永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

西小倉駅前界隈。〈ボヘミアンの旅風景?北九州小倉北編〉

2011-12-30 07:15:31 | アート・文化
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西小倉駅前界隈。〈C〉著作権者: 永野宏三・ひろみプロ

                
慌ただしく年の瀬が街に賑わいを見せています。勝山通りを西小倉駅前に歩いてみました。
歴史ある町名を持つ室町と大門を抱える西小倉駅前辺りが、学生さんらしき若い人の姿で目立ちます。さしずめキャンパス街といった感じです。数年前に新しい情報デザイン系の大学が誕生したのと、予備校やビジネススクールなどが集中しているからでしょうか。駅前からは視界がパァッと開けて、大手町に向けて大通りが整備されて機能的な街の様相を見せています。
因みにこの界隈の古地図を調べ見てみると、明治・大正・昭和大戦時まで大門から大手町にかけて一帯は旧陸軍の用地となっています。リバーウォーク(旧小倉北区役所)も旧陸軍のサロンがあったようです。








小倉・勝山通り。〈ボヘミアンの旅風景?北九州小倉北編〉

2011-12-27 10:39:19 | アート・文化
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小倉・勝山通り。〈C〉著作権者: 永野宏三・ひろみプロ


室町の勝山通りと紫川周辺の風景を取り込んで、リバーウォーク北九州が通りを街の新しい趣を見せています。今風のおしゃれなウインドーが通りをつくっています。勝山橋が繋ぐ川向こうの船場町・魚町へ向って行くと、ゆったりとした広さの歩道がリバーウォークという名の由来を示しています。
東方向にはコウモリが大きく羽根を拡げているように見える足立山が小倉市街を抱いています。








師走、商都小倉・船場から魚町へ。 〈ボヘミアンの旅風景?北九州小倉北編〉

2011-12-23 09:26:28 | アート・文化
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船場界隈。

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勝山通りをモノレール平和通駅から見た魚町界隈。
〈C〉著作権者: 永野宏三・ひろみプロ



寒い師走になってきました。寒風の中を馬借から船場、そしてモノレール平和通駅方面へと回遊してみました。
紫川を挟んで向うは市庁舎とリバーウォーク北九州があります。界隈には今流行りの超高層ビルが林立していて、全国均一的どこの都市と同じような現代的な街が光景を造っています。
小倉は本来しっとりと落ち着きがあり個性のある街でしたが、以前の小倉の風情を知っているぼくとしては、こういう光景は小倉らしくなくぼくはあまり好きではないのですが、未来経済優先の都市計画経営としては今の小倉のかたちなのかもかもしれません。
東方向は魚町商店街へと繋がっていて人の流れがあり、小倉の師走にいっそう賑わいが増しています。
小倉は歴史ある商都ですが、近隣のあちこちに大型複合施設ができて、ご時世かこの数年は以前とくらべると街の集客力に変化がでてきているようです。官民一体となって町おこしが積極的に行われていて、小倉の中心にある魚町は師走ともなれば大勢の買物客で賑わいを見せます。JR小倉駅も直ぐ近く便利な街です。
商店街やデパートを繋ぐ通りは今もこの町の歴史を培ってきた独特の人情ある風情を見せています。







師走の風情、小倉馬借と旦過市場界隈。〈ボヘミアンの旅風景?北九州小倉編〉

2011-12-18 05:56:12 | アート・文化
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小倉馬借と旦過市場界隈。〈C〉著作権者: 永野宏三・ひろみプロ


旅の途中ですが、師走の買い出しに旦過に行くことにしました。年にほとんど訪れることはないのですが、なぜか師走になると決まって訪れます。師走小倉の風情ここにありといった趣きが惹き付けるのでしょうか。
旦過市場の通りはあわただしげに、店と買い物客が賑やかにひしめき合って師走の活気が増しています。神嶽川を挟んで、向いの馬借界隈は街の風景が随分と変わってしまいましたけれど、ぼくはこの界隈がもっとも小倉らしいなと思います。
細長い通りの旦過市場をずんずん入って行くと、「旨いよ~、買うていかんね」と歯切れのよい売り声が響きます。昔ながらの軒先き対面商売は、お店によって言葉ひとつとっても言い回しがおもしろく、何だか市場が寄席小屋や劇場にも思えてきます。通りは下町風情を保っていて懐かしさを感じさせてくれます。通りはこれから買物客でさらに賑やかになります。








鞘ヶ谷・北九州市立美術館と高見・七条。〈ボヘミアンの旅風景?北九州戸畑&八幡東編〉

2011-12-16 14:57:32 | アート・文化
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鞘ヶ谷・北九州市立美術館と高見・七条。〈C〉著作権者: 永野宏三・ひろみプロ

 八幡東界隈を漂泊していたらMさんから連絡があり、Mさんが所属している美術団体の展覧会に自作絵を出品しているので見てくれと云うので、旅路スケジュールを変更して戸畑の美術館に向うことにしました。
寒気団のせいでかなり寒いです。美術館が山の上なので戸畑駅からタクシーを拾いました。丘陵頂上に近づくにつれ、眼下に広がる関門海峡、響灘、洞海湾と市街を眺めながら10 分ほどで着きました。鞘ヶ谷の美術館に行くのは秋以来二カ月ぶりです。
北九州市屈指のスケールを持つこの丘陵に、双眼鏡を思わせるモチーフの北九州市立美術館が、辺りの深々とした森林の静寂な空間に絶妙に重なり合った造型を見せています。
Mさんは100号を中心に大作を9点出品していました。海外を旅してスケッチしたとものを油絵に描いていました。久しぶりに会ったMさんは、いつも人をたてる気配りばかりする人であまり自分のことを話さないのですが、歩んできた人生の話しをしてくれました。Mさんの事を知っているつもりでしたが、奨学金で苦学しながら学校を出たこと、幾つかの会社で仕事をしたこと、自分で店を持って商売をしたことなど自分史を話してくれました。いろんな仕事を経ても、絵を描くことは捨てなかったそうです。話すストーリーにMさんの魅力はこんなところにあったのかと、改めてひきつけられました。
 山上はすごい寒さですけれど帰りは運動がてら、下りを歩いて美術館から八幡東区七条へ下りることにしました。風で揺れる木々の音が寒さを増します。豊かな樹木に囲まれた高見丘陵の自然歩道です。
歩くこと十五分。遊歩道を下ると高見から七条へ出ました。つい数年前まではヨーロッパの古い街並を思わせる八幡製鐵所の高等官舎が碁盤目状の通りに立ち並んでいました。現在は新しい居住区域とショッピングゾーンに整備されてすっかり趣きを変えました。八幡製鐵所の高見倶楽部は今も山手通りの一角にあり懐古なそして重厚な面影を残しています。