきなんですが、裏側はほとんどこすっていました。

あなたもゴムが擦れて痛いこともあったかもしれません。

でもゴムなしはやっぱルール違反ですし・・・

いつも大体二時間くらい楽しみましたね。

長いときは三時間くらいかな??

素敵な時間でした。

で、いつもコトが終わった後は、きれいに拭き拭きしてあげました。

清潔になったあなたは次にお会いするときまで誰にも触れさせないように大切に守ってあげました。

そうやってお付き合いしてきたんですけど、でも、僕には正直・・・最近重かったんです。

ちょっと他にいいなと思うパートナーが気になりだしたんです。

あなたとタイプは同じなんですけど。

やっぱり違うタイプはいきなりは好きにはなれない・・・。

ごめんな。

先日会ったとき・・・やっぱり重かった。

次はもうダメだなと思った。

で、決断できました。




















新しいラケットを手に入れることを!!

今度のラケットも中国式のペンホルダーです。

nittakuのセプティアーC。

軽いんです!

F面には表ソフトラバー

B面(裏面)には裏ソフトを貼ります。

前陣速攻で叩きまくります。

裏面はこすってドライブします。

ペンだけど両ハンド攻撃型です。

檜7枚合板で、軽くてよく弾むのに、檜独特のソフトな打球感がある。

裏面を振る前陣速攻型にはぴったりだと。

もうすぐ届くんですけど、楽しみです!!


表ソフト前陣速攻は絶滅危惧種か?

2009年11月17日 | 卓球
ペンホルダーラケットに表ソフトラバーを貼り、後ろに下がらずに早い打点でパコパコ先手を取って点を取るスタイル。

昔日本が卓球王国だったころ、中国が「打倒日本」の策略として考え出したといわれる戦型。

「右打ち左押し」と言われ、早い打点でスピードのある球を返す。

これにより中陣でドライブをのんびりと放っていた日本人を圧倒することができた。

中国の代名詞になっていたこの表ソフト前陣速攻で最後の隆盛を極めたのが、劉国梁だろう。

世界選手権、オリンピック共に頂点を極めた彼のスタイルは完成された最後の前陣速攻選手と言えよう。

その昔日本にもこのスタイルの選手は多くいたし、中学時代の私も先生に勧められるままにそうだった。

日本にも河野満、時代は変わって田崎俊雄などの名選手がいた。

さて、ITTFのルールが変更になってから事情が変わってきた。

38mmボールから40mmへ。

これにより回転数が減り空気抵抗が増えて一発で仕留める確率が減り、ラリーが続くようになった。

スピンピップスが禁止された。

ハンドハイドサービスが禁止された。

もちろん劉国梁一人を潰すためではないだろうが、巷ではそういわれた。

関係してかどうか、彼はその後戦績を落として引退した。


中国はもとより、日本でも田崎選手、渡辺選手の引退で、本当に表ソフトの実力者が少なくなった。

表ソフト前陣速攻は「絶滅危惧種」とまで言われている。

海外では何志文や王増偉などの中国帰化選手が世界ランク上位に何とか食いこんで粘っている。

しかし多くのトップ選手はオールラウンドタイプのドライブ主戦型だ。

弾けるようなスマッシュを最近では放映でも見ることも少ない。

確かにラリーが続くとTVでも見応えがあるし、卓球がより人気スポーツにはなっていくだろう。

しかし、表ソフトは今後も勝てないのか?

同じことはカット主戦型や異質反転型などの回転に頼っている戦型にも言える。



いつの時代も強い選手はいるし、異質の選手もいるものだ。

多数派が必ずしも強いわけではない。

今のようにシェイクのオールラウンド選手が増えれば、それ以外のタイプが希少になり、そうなればなるほど有利さも増す。

またペンホルダーの弱点と言われたバックハンドも「裏面打法」をとりいれて両ハンド攻撃が可能になった。

これらを組み合わせていけばまだまだ勝てる可能性はある。

世界のトップクラスの事情はまだ読めないが、巷のオープン戦では、老若男女色んな戦型の選手が入り混じっていて、各自の特色で勝っていける。

カットマンも勝てるだろう。

異質反転型も勝てるだろう。

もちろん表ソフト前陣速攻も勝てるだろう。

もちろん日本式ペンドラも勝てるだろう。

不利といわれる部分を補い、希少となった有利性を生かせればいけるだろう。

最近卓球場に練習に行っても、ジュニアたちは揃ってシェイクの裏裏ばかりだ。

指導がしやすいのもあるだろう。

早く上達するというのもあるだろう。

しかし、ペンで勝てるには練習量も必要だし、もっとジュニアへの指導に取り入れるべきだと思う。

そもそも指導者である年代の人にはペンホルダーでプレイしていた人が多いのではないか?

シェイクしか指導できない年代の人が指導者となる前に、ペンホルダーの若手をもっともっと育成して、卓球界を面白いものにしてもらいたいものです!(笑)





卓球の水谷

2009年08月25日 | 卓球
昨日まで行われていたITTFプロツアー韓国オープン
男子シングルス決勝の動画です!

なんと!

水谷隼選手が

準々決勝
VS朱(韓国)wr7
4-3

11-9
4-11
11-13
11-6
11-7
3-11
11-9

準決勝
VSオフチャロフ(ドイツ)wr14
4-0

11-7
11-7
11-8
11-3

決勝
VSハオ師(中国)wr9
4-1

14-12
11-9
7-11
11-8
12-10

で優勝しました

1996年のITTFプロツアー開始以来、日本出身選手として初の
優勝らしいです
水谷選手は現在、世界ランク17位ですが
今回の活躍で、更に世界ランクが上がるでしょうね~



卓球は回転のスポーツ

2009年07月20日 | 卓球
卓球はマイナーか?否か?

この議論は時折される。

しかし結論はない。


サッカーや野球に比べたらマイナーだろうという意見。

しかしスポーツ白書によれば、卓球人口はボーリングなどに次いでかなり上位でサッカーや野球を大きく上回るではないか・・・という意見。

また、温泉でもできるものがスポーツか?という見方。

いやいや、上級者の卓球は他のスポーツを凌ぐハードで身体能力を必要とするスポーツだよ・・という見方。


・・・そのどれもこれもが、ちまちました台の上で、小さい動きで、小さい球を、回転をかけるなどというマニアックさが、スポーツらしからぬ印象をもたらしているのであろう。




ところでスポーツのメジャーかマイナーかを見るうえで重要な要素がある。

そう、スポーツは「プレーする」、「観る」という両方の視点があるのだ。

サッカーや野球が人気が高いのは、プロの試合は勿論、ジュニアのそれでもレベルの違いこそあれ見応えという部分では結構あるというのがひとつの理由だろう。

テニスやゴルフなども見ていてわかり易い。

それに比べて卓球はどうだろう?

卓球を毎日スポーツとしてやっている人と素人とでは、全く相手にならないくらい回転やスピードに差があることがわかる。

つまり観るものに「わかりにくさ」が存在しているスポーツのひとつに入るだろう。

簡単にもできるが、奥も深い。

その奥深さこそが、爆発的人気にならない理由かもしれない。

何故あのドライブをカウンターできなかったのか?

何故あの簡単に見えるサービスを取れなかったのか?

何故普通のツッツキをネットミスしてしまったのか?

素人目には微妙な回転やトリックがわからないことが多い。

「卓球は回転のスポーツだ」というのは、確かに真実を突いてはいるが、逆にわかりにくさを観る者に対して言い訳しているようにも感じる。



ちなみに卓球のルール変更の歴史を見てみると面白い。


サービスに変則トスを出しサービスエースばかり決める選手が出ると、トスに規制を設け、サービスエースを取り難くする。

両面に異質な同色ラバーを貼り、ラケットを回転させてどちらで打ったかわからないようにして、相手が次々にミスをする戦法が流行ると、同色ラバーを禁止する。

異様なほどのツブ高ラバーで相手の回転を翻弄するプレーが流行ると、そのラバーを禁止する。

回転やスピードが強すぎて、ラリーが続きにくく、早く試合が決まってしまう傾向を解決するために球を40mmに拡大し空気抵抗を大きくした。

ラバーの接着剤でパワーアップを狙うために試合前に張り替え、その効果で勝てる選手が多くなると、その接着剤を禁止する。

21点1セットでの戦いは冗長で、もっとテンポを早くするために11点先取でセット数を増やすように変更。


これは全て、卓球というスポーツを視覚的に面白くわかりやすくするための工夫と言っていい。

とりわけ近年のルール改正などは、TVでの放映などのメディア受け対応と考えても差し支えないだろう。


こうして卓球界も視覚的にわかりやすくし、ラリーが適度に続き(大昔の卓球のように長すぎても困る(笑))、スマッシュやドライブなどのわかりやすい攻め方が観る者を刺激していく努力をしてきた。

そして子供の頃の福原愛のようなスター性のある人物をマスコミが取り上げるなどの効果も大きい。

ユミフォームも色んなデザインを研究している。

徐々に卓球はメジャーなスポーツへと復権しているようには見える。

私などは卓球のほかにサーフィンもするが、サーファーの友人と卓球の友人に共通の人は残念ながらいない。

サーファーに「卓球の試合があって・・・」と話をすると笑われる。

卓球の友人に「サーフィンやってる」と話をするとカッコイイと言われる。

このわかりやすい構図は、やはり卓球に対する一般的なイメージが、やっている者の面白さと、観ている者の面白さにかなりのギャップがある証拠である。




卓球はプレーする者になる方が圧倒的に楽しい。

遊びでやる人を除いても卓球人口が多いのは各地で様々な年代、レベルの試合が行われていることからもうなずける。

やるとすごく楽しく、奥が深いのだ。

しかし部外者からの視聴率は悪い(笑)

大きな大会でも観客席が埋まることは他のスポーツとは比べようもない。



まだまだ卓球が真のメジャーになるには課題がありそうだ。

まぁ、やっている者同士ではそれはあまり課題にならないのだが(笑)

運営する側、ビジネスとしての側には、大きな課題だろう。



世界卓球 健太健闘

2009年05月03日 | 卓球
世界卓球が放映されてますね。

昔僕が卓球を始めた頃は小野誠治さんが世界チャンピョンになった頃で、卓球はものすごく盛んでした。

皆小野選手のようなペンドライブのラケットをブンブン振り回してました。

時は流れて、最近また日本人のジュニアが元気がいい。

石川佳純選手は16歳、松平健太選手は18歳。

今や愛ちゃんを凌ぐ活躍ぶりだ。

本当にジュニア層が熱くなってきた。

マツケンこと松平健太は、昨日の準々決勝で中国の世界ランキング一位の馬琳と対戦。

ひょっとしたら勝つか!?というすごい試合で、後のインタビューで馬琳をして、松平が近い将来中国の強敵になるといわしめた。

さあ、僕も明日の試合頑張るぞ!!