みいのしっぽ2016

主婦のきまぐれブログ

トトとふたりの姉

2018-02-01 09:26:53 | 映画




   高田世界館にて   映画の見方講座つき 


   ネットより


  ルーマニアの首都ブカレストの郊外で、親が不在でもたくましく生きる3人の姉弟の日常を追ったドキュメンタリー。

  ルーマニアで暮らす10歳のトトは、2人の姉と3人で暮らしている。母親は麻薬売買で刑務所に収監中の身、父親の顔は知らない。

  保護者のいない3人が暮らすアパートは不良たちのたまり場となっており、トトが眠っているとなりで、男たちが腕や首筋に注射針を刺すのが日常の光景だ。

  やがて、17歳の姉アナもドラッグに手を染めて警察に捕まってしまう。なんとか生活を立て直そうとする14歳の姉アンドレア、ヒップホップダンスと出会うトト、

  幼い姉弟たちは未来を切り拓こうとする。監督はドキュメンタリー作品を数多く手がけるルーマニア生まれのドイツ人映画監督アレクサンダー・ナナウ。

   山形国際ドキュメンタリー映画祭2015インターナショナル・コンペティション部門上映作品(映画祭上映時タイトル「トトと二人の姉」)。




   この映画はドキュメンタリー なんだけど 現実ではないような役者さんが演じているような感じがしました  そうであってほしかったのも本音。。


   よくこんなシーンが撮れたなとおもう場面がいくつも  麻薬捜査のガさ入れ。。   三兄弟が暮らすアパートに夜になると集まってくる不良青年たち

   トトが眠るベッドの横で 注射器を回しながら麻薬を打っている。。   どうして止めないの!!!と心のなかで叫んでた  この子たちを助けたい!って。。

   美人の長女がドンドン荒んでいく・・・・服役したり 麻薬でHIV感染してしまったり   服役中の母親の顔が暗くて ・・・・胸が痛くなった


   次女は自分でカメラを回す場面もあり  逞しく生きていく姿は感動だった  弟のトト・・・まだまだ甘えたいのに母親がいない。 でも彼にはダンスの才能があったんだね


   ロマという社会のことをしらないで見ていた私は??のことばっか。 とにかく町が汚い  ちゃんとした教育は受けているのか? 保護してくれているNPOの人はとても親切なんだけど


   社会が日本とは違う   なんでこんなに この子たちに無関心なのか? まるで疎外しているみたい。。  


    映画の後 世界館スタッフのニコさんの講座を途中まで聞きました。最後まで聞けなかったのが残念   まず この子たちはロマだということ ロマ(ジプシー)コミュニティのこと 



 ロマの祖であるロマニ系の人々は複数の経路で度々インド方面からヨーロッパへ移動してきたと考えられる。

 14世紀から19世紀に現代のルーマニアに当たる地域で奴隷とされた集団がルーマニア語の影響を受けたヴラハ系方言を話し言語学的にロマに近いと考えられている[2]。

 一方で東欧を迂回し中欧にたどり着いた集団はルーマニア語の影響のない非ヴラハ系方言を話していると考えられている[2]。

 1971年の第1回世界ロマ会議以降[1]は、よりポリティカリー・コレクトな名称として、多くの集団の自称である

  roma[4] 「ロマ」を呼称とすることが提唱された。EU はじめ各国の行政などもこの名称を採用している。

  ただし、この名は本来彼ら全体を代表するものではなく、この名を使わないグループも多数存在し、彼らの中には「ロマ」とは異なるアイデンティティをもち、

  「自分たちはロマではない」と主張する者もいる。以下に例を挙げる。



     ルーマニアのフェレメンタリー地域というのは そこだけが特別な場所  スラム街のような場所だそうだ  トトたちが暮らす場所

     ロマの文化というのが家の中はきれいに 家の外(公共の場)は汚くてもいい   家族 身内の絆が強い  人身売買は日本と考え方が違い 人助けの善行となる


     トト達が通っている児童クラブで働いていたこともある ニコさんの解説は 丁寧でわかりやすかったです  最後まで聞きたかったけど・・・私の時間切れ。。



     日本は 自分の国があり  民族であり 家もあり 戸籍もある   ロマとは根本的にちがうから 話を聞きながら混乱しそうになるけど


     あらかじめ損なわれている境遇に生まれながらも 希望をもって生きていこうとする姿はすごいね。

     ニコさんは フェレメンタリー地区の人はみんな陽気で常に音楽とともにいる   映像は悲惨にみえるけれど 実際はそれほど暗くないと言っていた


     映画を通してルーマニアのこと  ロマのこと  知ることができてよかったかなあ。。





      
コメント
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