WBOスーパーフライ級タイトルマッチ
井上尚弥選手(Naoya Inoue)が1階級飛ばしての2階級制覇に挑戦。フライ・スーパーフライの2階級で27回防衛を誇るアルゼンチンのベテラン王者オマール・ナルバエス選手(Omar Andres Narvaez)の保持する王座に挑んだ注目の一戦は東京で行われ、井上選手が4度ノックダウンを奪った末の2回KOで圧勝し2階級制覇を達成しています。
初回開始直後に右で不倒の男ナルバエス選手を転がした井上選手。立ち上がってきた王者を左フックで再び倒します。十二分に時間を残していたこの局面をなんとか凌ぎ切ったナルバエス選手でしたが、続く2回に左フックカウンターで3度目のダウンを喫し、最後は井上選手の左フックボディを決められてディレイで膝をつき、そのまま10カウントを聞かされて12年間君臨していた世界王座の座から陥落しています。
試合開始直後に強烈なボディブローを見舞い、そしてその直後に右フックでノックダウンを奪った場面は日本ボクシング史上に残る衝撃的シーンだったのではないでしょうか。2回の最初のダウンも右フックで出てくる王者に対して冷静に合わせた左フックカウンターでのものでお見事。
世界的に見ても強烈なセンセーションであろうこの勝利。軽量級の枠を越えた世界規模のスターになっていって欲しいです。
井上選手は8勝(7KO)。ナルバエス選手は43勝(23KO)2敗2分。
Naoya Inoue VS Omar Narvaez
井上衝撃の2回KO勝ち!名王者ナルバエスを4度倒す(デイリースポーツ)
井上2回KO勝利で世界最速2階級制覇(日刊スポーツ)
【BOX】井上、8戦目で2階級制覇!2回KO勝ち(スポーツ報知)
Inoue Destroys Narvaez And The Fighter Of The Year Race(Jake Donovan/BoxingScene)
Naoya Inoue wins second title(Dan Rafael/ESPN)
Naoya Inoue knocks out Omar Narvaez in second round, wins WBO 115 lb title(Scott Christ/Bad Left Hook)
Naoya Inoue takes down Omar Narvaez with second-round KO(Ryan Songalia/RingTV)
Photos: Naoyo Inoue Demolishes Omar Narvaez in Two(BoxingScene)
Photo gallery: Omar Narvaez vs. Naoya Inoue(Naoki Fukuda/RingTV)
BoxingScene.com's 2014 Fighter of The Year(Jake Donovan/BoxingScene)
Fightnews.com “Fighter of the Year” for 2014 is WBO super flyweight champion Naoya Inoue(Karl Freitag/Fight News)
ノニト・ドネア対オマール・ナルバエス(2011/10/22)
オマール・ナルバエス対レイオンタ・ウィットフィールド(2009/02/07)
オマール・ナルバエス対カルロス・タマラ(2008/01/25)
井上尚弥対サマートレック・ゴーキャットジム(2014/09/05)
田口良一対井上尚弥(2013/08/25)
ナルバエスは年齢的にいつ崩れてもおかしくない選手でしたが、あんなに簡単に転がされるとは思いませんでした。
井上も防衛か統一と言っていましたし、スーパーフライを焼け野原にするくらいの活躍を期待します。
が、階級的に世界的な注目はあまり望めないんでしょうね、マニアには評価されるとは思いますが。
日本のボクシングマニアでも誰も予想出来なかった勝ち方ではないでしょうか。
これまでスピードは図抜けていたものの、線の細さが気になるときもありました。それが階級を上げたことで体の厚みも出たし、パワーアップにつながりました。それもスピード、キレを損なうことなく。
試合前の適正階級だという発言は誰もがして、多くは疑問の残るものなので言葉半分に聞いていましたが、まさしく真実だったのでしょう。早く次の試合を見てみたいですね。
凄すぎる。
2階級上げて、体もがっちりしていて、ナルバエスに何もさせずに完勝だった。ライトフライより、スピード、パンチ力もアップした感じでした。
古い話で恐縮ですが、ヘナロエルナンデスに挑戦は、まだ早いのではといわれれながら、勝ったメイウエザーと印象がダブりました。
ぜひ、日本国内にとどまらず、ラスベガスを拠点に頑張ってほしいと思う。
いかにも打ちにくそうなナルバエスの構え。特に顔面が遠い感じで、右が届きにくそう、あるいは右を打つと体を逃がしながらの右フックの飛んできそうで打ちづらいことこの上ないと思ったのですが、「何か問題でも?」といった感じで、スーッと踏み込んで、ガツンと急所に右フックがさく裂。
いや~驚きました。今日は躍動感たっぷりで、相手を自由自在にハードにぶん殴るぞ、って感がありました。
一番すごかったのは3回目のダウンを奪った、左フックのカウンター、あれは相手から全く見えなかったと思うし、あんなのを打たれると、サウスポーはお手上げです。
プロ初サウスポーしかもいやらしい名チャンプに、ロングの右フック、ショートの左フック、ジャストミートの左ボディー。全く信じられない位の能力です。
この階級ではしばらく無敵だと思いますが、年齢、平常時体重を考えると、この階級でもいずれは思うように動けなくなると思います。減量でせっかくの能力を削ぐことがないよう、いつも適正ウェートで戦うことを願います。
軽量級だから注目されない、というのを超越した存在になれる選手だとこの日のパフォーマンスで感じました。
カルバハルやチキータ、最近だとドネア、
彼ら以上になってしまっても不思議ではない、とすら思えた試合内容でした。
今までいろんな選手に感じた、日本を飛び出して活躍して欲しい、という思いですが
井上選手に対してはその思いがよりいっそう強くなりました。
>すとれいと・くーがーさん
まさに衝撃でした
>フーさんさん
この大一番でこの内容ですから文句のつけようがありません。
>camaroさん
同感です。
>チコ・コラレスさん
ヘナロにメイが勝った試合、デラがチャベスを退けた試合、
そういう試合になって欲しいと私も試合前に思っていました。
結果は想像以上のインパクトでした。
>WOWWOWさん
井岡選手も含めてビッグネームは今フライ級のほうが多いんですよね。
私はこの日の試合で井岡選手を格の上で一気に抜き去ってぶっちぎってしまったように感じました。
今井上選手と見合うのはロマゴンしかいない
それぐらいの位置まで一気に到達した大きすぎる勝利だったと思います。
>まっからむさん
香川さんの興奮が全てを物語っていたのではないでしょうか。
この勝利で今年のFighter of the yearはInoueだ、との声も相当数挙がるはずです。
狭い日本のボクシング界の殻をぶち破って、世界的選手になっていって欲しいです。それだけのものは持っている大変な才能だと感じています。
あの左は無双してたころのドネアを思い出しました。
ドネアのようなスター選手になってほしいですね。
ドネアも井上の勝利を予想してましたが、ここまで圧倒するとは思って無かったでしょうね(笑)
井上ならロマゴンに勝てるかもしれません。本物の怪物ですよ。