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アレキサンダー・ポベトキン対ジェイソン・エストラーダ(2009/04/04)

2009-04-05 17:57:32 | ボクシング
ヘビー級10回戦

アテネ五輪スーパーヘビー級代表同士がプロで激突した一戦。ロシア代表として金メダリストを獲得したアレキサンダー・ポベトキン選手(Alexander Povetkin)と米国代表のジェイソン・エストラーダ選手(Jason Estrada)との一戦はドイツで行われ、ポベトキン選手が10回3-0判定で勝利して全勝のレコードを守った一戦でした。

ジャッジが最大6ポイント差をつけたユナニマスの支持を得たポベトキン選手でしたが、エストラーダ選手の正確なカウンターに苦しむタフな戦いでした。
試合立ち上がりから目を引くエストラーダ選手の正確なカウンターブロー。積極的に攻めに出たポベトキン選手に対し米国人の右ストレートや左フックの正確なカウンターが入ってポベトキン選手がちょっと驚いたような表情を見せます。
この日初めて見たエストラーダ選手でしたが、ポベトキン選手の攻撃を軟らかく受け止めながらハンドスピードのあるカウンターで対抗する動きはなかなか見事で、予想以上の好選手でした。
しかし15勝3KOという戦績が示すとおりにパワーの無さは明らか。ポベトキン選手がタフという事もあって、正確なカウンターをヒットさせながらもロシア人の精力的なアタックを止める事が出来ません。
要所でパンチを食いながらも、かまわず出続けるポベトキン選手のゴツい攻め、コンビネーションがじわじわとペースを引き寄せていき、最終10回にはあわやノックダウンという場面も演出して見せたポベトキン選手の明白な勝利でした。
公式のスコアは99-94,98-92,97-93。シロート採点は96-94ポベ。

ポベトキン選手はやはりタフでスタミナがありますねぇ。序盤で上半身をピンク色に染めて息が上がった様子も見えたのですが、最後までガシガシ精力的に出続けるゴツい攻めは衰える事はありませんでした。また、相手の良いパンチを食っても怯まずに応戦し掴んだ最終ラウンドのチャンスの場面のように、勝負どころで出る事が出来るのも強みでしょうか。
王者が抜けている状況のヘビー級ですが、ランカーの中ではポベトキン選手の精力的なアタックに耐えられる選手はやはりいないのかな、、とも思わせたポベトキン選手の戦いでした。

ポベトキン選手は18勝(12KO)。エストラーダ選手は15勝(3KO)2敗。



Povetkin defeats Estrada!(Alexey Sukachev,Fightnews)
Alexander Povetkin Wins 10-Round UD Over A Game Jason Estrada(James Slater,East Side Boxing)
Povetkin Decisions Estrada, Pushes For IBF Title Shot(Mark Vester,Boxing Scene)
Povetkin: I’m ready for Klitschko!(Fightnews)
Dimitrenko Not Impressed By Povetkin, Wants Showdown(Mark Vester,Boxing Scene)
写真
Povetkin Warms Up For Klitschko With Victory Over Estrada(Sauerland Event,P4P)

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2 コメント

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Unknown (条助)
2009-04-06 02:23:16
ポベトキン、序盤はやや劣勢にも見えたんですが、3、4Rぐらいからガンガン前に出て手数を増やしてから、ずっとペースを握ってましたね。最終ラウンドの迫力ある猛攻を見て、この力強い攻撃がポベトキンの強みなんだろうなーとあらためて感じました。彼こそが、クリチコ兄弟の牙城に風穴を開けてくれると期待したいです。
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Unknown (管理人)
2009-04-06 16:39:17
>条助さん
対クリチコ兄弟を考えるとどうしても勝つ姿をイメージできないのですが、チャガエフの技巧をエネルギッシュな攻めで突破してしまうかもしれませんね。ヘイあたりはポベトキンなら相性的にもあっさり勝ってしまいそうな気も・・?
陣営の方針が分からないんですが、今クリチコ兄弟に挑んで潰されてしまうよりも、兄弟を避けてキャリアの上積みに励むほうが得策のように私は感じています。
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