どんがばちょ

日常の出来事を鋭い視点、オモロい切り口で綴っていく、オヤジのブログ

ペンホルダーの復権なるか

2010年02月23日 | 卓球
世の中ではシェイクハンドが全盛を極めている。

もちろんペンホルダーのトップ選手もそれなりに沢山いるし、中国ではランキング上位に何人かが存在している。

しかし若手を見ると総じてペンの有力選手は少なく、今後もシェイク全盛の予感がする。

かつてアジア勢はペンホルダーばかりだった。

日本、韓国、中国、台湾・・・

それで世界の中でもシェイクを凌駕していたので、日本でもプレイする人は殆どペンホルダーだった。

ところが80年代後半にスゥエーデンが王国として君臨していた中国を破り、その頃から卓球を始めた人はシェイクを振るケースが多い。

ペンホルダーはシェイクに比べてバック技術が劣ると言われている。

バックは基本的にショートで凌ぐしかできないし、フォア面でのバックハンド強打も可能だが体の捻りが通常のフォアの捻りや、シェイクのバックとは逆であり、難しく成功率も低い。

また、連打となるとより難しくなってくる。

それを補うために中国で裏面打法が開発され、基本的にはシェイクのバックハンドと同様のスイングが可能になった。

劉国梁や馬琳が完成し、王皓などは全てのバック技術を裏面で行うまで進化させた。

これを使う選手は中国以外でも増えている.

しかし、わざわざペンで裏面打法を打つのならシェイクを選択したらいいではないかというのも道理である。

私も昔ペンホルダー全盛時代に少し卓球をやったが、それから何年もした今卓球を復活するに当たってシェイクに替えることも検討した。

年をとっていけばフットワークも弱くなるし、オールフォアで戦うのは限界があるからだ。

シェイクなら両面で攻撃できるので、ペンよりは早い対応が可能になる。

しかし、その時にある指導者から王皓のDVDを渡され、裏面打法に挑戦することにした。

日本式ペンを裏面の角度が出しやすい中国式に持ち替え、裏面にラバーを貼り、ドライブやスマッシュを打てるようにした。

周りに手本が少ない中、ネットの動画や試合の録画などでああだこうだと研究し、それなりに使えるようにはなっている。

そうして試合に出たりするのだが、ジュニアではペンの選手がいるにはいるがやはり少ない。



そこでどうすればペンが再び復権できる可能性があるのか、考えてみた。

★ペンホルダーの有利な点(裏面を使う場合を除く)

・手首が柔軟に動くため、台上処理や、左右の打ち分けが瞬時にできる
・ショートでのブロックは安定性があり、打ち分けにも威力がある
 特に日本式の角ペンは重心が先端よりにあるのでより強い球が打てる。
・同様に角ペンならドライブの威力がシェイクよりも優れている。
・フォアとバックの切り替えがしやすい。
・サーブの種類も多彩に出せる可能性がある。

などである。

これに裏面打法を合わせれば、シェイクを凌ぐこともできるかもしれない。

しかし、裏面打法には落とし穴もある。

・角ペンでは裏面の角度が出にくいため、裏面打法には適していないので大概は中ペンが選択されるが、そうなると角ペンよりも劣ってしまうため先に書いたドライブやプッシュの威力という有利さが消えてしまう。
・フォアとショートの切り替えはしやすいが、裏面への切り替えという意味ではシェイクと同様、咄嗟の判断で迷った場合は対応が遅れてしまう。
・王皓のように全て裏面で対応する選手もいるが、基本的にはショートの良さも生かしながら、深い下回転のツッツキや、フォア強打につなげるためのつなぎとして生かす使い方に限定される。
・ラケットの総重量が重くなるので、ペンホルダーグリップでラバー両面貼りは万人に振りやすいとは言いがたい。

などである。

こうした部分からも言えば、ペンホルダー選択の余地は狭くなってくる。

しかし、皆が同じスタイルになってしまえば逆に少数派は有利になるという面もある。

いつの時代もカットマンで強い人はいるし、40mmボールになった今でもフォアが表ソフトの速攻選手で強い選手もいる。

少なければ選択する価値も逆に出てくる。

実際、シェイクのドライブ型ばかりがひとつのチームに固まってしまった場合、普段の練習では試合で色んなタイプの選手に対応することが難しくなってしまう。

というわけで、今の時代はペンの有利さに「希少性」というのを入れてもいいだろう。



ところで今、中国の若手で許シンというペンドラの選手が裏面を振ってメキメキ実力を上げている。

またトップに君臨する王皓の影響等で今中国の子供たちにもペンを握る選手は増えているという。

今後もペンホルダーの選手は少数派ながら登場してくるだろう。

そしてトップに君臨できる選手もたまにはいたりして、生き残っていくだろう。

シェイクを凌ぐには有利性が低いというのが現代の卓球の今のところの結論ではあるが、それでもペンを持つ選手はある数は出てくるだろう。

あとはジュニア指導者の問題だ。

今シェイクを振っている若い人たちの指導者は、自分が始めたころはペンを持っていたはずだ。

しかし、ジュニアへの指導はシェイクの方がしやすいということもあり、シェイクの選手を主に育てている。

さてシェイクしか使えない人が今後指導者の立場になっていく・・・・

彼らはジュニアにペンを推奨するだろうか?

ペンを持ちたいというジュニアが出るほどペンのトップ選手がかっこよく活躍するだろうか?

このあたりは指導者にも訴えかけたい。

誰でもがすぐに握れるシェイクではなく、ペンの選手も同時に育てていってほしい。

ペンホルダーの選手は育成に時間がかかるからだ。


さて、あと問題となるのは「日本式ペン」と呼ばれる角型のラケットを使う選手の今後だ。

今日本ではこのラケットを使って上位にいる選手はほとんどいない。

もはやこのラケットは今や韓国式あるいは台湾式といっても過言ではない。

しかし当の韓国や台湾でも今のトップクラスの選手のあとは・・・

残念ながら同タイプの若手は出てきていないようである。

今日本の中高年の間では圧倒的に多数派だが、これらの人たちがこの世を去った後は・・・どうなるのだろうか?

メーカーも売れなくなれば作るのをやめるだろう。

「日本式ペン」は、そのうち時代遅れの伝説のラケットになってしまうのだろうか・・?

スポーツは卓球に限らず、常に進化し、ルール変更が加えられていくものである。

いずれ使われなくなる用具が出てくるのは致し方ない。

しかし、同じスポーツの中でこれほどはっきりと「戦型」が異なるものが混在し、練習段階から使う用具の選択を迫られる性格のスポーツは珍しいのではないか?

哀愁の気持ちもあるが、それ以上に「日本式」という名前で呼ばれているだけに、日本人としては複雑な気持ちである。

あなたはどう思うだろうか?

人間の家畜化

2010年02月17日 | エッセイ
ミツバチの大量失踪が去年から問題になっている。

神隠しだとか色んな見方があるけれども、一般的には免疫力が弱ったとされている。

世界中のミツバチが同時にそうなることなんかあるのか?

と言われれば、シンクロとはそんなもので共時性は情報交流のないところでも同時に起こる。

ミツバチが食用にする花粉に化学肥料や農薬の成分が見つかっている。

野菜の栄養価も落ちているし、それらを食べている人間ももちろん免疫力が下がっている。

医学が進歩しても進歩しても病人が減らないのはそういう理由だ。

いわゆる疫病は激減したが成人病やアレルギーのような細胞の免疫力の病気は激増している。



ところで牛や馬や鶏や犬や猫や馬や羊や豚などの家畜は全て人間が野生動物を飼いならしたものだ。

家畜は飼われているうちに「家畜化」という現象が起こる。

餌も人間からもらうし、色々管理してもらって、それで一生を終え、それで繁殖している。

今その家畜を野性にはなしたら、果たして生きていけるだろうか?

飼っている豚をもし野生に放したら、毛が生え牙が生え、先祖のイノシシに近づいていくらしい。

鶏の原種は数十メートル飛ぶらしいが、飼っている鶏も野生化したら数メートルは普通に飛んだりするそうだ。

これを先祖がえりというのだが、興味深い。

猫なども野生で生きていける。

でも中には野生に適応できなくなっていて生きていけない家畜も多い。



とまあこのように、人間の都合のいいように飼われているうちに本来の自分の能力を失い、段々と必要な部分が進化し、不要な部分が退化していく。

これを家畜化という。

ミツバチは昆虫だがこの家畜化が進んでいる昆虫である。

生きているミツバチの大半は野生ではなく人間が管理して生きているものだ。

同じく人間が育てている野菜も受粉のほとんどをミツバチに頼っているものもある。

このため、ミツバチの大量失踪によって農産物にも影響が出てしまう。

人間が文明を開発し、便利にし、その結果とばっちりを受けるのも人間だ。

しかも、人間自身も「家畜化」が進んでいる。

まぁ普通に考えてみたらいい、祖先である猿は服を着ていないが、今人間が服を脱いだり、家を捨てたら凍死してしまう。

明らかに自分自身が発明したものに適応して、それなしでは生きていけないというようになっている。


エアコンの効いた部屋
あまり歩かなくても移動できる都市
肉食を調理された形でしかしなくても過ごせる環境
火を通した食べ物ばかり食べるという本来の食物連鎖とは離れた生活
食べ物自体も家畜化された管理されたものになっている


本来、ヒトは一日に数十キロは靴を履かない足で移動し、衣服は殆どまとわず、獲物は天然のものを必要分狩りをし、エアコンもない中で毎日工夫して生きてきた。

それで十分何百年も生き延びてきたのだ。

もちろん癌などという病気は存在しなかった。

人間は脳が発達したお陰で自分自身の周囲を発展させ、その結果自分自身の家畜化を進め、免疫力を下げ、新しい病気を生み、それを解決するために新しい技術を開発する・・・

今後人間はどうなっていくのだろうか?


本来人間にはお金という概念はなかった。

それが狩猟社会から農耕社会になり、所有という概念が生じ、お金という概念が生まれた。

今は直接食べ物を手に入れなくても、お金を手に入れることで生きていけるようになった。

そうするとお金を手に入れるためにどうするかという社会に移行していく。

様々なストレスが生まれる。

鬱や自殺が増える・・・

他の動物を見ても、自殺する動物など見たことはない。

自分で作った社会に適応できないくらい免疫力を下げ、その中で死を選ぶ・・・




ちなみにミツバチの失踪事件は、ミツバチの品種改良によって解決策を見つけるようだ・・・・

似非科学と科学

2010年02月09日 | エッセイ
まあ最近、似非科学がどうとかいう評論が多いね。

別にいいんだけど、科学で証明されていないもの=似非科学、とすぐに目くじらを立てて批判しようという人たちが目に付く。

これは情けないね。

そもそも「科学」で証明されているものなんか、すべての事象のうちごくごく一部にすぎない。

飛行機が飛ぶことも、水に分子があることも、地動説もわかったのは人類の歴史上ごく最近のことだ。

それ以前は、唱える人がいてもバカにされたり、弾圧を受けたりしていたわけだ。

でも「好奇心」や「まだ見ぬものを信じる力」というものがあって初めてそれが研究され、証明され、科学になっていくわけだ。

現時点で証明されているものしか見ようとしないのは、本当に視野が狭いといえよう。

確かに、商売目的で似非科学を振り回し、マスコミなどが同調し、世間に間違ったものを浸透させるのは問題があるといえよう。

しかし、昔は本当にナンセンスだと思われていたものが今は常識になっていたりするわけだから、何も頭ごなしに否定する必要はないだろう。


新しいパートナーに乗り換えました

2010年02月08日 | 卓球
あなたとは3年近くお付き合いしてきました。

色々と僕の言うことを聞いてくれてありがとうね。

いつもいつもその時になると、親指と人差し指、そして中指での三点攻めであなたを振り回してあげました。

パートナーは文句も言わず、ずいぶん喜んでくれました。

大概はどんぴしゃのタイミングで発射し、スイートスポットに命中させてくれたのに・・・

たまにご機嫌ななめになると僕の言うことを聞かずに、あさっての方向に飛ばしてくれましたね。

お陰で後処理が大変でしたよ。

あせっちゃうし・・・

そのリカバリーが面倒くさい時はちょっとだけ当たってしまったこともある。

ごめんね。

いっぱいこすったり、叩いたり、しましたね。

いい音をあなたはたててくれました。

その音に僕はいつも興奮していましたよ。

いつもそのときには汗をいっぱいかきました。

僕はどっちかというとこするより叩く方がすきなんですが、裏側はほとんどこすっていました。

あなたもゴムが擦れて痛いこともあったかもしれません。

でもゴムなしはやっぱルール違反ですし・・・

いつも大体二時間くらい楽しみましたね。

長いときは三時間くらいかな??

素敵な時間でした。

で、いつもコトが終わった後は、きれいに拭き拭きしてあげました。

清潔になったあなたは次にお会いするときまで誰にも触れさせないように大切に守ってあげました。

そうやってお付き合いしてきたんですけど、でも、僕には正直・・・最近重かったんです。

ちょっと他にいいなと思うパートナーが気になりだしたんです。

あなたとタイプは同じなんですけど。

やっぱり違うタイプはいきなりは好きにはなれない・・・。

ごめんな。

先日会ったとき・・・やっぱり重かった。

次はもうダメだなと思った。

で、決断できました。




















新しいラケットを手に入れることを!!

今度のラケットも中国式のペンホルダーです。

nittakuのセプティアーC。

軽いんです!

F面には表ソフトラバー

B面(裏面)には裏ソフトを貼ります。

前陣速攻で叩きまくります。

裏面はこすってドライブします。

ペンだけど両ハンド攻撃型です。

檜7枚合板で、軽くてよく弾むのに、檜独特のソフトな打球感がある。

裏面を振る前陣速攻型にはぴったりだと。

もうすぐ届くんですけど、楽しみです!!