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オルランド・サリド対山口賢一(2011/07/23)

2011-07-29 20:58:15 | ボクシング

WBOフェザー級タイトルマッチ

WBO王者のオルランド・サリド選手(Orlando Salido)に日本の山口賢一選手(Kenichi Yamaguchi)が挑んだタイトルマッチ12回戦は王者の地元メキシコで行われ、サリド選手が一方的にペースを支配し続ける展開の末の11回TKOで勝利して、4月に獲得した王座の初防衛に成功した一戦でした。

左フックや左アッパーをリードにぐいぐい攻めるサリド選手がペースを支配した試合スタート。山口選手もトリッキーな動きを交えながら王者のペースを撹乱しようと試みますが王者のペースに変化はほとんど現れません。
3回開始早々に山口選手のバランスやフォームが崩れだした様子が見え、その動きからちと息が上がったのか?と思わせたのですが、その直後にサリド選手の強いボディブローを食って一気に動きが鈍ってしまいます。その後に王者の右フックを浴びてノックダウンを喫してしまった山口選手。
以降、左フックや右アッパーでのボディブローや顔面への右ストレート、右フック、左フックなどの王者の攻撃でピンチに陥る場面の連続だった山口選手。5回や8回、10回などは10-8もあり、というほどにサリド選手が一方的にペースを支配する展開が続いて行きます。
そして11回、サリド選手の執拗なボディアタック中心の波状攻撃に防戦一方に陥った山口選手をレフェリーが救って試合は終わっています。

バテた様子を見せ、さらにダメージも負ってしまった3回以降、山口選手の攻撃から逆転の可能性ってのはほとんど感じられるものではなく、もっと早い段階で試合を止めても良かったように思えたミスマッチでした。
サリド選手は立ち上がりからやや振りが大きくラフに映りましたが、実力差が大きく問題にはなりませんでした。同じく山口選手もラフだったのですが、しっかりとした基本技術をベースにした上でのラフと単なるラフ、との違いが鮮明に感じられた一戦にも見えた試合でした。

サリド選手は36勝(24KO)11敗2分。山口選手は17勝(4KO)2敗2分。

山口、王座獲得ならず=日本非公認のWBO-ボクシング(時事通信)
Orlando Salido Shines, Eyes The JuanMa Rematch(Jake Donovan/BoxingScene)
Orlando Salido Knocks Out Kenichi Yamaguchi To Retain Featherweight Title(Blake Dreisbach/Bleacher Report)
写真
Salido wins, Juanma next(Photos: Rafael Soto/Zanfer//Fightnews)

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2011-07-29 22:33:12
山口選手、日本人には珍しい海外での経験がそこそこある選手なんですね。と言ってもここ最近の4試合のみですけど。
しかし毎回思うのですが20戦未満で世界挑戦というのは早すぎるように思います。
実力が伴っているならいいのですが、なんだか記念受験ならぬ記念挑戦のような感じで、明らかに王者に勝つだけの力が無いように思われるのにもかかわらず機会があったらさっさと挑戦してしまう印象を受けます
そりゃ王者に挑戦する貴重な機会を活かしたいというのはわかりますし、ボクシングというスポーツは最後まで何があるかわからない部分も勿論ありますから、挑戦できるならばしたい、という気持ちもわからないでもないんですけどね
でも挑戦するからにはしっかり力をつけて実力で王座をもぎ取って欲しいものです
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Unknown (管理人)
2011-07-30 14:13:08
>Unknownさん
ほとんど全てにおいて同意です。
ただ今回のようなほとんど勝算を見込めない世界挑戦を批判する気もあまりないです。かと言って歓迎しているかといえば、それは断じて違うのですが。
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