エンゾ・マッカネリ対デニス・レベデフ(2009/07/18)

WBOインタコンチネンタル・クルーザー級王座決定戦

英国マンチェスターのカーン対コテルニク戦のアンダーカードで行われたクルーザー級戦は、地元の元世界王者エンゾ・マッカネリ選手(Enzo Maccarinelli)とロシアのデニス・レベデフ選手(Denis Lebedev)との間で争われましたが、3回ストップでマッカネリ選手が敗れる波乱となっています。

頭1つ分ぐらい身長でリードしているように見え距離でのアドバンテージがあるように思えたマカリネリ選手だったのですが、試合立ち上がりからサウスポーのレベデフ選手との距離が近く、ロシア人が軽く伸ばすシャープな右ジャブ、ボディへ伸ばす左ストレート、左フックに圧され気味のスタート。
レベデフ選手の左ストレートをボディへ貰って一瞬動きを止める場面も見せた初回だったのですが、2回からは左ジャブ、左フックの数を意識的に増やして流れを引き寄せかけたマッカネリ選手で、力強く見えるその攻撃は悪くはないと映ったのですが、3回に一気に攻め落とされてしまいました。

レベデフ選手の左アッパーでピンチに陥ったマッカネリ選手。ガードの間を打ち抜かれたこの一打で動きが急激に鈍ったマッカネリ選手に対しロシア人の強打が次々に襲います。ガードを固めその多くをまともには貰わないマッカネリ選手なのですが、効いているところにガードの上から強い攻撃を叩きつけられ続けてみるみるダメージを蓄積させ、防戦一方になった場面でのストップでした。
やや早いストップにも思えましたが、マッカネリ選手は完全にグロッキーに陥っていましたし、この3ラウンド目のレベデフ選手の猛攻でマッカネリ選手の右目が急激に腫れてほぼ塞がってしまっていたこともストップに影響していた感じ。

もともと打たれて脆いところのあるマッカネリ選手ではありますが、この日のショッキングな敗戦に加えてここ4戦で3KO負けで、引退が有力視されているようです。

マッカネリ選手は29勝(22KO)4敗。レベデフ選手は18勝(13KO)。

3ラウンド目の動画(dailymotion)

Khan outpoints Kotelnik!(fightnews)
Macc set to retire(Ed Damerell/SkySports)
Lebedev Ends Maccarinelli's Career With Brutal Beating(Mark Vester/BoxingScene)
Enzo Macc to call time after another shock stoppage(Gareth A Davies/Telegraph)
Surely The End For Enzo Maccarinelli After Brutal Loss To Denis Lebedev(James Slater/EastsideBoxing)

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