デンマンのブログ

デンマンが徒然につづったブログ

カフタンの仕立て屋

2024-05-12 07:01:24 | 映画・芸能界

 

カフタンの仕立て屋

 


(caftan10.jpg)


(caftan12.jpg)


(caftan11.jpg)


(junko05.gif)

 




(junko11.jpg)

デンマンさん。。。、今日は 映画の話題ですかァ~?


(kato3.gif)

そうです。。。ジュンコさんは上の映画を見ましたか?

いいえ、まだ観てません。。。

性別は問わず、愛とは何か? そういう事を考えさせらる映画です。。。

例によってデンマンさんはバンクーバー市立図書館でDVDを借りて観たのですか?

そうです。。。

 


(blue24-02-22.jpg)


『拡大する』

『実際のページ』


 



 



BLUE CAFTAN

カフタンの仕立て屋


 


(caftan13.jpg)

 

『ブルー・カフタン』は、マリアム・トゥザーニが監督し、トゥザーニがナビル・アユーシュと協力して脚本を書いた、2022 年のモロッコのアラビア語の映画です。

モロッコのサレのメディナでカフタン店を経営し、若い男性を見習いとして雇う女性とその隠れゲイの夫を描いています。

この映画は2022 年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でプレミア上映され、同部門で国際批評家連盟賞を受賞した

モロッコ映画センター は、『ブルー・カフタン』が 2023 年オスカー賞の「国際長編映画」部門の最終候補リストでモロッコを代表する作品に選ばれたと発表した。

この映画は第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門での上映に選ばれ、2022年5月26日にワールドプレミアが行われた。

メガラマ配給により2023年2月22日にモロッコで この映画は公開された。
Ad Vitam Distribution は2023 年 3 月 22 日にフランスでこの映画を公開した。
2023 年 3 月 29 日にベルギーでも Cinéart によって公開された。
デンマークの配給会社 Camera Film は 2023 年 9 月 7 日に この映画を公開した。

 

評価 反響

映画批評集積サイトのRotten Tomatoesでは、54件のレビューを対象にこの映画の支持率は96%、平均点は10点満点で8.3点となっている。

このウェブサイトの批評家たちの一致した意見は、「いくつかの驚くべき輪郭によって形作られたラブストーリー、『ブルー・カフタン』は、慈悲と優雅さで隠された心を調査する」と書かれている。

加重平均を使用するMetacritic は、16 人の批評家に基づいてこの映画に 100 点中 83 点を割り当て、「世界的な評価」を示した。
The Blue Caftan は、フランスのウェブサイトAlloCinéで27 件のレビューに基づいて、5 つ星のうち 3.8 という平均評価を獲得した。

 

栄誉 受賞

ベルギー映画批評家協会 2024 年 1 月 6 日 グランプリ ブルーカフタン ノミネートされた。
カンヌ国際映画祭 2022 年 5 月 28 日 FIPRESCI賞 – 「ある視点」部門で受賞。
リュミエール賞 2024 年 1 月 22 日 最優秀国際共同製作賞にノミネートされた。
マグリット賞 2024 年 3 月 9 日 最優秀女優賞をルブナ・アザバルが受賞した。
共同製作外国映画賞に「ブルーカフタン」がノミネートされた。
GLAADメディア賞 2024 年 3 月 14 日 優秀作品 に「ブルーカフタン」がノミネートされた。




(デンマン訳)

出典: 「blue caftan (film)」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 



ずいぶんと賞をもらってますわねぇ〜。。。



いい映画ですよ。。。

デンマンさんはアラビア語も話せるのですか?

いや。。。英語の字幕で観ました。。。

具体的には、いったいどういう映画なのですか?

じゃあ、僕の感想を読んでください。。。

 





 

デンマンの感想

 

モロッコの海沿いの街サレの旧市街に暮らすハリム(サーレフ・バクリ)は、25年連れ添ってきた妻のミナ(ルブナ・アザバル)と仕立て屋を営んでいる。
職人気質の彼が仕上げるカフタンは評判も上々だ。

だが彼の手仕事は至ってマイペース、約束の納期も遅れがちになっている。
ある日、ふたりはユーセフ(アイユーブ・ミシウィ)と名乗る青年に店を手伝ってもらうことにする。
孤児だという彼は、裁縫のスキルも確かで紐作りも刺繍も器用にこなす。
自分の居場所を求めて黙々と仕事に勤しむ若者の登場が夫婦の日常を微妙に変えていく。

映画では青色のカフタンが作られていくプロセスを描く。





 

カフタンはアラブ人の民族衣装

基本の形状は長袖・袷仕立ての長い前開きのガウンで、オスマン帝国の隆盛期には毛皮で裏打ちしたものや袖なしで別のカフタンの上から羽織るものも登場している。
女性向けの広袖のものもあるが基本は先細に近い袖の男性服である。

スルタンの衣装としてトプカプ宮殿などには、臙脂虫(ケルメス)などを用いた緋色など鮮やかな色の絹の綴れ織りに高価な毛皮で裏地をつけ、金糸などで優美な植物文様を織り出したカフタンが保存されているが、近代化政策の影響で現在は街中でカフタン姿は殆ど見かけない。

オスマン帝国では、貢献のあった人物に剣とカフタンが証として贈られた

下着の上に着用するイチ・カフタンと、その上に着用するドゥシュ・カフタンに大別される。

このままでは行動しにくいため、下穿きにシャルワール(トルコ語: şalvar)と呼ばれる非常にゆったりしたズボンを合わせる。
こちらは男女共通であって、女性のブラウスにシャルワールを合わせる装いを英米では俗称でハーレムスタイルと言う。
なお、西アフリカにおいては男性用の衣装として似た形状のブーブーが着られている。

カフタンは文化人類学の分野では、和服や漢服または狭義のローブやガウンと同じ前開長衣型に分類される衣装である。

カフタンは、気温が高く砂地が多い地域に適応したもので、体を覆う部分は多いものの緩やかな仕立てで風通しをよくし強い日差しから皮膚を守る。




出典: 「カフタン」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


客の要望に応じて生地を選び、型紙を作って裁断して筒型にシルエットを整える。
より紐を紡ぎ、袖口な裾に丁寧に刺繍を施し、吟味した飾りボタンを縫い付ける。
シンプルでありながらも華やかな刺繍が栄える。
世界でただひとつの晴れ着が仕上がっていく様が美しく写し撮られる。

注文の多い客たちに巧みに接して甲斐甲斐しく夫をサポートする妻。
しかし、自分の命が限られていることを理解している妻のミナは、病気の検査は二度と受けないと心に決めている。
食が細くなり、蜜柑を一房ずつ啜るように喉へと流し込む。

だが、決して人生を諦めているわけではない。
命を見つめ直していく彼女の姿が、カフタン作りに重ねられて繊細に描写される。
病魔によって痩せ細っていくミナは、鬼気迫る気力を見せる。

妻と四半世紀も寄り添ってきた彼は、毎朝同じ時間に店を開け、日中は黙々と仕事を続け、夜になると店を閉めて帰路に着く。
いつもと変わらぬ日常で、仕立ての先人たちが残してくれたカフタン作りを重んじ、一針ごとに精魂を込めて晴れ着を仕上げる。

ハリムは穏やかだが頑固な一面を持ち、誠実さと不器用さが同居するこの男は、決して口にしてはならない“ある秘密”を抱えている

伝統を継ぐカフタン作りの貴さ、かけがえのない命、胸に秘められた特別な想い。
“生きる”こと、“愛する”こととは、どういうことなのか?
この映画を最後まで見ると、きっと貴方の心は清らかになるはずです



 



なんだか意味シンですわねぇ〜。。。ぜひ、私も DVD を借りて観てみますわ。。。



いくつも賞をもらっているので 観たあとでガッカリすることはないはずです。。。




(laugh16.gif)


【ジューンの独り言】


(bare02b.gif)

ですってぇ~。。。

デンマンさんの感想を読んで、貴方もこの映画を見たくなったでしょう?

私も DVD を借りて観ました。。。

ジーンとして、人生を、愛することを考えさせられました。

あなたも、ぜひ観てください。。。

ええっ。。。「そんなことは どうでもいいから、他に何か面白いことを話せ!」

あなたは、そのように わたしにご命令なさるのですかァ~?

分かりましたわ。。。

じゃあ、ホログラムを使った面白い動画をお見せしますわァ〜。。。

 



 

「面白いけれど、それだけじゃつまらん。他に何か面白いことを話せ!」

貴方が 更に そう言うのでしたら、ワンワンちゃんの面白い動画をお目にかけますわ。。。

ワンワンちゃんが人間の言葉をしゃべります!

 


(dog810.jpg)



 

ええっ。。。? 「そんな馬鹿バカしい動画など、どうでもいいから、何か他に面白い話をしろ!」

あなたなは、また そのような命令口調で わたしに強要するのですか?

わかりましたわァ。。。

では、たまには日本の歴史の話も読んでみてくださいなァ。

日本の古代史にも、興味深い不思議な、面白いお話がありますわァ。

次の記事から興味があるものをお読みくださいねぇ~。。。


天武天皇と天智天皇は

同腹の兄弟ではなかった。


天智天皇は暗殺された

定慧出生の秘密

藤原鎌足と長男・定慧

渡来人とアイヌ人の連合王国

なぜ、蝦夷という名前なの?

平和を愛したアイヌ人

藤原鎌足と六韜

古事記より古い書物が

どうして残っていないの?


今、日本に住んでいる人は

日本人でないの?


マキアベリもビックリ、

藤原氏のバイブルとは?



ところで、他にも面白い記事がたくさんあります。

興味のある方は次の記事も読んでみてくださいね。

 


(sunwind2.gif)



(sylvie500.jpg)

『後家殺し』

『奇想天外』

『下女のまめは納豆』

『オペラミニ』

『三角パンツ』

『サリーの快楽』

『ラーメン@ゲブゼ市』

『安心できない@病院』

『ブルマー姿@自転車』

『女性の性欲研究』

『頭のいい馬』


(miya08.jpg)

『トランプ@マラウイ』

『きれじ』

『コッペパン』

『くだらない話』

『大蛇が破裂』

『グルーヴ』

『タスマニアデビル』

『女と反戦』

『裸女に魅せられ』

『素敵な人を探して』

『カクセンケイ』

『博士の異常な愛情』


(teacher9.jpg)

『パレートの法則』

『こんにちわ@ブリュッセル』

『いないいないばあ』

『食べないご馳走』

『10分間に900件を越すアクセス』

『5分間に340件のアクセス』

『縦横社会』

『村上春樹を読む』

『パクリボット』

『露出狂時代』

『露出狂と反戦』

『オナラとサヴァン症候群』

『検疫の語源』

『共産党ウィルス』

『馬が合う』


(ken203h.jpg)

『オックスフォードの奇人』

『風馬牛』

『未亡人の苦悶』

『群青の石deロマン』

『露出で検索』

『テレポーテーション』

『露出狂』

『第6感』

『大邱の読者』

『無重力の性生活』

『パパは何でも知っている』

『音の力』

『ソフタ』

『くだらない』

『くだらない』

『アルゴー船』

『無重力』


(malata019c.jpg)

『集団行動』

『ブラック・ダリア猟奇事件』

『殺し屋火山の謎』

『彗星に着陸』

『日本の貧困親子』

『ホログラム』

『ホログラム』

『めでたい動物たち』

『初笑い@動物』

『桜屋敷』

『吉展ちゃん事件』

『三億円事件』

『奇抜な動物たち』

『ビックリ動物たち』

『あなたもビックリ』

『ビックリしてね』



とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょう。
じゃあね。バーィ。


(hand.gif)




(spacer.gif+betty5de.gif)
(hiroy2.png+betty5d.gif)
『スパマー HIRO 中野 悪徳業者』

 


(surfin2.gif)

ィ~ハァ~♪~!

メチャ面白い、

ためになる関連記事



平成の紫式部、橘卑弥子でござ~ます
(himiko92.jpg)

めれんげさんの『即興の詩』

めれんげさんの『極私的詩集』

Jagel - Soft Japanese Bagel
(bagel702.jpg)

"JAGEL - Soft Japanese Bagel"


(linger65.gif)


『センスあるランジェリー』

『ちょっと変わった 新しい古代日本史』

『面白くて楽しいレンゲ物語』


(beach02.jpg)

『軽井沢タリアセン夫人 - 小百合物語』

『今すぐに役立つホットな情報』




(rengfire.jpg)


(byebye.gif)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マルタ島のロマンだ

2024-05-12 06:41:32 | 世界の神話・西洋史・オリエント史・世界史

 

マルタ島のロマンだ

 


(malata01b.jpg)


(medmap.png)






(june001.gif)

デンマンさん。。。 今日は地中海の島巡りのお話ですか?


(kato3.gif)

ジューンさんも僕と一緒に旅した地中海の旅が懐かしいでしょう!?

でも、そういう個人的な旅のお話ってぇ、この記事をお読みになるネット市民の皆様には退屈だと思いますわァ。

だから、個人的な話をするつもりはないのですよ。

だったら、どうして わたしが写っているマルタ島の写真などを貼り付けたのですか?

ジューンさんのファンがたくさんいるからですよ。 (微笑)

つまり、わたしはデンマンさんの記事のカバーガールですか?

いけませんか?

そんな事より、どうして急にマルタ島のロマンを持ち出してきたのですか?

あのねぇ~、実は夕べ、バンクーバー市立図書館で借りていた本を読んでいたら 次の箇所に出くわしたのですよ。

 


地中海の底が見えていた


(earth001.jpg)

豆知識: 地中海は、今から500~600万年前に干上がってしまったことがある。 (74ページ)



人類への進化

およそ500万年前、チンパンジーに進化する類人猿と人類へと進化する猿人(アウストラロピテクスなど)が分かれた。
なぜ類人猿と人類は別々の進化の道をたどったのだろうか?
これに対して、「イーストサイド物語」と名付けられた仮説が有力視されている。

人類の祖先の化石は、多くがアフリカの大地溝帯やその東側の乾燥したサバンナで見つかっている。
一方、類人猿は西側の森にしか生息していない。

アフリカの大地溝帯の形成は、今から1000万年前~500万年前に始まっており、人類誕生とほぼ同一の時代なのだ。
大地溝帯は、マントルのホットプルームのはたらきで火山活動が活発になって大地が隆起し、次いで中心が溝になって東西に分裂し始めている場所である。
大西洋からの西風が運んでくる湿った気流は、大地溝帯の高地の西側で上昇気流となって雨を降らせてしまい、東側へきたときにはすでに乾燥してしまう。

このため、大地溝帯とその東側の森は、サバンナに変わった。
森が縮小したため住んでいた類人猿は、サバンナに降りて食べ物を探す必要が生じ、二足歩行や手の使用が始まった。
ここから人類への進化が始まったというわけである。


(chiko03.jpg)

豆知識: 2002年にアフリカ中央部のチャドで、600~700万円前の人類化石「サヘラントロプス・チャデンシス」が発見され、「イーストサイド物語」に異論を唱える説が現れている。

(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真と地図はデンマン・ライブラリーより)




84-85ページ 『地球のしくみ』
編者: 新星出版社編集部
2007年11月25日 発行
発行所: 株式会社 学研パブリッシング


 



地中海が、今から500~600万年前に干上がった事実と“マルタ島のロマン”が関係あるのですか? 



もちろんですよ。 だから、上の本の中から僕が気になった箇所を引用したのです。 

でも、そもそも“マルタ島のロマン”ってぇ、どういうことですか?

あのねぇ~、ジューンさんと、かれこれ10年ほど前にクレタ島とマルタ島の古代文明について語り合ったことがあるのですよう。 もう忘れてしまったでしょう!?

デンマンさん。。。 ネットで3年前は一昔ですわ。 10年も前のことは大昔ではありませんかァ! 覚えてませんわ。

じゃあ、ジューンさんのためにも ここに書き出しますから、じっくりと読んでみてください。

 


クレタ島のパリジャンヌ


(cretgal2.jpg)

“Ladies in Blue”—fresco from Knossos, 16th century BC.



上の写真に見るとおり、今から4000年前のクレタ島の女性は、結構ナウい、ファッショナブルな女だったんですよ。 クレタ文明を発掘した考古学者アーサー・エヴァンズがフラスコ画に描かれていた彼女たちを見て、思わず“可愛いパリジェンヌ”と叫んだというエピソードが伝わっているほどです。 4000年前とは思えないほど現代的なセンスを持っていると思いませんか?



言われてみれば確かに現代的なファッションを感じさせますね。

でしょう?


(parisienne5.gif)

Cretan Parisienne in full view



全身を表すとこんな感じになりますよ。 どうですか?



ちょっとスカートが長すぎるようですね。

確かに長いですよ。 でもね、19世紀のパリの本物のパリジェンヌと比べてみてください。


(parisienne3.gif)



どちらの女性と喫茶店に入りたいですか?と問われれば、僕はおそらくクレタ島の女性に声をかけるでしょうね。



そうですか?

そうですよ。 第一、こんなでかい幅広のスカートをはいた女性と喫茶店へ入ってみてくださいよ。 周りの人が迷惑そうな顔をしますよ。

確かに、近頃の喫茶店ではテーブルが、バタバタと倒れてしまうでしょうね。

とにかく、上の二人の格好を見比べると19世紀のパリジェンヌの方がダサいですよ。クレタ島の女性の方がモダンな感じがしませんか?

そうですね。。。

19世紀の女性と比較するのでは、時代が違いすぎるので、同じ時代のエジプトの女性と比べてみましょう。 次の絵の中の女性たちは 今から3500年から3000年前の服装をしています。 上のクレタ島の“パリジェンヌ”とほぼ同じ時代です。


(egypygals.jpg)



一目見ただけでも、エジプトの女性の方がシンプルですよね。。。というか、言葉は悪いですが“土人スタイル”ですよね。 クレタの女たちよりも原始的な感じがします。我々の眼には、どう見てもクレタ島の女性の方が現代的な印象を与えます。 そう思いませんか?



確かにこの写真で比べるとそうですね。

僕がクレタ文明にロマンを感じるのはそのような理由ですよ。 ヘアスタイルといい現代風なスカートといいセックスアピールする胴着といい、19世紀のパリジェンヌよりもパリジェンヌらしいところがありますよ。

フープ・スカートは、どう見ても時代遅れなので、そのように映るのではないですか?

それだけじゃなくて、例えば当時上流社会で流行していた胸を見せる短い胴着(bolero)を身に着けていますよ。当時も細いウエストが好まれたそうです。

確かにファッションを見ると現代的なところがありますね。でも、それだけでは女性のパラダイス、女神の国とは言えないのではないですか?

もちろん、それだけで決め付けるつもりはありません。他にも理由があるんですよ。

どんな?

クレタ文明が栄えた紀元前18世紀から16世紀には実権を持っていたのは王ではなく大巫女だったんだ。

大巫女ですか?

そう。 英語で言うならHigh priestessですよ。

つまり女王ということですか?

女性だから、女王と言ってもいいんだけれど、やはり宗教的な性格が強かったらしい。中世のローマ法王のような権力を持っていたと思えば間違いないよ。

王様は居なかったのですか?

形式的な王様は居たらしい。 でも、実権はなかったようです。

でも、ミノアと言う名前はそもそも王様の名前でしょう?

そのとおりです。

 (中略)

クレタ島は母系社会だったんです。話せば長くなるんですが、紀元前4000年頃までは、 ヨーロッパは全域にわたって母系社会だったんですよ。

どうしてそのようなことが言えるのですか?

実は、他のページにこのことを書いたんですよ。でも、英語なんです。まだ訳していません。とりあえず、写真だけここに貼り付けます。


(huyukmother.jpg)

Enthroned Birthing Goddess

from Çatal Hüyük 5700 BC.

(The head was restored.)



(map6.jpg)



わああ、すごーく太った女性が出てきましたね。



この女神は紀元前5700年頃、人が住んでいたチャタル・ヒュユク(Çatal Hüyük)と呼ばれる集落の遺跡から出てきたんですよ。場所は上の地図の小アジアの中に見つけることができます。

この女神が出てきたから母系社会だというのですか?

この女神だけじゃなく、とにかく圧倒的に女神が多いんですよ。ジューンさんはこの小アジアがアナトリア(Anatolia)と呼ばれていることを知っているでしょう?

ええ、知ってますよ。

じゃあ、その意味は何だと思いますか?

意味があるのですか?

あるんですよ。“女神がたくさん居る土地”と言う意味なんです。とにかく母系社会だということを考古学者が出土品からも確認しています。

アナトリア以外からもこのような女神は出てきたのですか?

マルタ島からも見つかっています。


(maltamap.jpg)


(maltavenus3.jpg)

“Venus of Malta”


(maltabig.jpg)

“The Sleeping Venus of Malta”





マルタ文明もやはり母系社会だったのですか?



そうです。

それがどうして父系社会になってしまったのですか?

すでに言ったように、紀元前4000年頃を境にヨーロッパには人類の大移動があったんですよ。

やはり気候と関係あるのですか?

そうらしい。この時は半農半牧を営むインド=ヨーロッパ語族の祖先がヨーロッパ中・東部に侵入・定住したんです。 ジューンさんの遠い祖先の皆さんですよ。 もちろんこの人たちは現在と同様、父系社会を形成していました。

そうなんですか?

そうですよ。 現在は男女同権といわれていますが、基本的には父系社会ですよね。 たいてい父系の姓を名乗ります。 この父系社会というのは戦争が強いんです。 アナトリアの社会でもクレタの社会でも、大きな戦争と言うものがなかった。その事は遺跡からも確認されています。

つまり戦いに弱い母系社会は戦争に強い父系社会の集団に追われるような形でクレタ島やマルタ島に移り住んだと言うわけですか?

そういうことです。

では、クレタ島のミノア王はどう説明されるのですか?

ミノア王の伝説はアカイア人がギリシャ本土から乗っ取りに来てからできた話なんですよ。 それまではミノア王みたいな男の権力者は居なかったんです。

つまり、大巫女さんが実権を握っていたと言うわけですか?

その通りですよ。




『ラピスラズリと美女アメニア(クレタ島)』より
(2005年7月13日)


 



“クレタ島のロマン”は“パリジェンヌ”が出てくるので、なんとなく解るような気がしますが、マルタ島の“ビーナス”はデンマンさんの好みのタイプではないでしょう!?



ちょっと、と言うよりも、かなり太っていますよねぇ~。 うへへへへへ。。。

それなのに、どうして“マルタ島のロマン”なのですか?

あのねぇ~。。。 そこですよ。。。 上の本を読んでいたら、地中海は、今から500~600万年前に干上がってしまったことがあると書いてある。

だから。。。?

もう一度次の地図を見てください。

 


(medmap.png)



クレタ島の北に“サントリー二島”という小さな火山島があるのですよ。

 


(santo002.jpg)


(santo001b.jpg)

 



ああらっ。。。 懐かしいですわあああァ~。。。



ジューンさん!。。。 懐かしんでいる場合じゃないのですよ。 “マルタ島のロマン”ですからねぇ~。。。

このサントリーニ島が“マルタ島のロマン”と関係あるのですか?

大有りですよ。 このサントリーニ島が あの伝説の“アトランティス”じゃないか!?と考えている人が結構たくさんいる。

 



(atlantis2.jpg+cleoani.gif)

 



 



デンマンさんもサントリーニ島が あの伝説の“アトランティス”だと考えているのですか?



いや。。。 無理にサントリーニ島と あの伝説の“アトランティス”を結びつける必要はないのですよ。 “アトランティス”は実際にあったと僕は思うのです。 でも それは、伝説のように大西洋の沖にあったのではなくて、地中海の底に 今でも遺跡として横たわっていると、僕は考えているのです。 つまり、地中海が干上がったことは何度かあった、と僕は仮定しているのですよ。 その何度目かに、高度に発達した文明が地中海の底近くにあった。

 


(med001.jpg)


(atlantis3.jpg)

地中海の底にあった“アトランティス”

 



ところが、やがて氷河が溶け出して大西洋の水位が上がって、閉まっていたジブラルタル海峡の上を乗り越えて海水が滝のように流れ込んだ。

 


(med002.jpg)

 



大洪水となって“アトランティス”の住民を押し流してゆく。

 


(noah01.jpg)

 



そして、現在、“アトランティス”の遺跡は地中海の底にある。

 



(atlantis2.jpg+cleoani.gif)

 



この生き残った人たちの子孫が、あるグループはマルタ島に残って巨石文明を、他のグループはクレタ島に残ってミノア文明を、また エジプトに渡った人たちはピラミッドを作ったのですよ。 僕は、そう考えたのです。 これが僕の“マルタ島のロマン”ですよ。




初出: 2014年8月15日



(laugh16.gif)


【デンマンの独り言】



ところで、エジプトのギザのピラミッドは誰が何のために造ったのか?
伝統的な歴史家の解釈では、古代エジプト人がファラオのお墓にするために造ったということになっています。

しかし、最近、人類学者、地質学者、土木技術者、天文学者、地球物理学者、考古学者、自称歴史学者などによる、新たな発掘や、発見などから、ピラミッドがファラオのお墓であるという解釈は退(しりぞ)けられています。
少なくとも、ギザのあの3つのピラミッドは墓ではないという見方が大勢を占めています。

それに、いつ頃 あのギザのピラミッドが造られたのか?
いわゆる“エジプトロジー学会”の言うところではピラミッドは 2575BC から 2150 BCにかけて造られたということになっています。

しかし、この考え方にも疑問を持っている研究者は多数います。
例えば、ギザの三大ピラミッドおよびナイル川の(当時の)流れ、そして他の多数のピラミッドとの配置に着目し、ピラミッド群は現在から1万500年前の天体の配置を模したものであるという説もあります。
すなわち、ナイルが天の川で、三大ピラミッドがオリオン座のベルト、即ち中央を横切る三つ星に相当、他のピラミッドも星の位置に対応しそれを反映しているということです。
三大ピラミッドのうち、メンカウラー王のピラミッドが他の2つの頂点を結んだ線からずれている点、大きさも他の2つよりも小さいことについて説明する有力な説とも言われています。
ただし、この説はいわゆる“エジプトロジー学会”では認められていません。

ちなみに、聖書は地球の年齢を約6,000年と教えています。
おそらく一部の狂信的な聖書信奉者を除いて、地球の年齢が約6,000年だと考えている人は居ないでしょう!
つまり、ダーウィンの『種の起源』が1859年に出版される以前は、多くの人が地球の年齢が約6,000年だと考えていたのです。
それから、まだ200年経っていません!

要するに、“エジプトロジー学会”の定説は、言ってみれば“聖書の教え”のような教条主義に陥(おちい)っているようです。

そのような教条主義から脱却して、意欲的で、自由な、創造的な発想で超古代文明を考えようとする動きがすでに始まっています。

次に示すビデオ・クリップは11分に渡る超古代文明についての新しい説を紹介しています。
実に興味深いビデオです。
11分間見るだけの価値があります。

 



 



どうでした?
上のビデオを見ると、最近の超古代文明の新しい考え方が見えてくると思います。

ところで、ジューンさんと僕の対話の記事は他にもたくさんあります。
時間があったら、下の記事も読んでみてください。
じゃあねぇ~。





(roten101.jpg+cleoani.gif)

『タイタニック@スリランカ』

『蜂@泣きっ面』

『外人が知っている美しい日本』

『腰使い 熟女』

『熟女の下着姿』

『腰を使う熟女』

『ブログランキング』

『曇ってきた@英語』

『出会い系より腰を使う熟女』

『ブリスベンの従妹』

『アヒルが行く』

『英語ペラペラ勉強法』

『ブラウザとOS』

『二千二夜物語』

『大晦日のおばさんパンツ』

『下着の人類学』

『万夜一夜@ロンドン』

『ヒトラーとトランプ』


(malata019c.jpg)

『ロマン@マルタ島』

『下着の人類学@大阪』

『ハロー@ロックビル』

『孀婦岩の人気 なぜ』

『マグダラのマリア 娼婦か聖女か?』

『マグダレンの祈り』

『女子大生の多い混浴』

『アンネフランクの言葉』

『ビクトリア朝の慎み』

『銭湯と円タク』

『女装ブログ』

『注目記事』


とにかく、次回も興味深い記事が続きますわ。
だから、あなたも、また読みに戻ってきてくださいね。
じゃあ、また。。。


(hand.gif)



(chiwawa5.gif)

こんにちは。ジューンです。

スパムメールが相変わらず多いですわよね。

あなたのメールボックスにも、

ジャンクメールがいっぱい入っているでしょう!?

スパムメールを飛ばしているのは

いったい、どういう人たちなのでしょうか?

出会い系サイトのオーナーたちが多いそうですわ。

彼らは会員を集めるためにスパムメールをばら撒きます。

そのためにメールアドレスのリストを購入しています。

では、そのようなリストを販売している人は

どうやってメールアドレスを集めているのでしょうか?

ロボット(自動巡回プログラム)によって

自動収集させているのです。

ところで、サーチエンジンの自動巡回ロボットは

毎日世界中のサイトを訪問し、

その内容をデータベースに書き込んでいます。

同じように、このメールアドレス収集巡回ロボットも、

HTMLソースを分析し、

メールアドレスらしきものをどんどん記録してゆきます。

でも、使っていないメールアドレスが

たくさんあるのですよね。

あなたの使っているメールアドレスのことを

考えてください。

あなたはメールアドレスをいくつ持っていますか?

一つだけではないでしょう?

10以上持っているのではありませんか?

多分、ほとんどのメールアドレスは使ってないでしょう?

そのために、現在実際に使っている

メールアドレスを集めるために、

怪しい人物が使用度の高いメールアドレスを

集めているのですわよ。

だから、あなたもむやみに信用できない人に対して

返信しないようにしてくださいね。

詳しいことはデンマンさんが次の記事で書いています。

『コメント魔』

(2012年4月3日)



(himiko92.jpg)

ところで、卑弥子さんが面白いサイトを

やっています。

興味があったら、ぜひ次のリンクをクリックして

覗いてみてください。

『あなたのための笑って幸せになれるサイト』

とにかく、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょう。

じゃあね。 バーィ



(juneswim.jpg)


(byebye.gif)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする