少女たちの背負うもの

■神羅万象チョコ ゼクスファクター第2弾（2010年7月19日発売予定）

※記事履歴：白虎の銀狼、玄武の氷輪（2010-07-03）


今回の記事では、四方院とか南条院家の事情とか、そんなところを。


◆東の青龍・西の白虎・南の朱雀・北の玄武



◇029　独眼竜カゲミツ＜Power 7・Potential B（属性：青龍）＞ 名前：東仙院景光[竜人（女）・16歳]
◇030　快刀嵐魔 鬼武者梵天丸＜Power 12・Potential B（属性：青龍）＞ [魂獣 解放状態（男）]

画像無しのリストが公開された頃には「カゲミツ」＝武者装束の男性キャラ、引いては某・奥州筆頭みたいなイメージがありましたが、実際には三日月の前立ての兜を被り、鳳凰学園・青龍組制服の上に陣羽織を羽織って、よくよく見れば、うさぎのワンポイントが入った眼帯を付けているという何処か可愛い側面も窺える、イメージ的には“お願いブルー”みたいな外見の女の子キャラだった、青龍組一号生・学級委員長のカゲミツ。

彼女以降、この記事内で取り扱っているキャラクターは、現状では大きく本筋と関わるものではないのですけど、ZXF世界の設定補完、そして一部のキャラクター相関に肉付けする役割を担っているだけに、決して疎かに出来ない存在となっているかと。

果たしてその名字：東仙院とは、耶馬都の東西南北を守護する四大名門貴族---総称して四方院家のひとつに数えられている家柄であり、カゲミツはその一人娘。
また、どうやらお互いをライバルとして認め合っているという、カゲミツの裏書でセリフのみの再登場をしているキリコ、その生まれである南条院家もまた四大貴族に数えられている次第。
既に第1弾において南条院家が古豪の名門という設定は明らかになっていましたが、今弾にて東仙院家、更には次弾以降で西○院家（白虎系）と北○院家（玄武系）の登場が確定、そしておそらくはキリコやカゲミツ同様に、学級委員長を務めている可能性が高い訳ですが、カゲミツが“東仙院こそ四方院一の武門”と家名を持ち出し猛っているあたり、それぞれの家は友好的というよりも、より高い名門の座をかけて張り合っている気がしないでもなく。

そんなカゲミツの神具：真空兜マサムネの魂獣：梵天丸が魂獣解放した姿が「快刀嵐魔 鬼武者梵天丸」。
果たしてその右目は描かれていないのではなく、隻眼ゆえに存在していないのですが、契約者であるカゲミツも右目に眼帯をしていること、そして新たに明らかにされた「契約締結（コントラクト）した因使と魂獣は一心同体で、お互いの負傷まで共有してしまう」という、それならカリンと牙炎はどうなんだとツッコミたくなるつぶやきから、契約後にどちらかが負った傷により、右目の視力を失ったと考えるのが妥当か。
もっとも今後にカゲミツ関連のつぶやきとして---実際には見えているものの、なんらかの理由で右目を封じている---みたいなモノが出てくるやもしれませんけどｗ


◆彼女の憂鬱



◇031　怪力矛爪キングパティ＜Power 12・Potential B（属性：朱雀）＞ [魂獣 解放状態（男）]

ちょっと先行して、キリコの実兄である「四炎聖天マイト」＝南条院マイトの設定も絡めながら。

どういった状況なのかは判然としませんが、おそらくは実戦訓練みたいなものか、共に自分の魂獣を解放状態にして臨戦態勢となるキリコとカゲミツ。
この「怪力矛爪キングパティ」は、キリコの神具：炎鎚タヂカラノオの魂獣である、クマ（※以前の設定が残っているならばツキノワグマらしく、胸部の月の輪がその名残？）のぬいぐるみような姿のパティが魂獣解放した姿なのですけど、まるで何処ぞの“懐かしのスーパーロボットアニメ”に登場しそうなデザインの剛力巨人。
後述する「戦神機ミカエラ」（アナザー）におけるマリオン先生とのサイズ比からも、巨人というキングパティはそれなりの大きさと思われ、引いては“魂獣は解放状態になると人間大以上の大きさになる場合もある”ことの実例のひとつなのかと。

ともあれキングパティと共に、自分の価値を証明する為の戦いを挑むキリコですが、稀代の天才児と謳われている彼女の兄・マイトからすれば“出来損ない”だそうで、他人であるカイに対して平然とそう言ってのけるところからも、かなり見下している発言なのは間違いなく。
そう言われたキリコ自身も、先述したように“自分の価値を証明する”と力が入っているあたり、以前に公式でつぶやかれた---名門南条院家の一員として大きなプレッシャーとわずかな劣等感を抱いている---ことも含めた、自身のポテンシャルの低さ＝伸びしろの無さに対するコンプレックスを抱え込んでいるようで。
となれば、カイとなにかと衝突が絶えなかったのも、学級委員長としてクラスを纏め上げること＝南条院家の一員としての自価値証明であり、更には類稀なる才能を持ちながら、クラスの調和を乱すカイに対する憤り云々が、そうさせていたと考えることも出来るかなと。

もっとも、旧シリーズのエクサノスという前例もあるので、本当にマイトがキリコを心から見下しているのかは分からない、ひょっとすると公式にて“実は愛おしく思っている”なんてつぶやかれる可能性もありますし、これ以上にキリコの設定を掘り下げていくのかは分かりませんが、やはり気になるのはマイトのセリフに対する、カイの反応について。
キリコから話は聞いていたものの初対面のカイに向けて“出来損ないのキリコにはお似合い”と、遠回しにカイも見下されたのに対し、此処で「俺は出来損ないじゃない」ではなく「委員長は出来損ないじゃない」と訂正を求めているあたり、カイはキリコのことを認めているということになりますが、此処から更になにかが展開して行くのかも不明ながら、少なくともカイにとっての学園生活は、天ヶ原への加入も含め、紲晶石を探索する目的の為の隠れ蓑だけではなくなって来ている気がしないでも。


果たして今回は此処まで。
このペースだとコレクションファイルまで含めて、あと4～5記事くらいで纏められそうですが、まだまだ生徒会の面々やらなにやらも残っているだけに、実に先は長そうですね；


※次記事：鳳凰学園生徒会黙示録（2010-07-14）へと続きます。