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桐ケ崎の巨塔

2021-02-22 | 宮城の海
潜水地:女川町桐ケ崎
天候:晴れ時々曇り
海況:波流れ無し
水温:7℃
透視度:7~8m

本日は1ダイブのみ。それもファンダイブではありませんが、震災10年経ってもこのような発見がいまだにあるということを皆様に知って頂きたいと思います。
今回潜った場所は、バックロールの渡辺さんが去年作業潜水で桐ケ崎に潜った時に発見した巨大ガレキの塔!!
発見以降多忙だった渡辺さん、いよいよ本日現場を確認しに行くというので同行させてもらいました。
震災前にダイビングスポットとして潜っていた「石浜」と、現在メインで潜っている「竹浦」の、ちょうど間にある浜が「桐ケ崎」です。

渡辺さん曰く「指ヶ浜にあった塔よりは小さい。でも、同じように水深30mからそびえ立って、トップで水深10mくらいだ。」と。

指ヶ浜に以前あったそれは、かなりの数の養殖棚が絡み合って出来た巨大な塔でした。(2012~13年のブログに載っています)
数え切れないほど多くのブイが塔のトップに塊となっていて、その下には牡蠣棚やホタテ棚やホヤ棚が絡み合っていました。
水底では直径5m以上あるほどの怪物的巨塔となっていたことを思い出します。
      
(当時の写真)

桐ヶ崎の海中にあるそれは、どのような姿を見せてくれるのでしょうか。
先発隊は、BRとHBのダブル高橋さん!

水深10mにある塔のてっぺんを見つけ出し、目印をつけて、いよいよ潜降開始です!

桐ヶ崎の塔は、なるほど指ヶ浜で見た怪物よりは小型でしたが、それでもやはり立派な巨塔でした。
トップ付近の様子
  
そこから下へ
  
塔の下 水深30m
    
ロープが繋がれているはずのアンカーブロックの数は思ったより少なく、しかし、大きな木を巻き込んでいる様子が確認出来ました。

大きなクロソイを3匹確認。ここを住処とした根魚になっているようです。
  

指ヶ浜の怪物巨塔は、大時化の時にカキやホタテの殻がロープから取れ落ちたことにより上部のブイの浮力が勝り水面に姿を現してしまい、結局撤去してしまいましたが・・。
桐ヶ崎の塔のロープにはそのような殻が全然見当たらないので、時化などの影響で水面に浮くことはなさそうです。
このまましばらくはここにそびえ立っているのではないかと思われます。

以上、番外編でした。

ヒメフタスジカジカ卵保護スタート

2021-02-20 | 宮城の海
潜水地:女川町竹浦
ポイント:竹浦グロット&弁天島&湾内ナイト
天候:曇り時々晴れ
海況:風波有り
水温:7~8℃
透視度:7~8m

本日はお昼スタートで2ボート、日没後にナイトダイビングの合計3ダイブです!


2月後半に入り、水温が7℃台に突入!
そろそろかな~と思っていたヒメフタスジカジカの卵保護が、やっぱり始まっていました!!

まだメス1匹分の卵しかありませんでしたが、このコが強いオスだとしたら、これからどんどんメスが卵を産みにくると思います。

メンコガニも恋の季節です。
交尾前ガードでメスを離さないオスが見られます。


フサギンポはどの巣穴もハッチアウト完了しており、すでに子育てが終わっていましたが、
クチバシカジカ卵保護は2ヶ所とも継続中です。
 

ダンゴウオは、赤もピンクも見られて、ホヤダンゴも数個体確認しました。
ちょうど赤もピンクも大あくびをしてくれて、チャーミングなおとぼけ顔の撮影に成功♡
 

季節来遊のマツカサウオ幼魚、イセエビ、そしてボウシュウボラ、2月後半なのに元気でした。
 ヒトデ付き(笑
ボウシュウボラは越冬している個体がますます増えているようで、25㎝位の大きな個体が卵を産み付けているところも確認してきました。

ウミウシでは、ミツイラメリ、コトヒメ、ダイダイ、クロシタナシ、ガーベラミノ、シロホクヨウVer.オレンジ、コザクラミノ、スズヤカフシエラガイ、名前の判断が出来ない小さなミノウミウシなどが見られました。
 


コケギンポ、マガレイ、アイナメ、リュウグウハゼ、など。

日没を待ち、ナイトダイビングです!!


ハオコゼ、スジハゼ、サビハゼなどはナイトの定番生物です。
 

この時期に繁殖期をむかえ浅場に現れるのはトゲクリガニたち。
ちょうど食事タイムだったようで、貝を食べている個体と、大きな貝を抱えて走り去る個体が見られました。
 

久し振りにコモンカスベも出現!

こちらも食事タイムのようでした。

久し振りといえば、これも!! ツメタガイです。

貝殻の数倍大きな軟体(写真では砂の下に隠れていますが)を出しているけど、刺激を与えるとその殻に収まってしまうから不思議(今日は刺激してないよ)。
アサリを食べる貝なので、増えると困る地域も多いのです。
ツメタガイの卵もありました!!その形から砂茶碗と呼ばれます。なんと偶然隣に本物の茶碗が!!!

右が茶碗、左が砂茶碗。・・って言われなくても分かるか~。


ガジの仲間、タケギンポ、アサヒアナハゼ、アイナメ、アミメハギ、フサギンポ、ヒメフタスジカジカ、マダコ、スナエビ、など等・・。
 

女川ナイト、2月は初開催でした。
夏~秋は気温も水温も高いこと&日没が遅い=ナイトのスタートも遅いことから、昼スタートでも良かったのですが、
冬は気温も水温も低いこと&日没が早い=ナイトのスタートも早いため、身体の冷えがあまり回復しないままの3ダイブになるので、
冬場は午前2ダイブで、ランチしてログ付して、体力を回復させてからナイトダイビングを楽しんだ方が良いということが今回分かりました。
宮城では竹浦でしか出来ないナイトダイビング、今年も開催していきますので、どんどんリクエスト下さい☆彡

今なら3大アイドル観察率ほぼ100%

2021-02-06 | 宮城の海
潜水地:女川町竹浦
ポイント:竹浦グロット&アゴ島
天候:晴れ
海況:風波やや有り
水温:8℃
透視度:7~8m

前回のブログアップ以降も潜っていますが、更新無しですみません。
お待たせしました、今回は生物リサーチで潜ってきた報告です。

まずは女川3大アイドル達の近況から。
一年で一番観察率が高いのは、繁殖&子育てシーズンの今!!!
海況がOKなら、クチバシカジカ観察のルールを守って、アイドル達を観察しましょう♬

ダンゴウオは繁殖シーズン前なのでグングン大きく成長した個体が、あちらこちらにいます。
 
写真は可愛い系の個体ですが、ブチャイク系も多いです(笑

フサギンポは子育て順調です。
ホヤマメちゃんの卵は発眼している様子が分かります。
 
アゴ島のフサギンポも鰭を動かして新鮮な海水を送り込んでいました。


卵保護中の臆病クチバシカジカ君も、若干卵塊から後ずさりしていましたが、でも大切に卵を守っています。

極力ストレスを与えないように、3ショップ全員でそ~っと観察していますよ。
ハッチアウトまであと1ヶ月位!ガンバレ~~!!!

さて。
他の生物たちは・・。

驚き!!マツカサウオ幼魚がまだ生きています!!!

最初に発見した場所から移動することなく、水温8℃台でも生きております。
これからさらに下がりますので、要チェックです。

季節来遊では、同様にイセエビもいまだに元気です。

モフモフ系に見えるキタモエビモドキ(モフモフはしていません)は、今シーズンまだ1個体しか確認していませんが、白くてキレイな個体です。


ウミウシは、コトヒメ、シロホクヨウ、ガーベラ、ゴマフビロード、ミツイラメリ、スズヤカフシエラガイ、カドリナなど、白系のウミウシばっかり観察しました。
   


コケギンポ、アキギンポ、ケムシカジカ、アミメハギ、コシオリエビ、?エビ、メンコガニ、他・・・。
   

1月から竹浦マリンビレッジに大きなストーブが入りましたよ!
休憩中、今までよりポカポカ快適です♡
2月20日(土)は、正午から2ボートダイブ+ナイトダイビングの予定です☆
参加者まだ募集中です!
この他にも、リクエストOKです♬