カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

晩秋の八甲田山

2011-11-06 | ヤマのこと

2011.10.30(日) 青森の「八甲田山」へ行ってきました。

例年なら秋の旅に出かける我が家ですが、今年は震災等もあり、なんだか旅する気にもならず。
でも、せっかく休みが取れるなら東北支援だ!(笑)と帰省を兼ねての東北の旅をしてきました。



 
29日の土曜日は仕事だった為、終了後夜行バスで青森入り。
翌朝8:00青森駅到着、八甲田ロープウエイ駅への路線バスは9:05発。
駅で朝食を食べたり、昼食を買ったり時間を潰していざ出発です。
バスは途中新しく出来たばかりの「新青森駅」にも寄りました。



前日の土曜日までは晴れ。だけどこの日曜日の天気予報は雨だったのです。
朝、夜行バスの中から外を覗いたら青空も見えていたので、
雨予報がちょっと遅れているようでした。お願い~~お天気もってねー
あそこに見えるのが「八甲田山」でしょうか?



今年は暖かいのですが、それでも八甲田山の紅葉はもうとっくに終わり。
本当は紅葉にあわせて10月に来たかったのですが、休みが取れずに残念。
そんな私をかわいそうに思ったのか?バスに揺られていくと美しい紅葉のトンネルが迎えてくれました



「八甲田・十和田ゴールドライン」の紅葉はまさに見頃でした。
バスの中からしか写真が撮れないので残念でしたが、走っても走ってもうっとりするような紅葉が続き、
これだけでも来た甲斐があったなぁ、と感動でした



 
バスに揺られること約1時間半、ようやくスタートライン「八甲田ロープウエイ駅」到着。
ロープウエイからの景色は紅葉の時期なら素晴らしいらしいのですが、もうすっかり葉は落ちて冬支度の風景でした。


 
ひょいっと10分ほどで山頂駅へ。急にひんやり。日が出ないとやっぱりちょっと寒い青森。
人もまばらな中、11:10、やっと登山スタートです。



田茂萢湿原。ここからのコースは観光客でも歩けるような道です。
山頂駅から「八甲田ゴードライン」に沿って廻れば1時間程度の散策が出来るようです。



前方、一番奥に大きく見えているのが「大岳」結構遠そうだね・・・



お花の一つも残っていませんでした^_^; 色があるとすればこの赤だけ。



観光モードでいると痛い目に会います(笑)ゴードラインから先は登山道。
最初のピーク「赤倉岳」への登りが結構きつい



薄日が差してきてくれたのは嬉しいのですが、急なので休み休み汗かきながら登ります。
振り返れば左にロープウエイ山頂駅、右の尖がりは「前岳」その奥に見えるのが「陸奥湾」
なかなか雄大な眺めです。


 
12:10、ロープウエイ山頂駅から約1時間で「赤倉岳 1548m」到着。




天気が良ければ素晴らしい眺めだと思いますが、曇りでものびのび気持ちの良い山頂です。
あのとんがり山は高田大岳?(実はめったに来ないエリアの為ケチって地図を買わないで来たので解らない)


 
ここからは稜線歩きになるようです。



稜線歩きを始めると、八甲田山が火山群というのが良く解ります。
土が紅葉?しているようなカラーグラデーションの火口の淵を進みます。



登山というよりはハイキングに近い感じで、見た目より歩きやすい道。
でもこの日は雨もふらず、風も強くなかったのでそう思うのかもしれません。
八甲田山は強風で有名、ロープウエイはしばしば運休になるようです。


 
気持ちの良いトレッキングで次のピーク「井戸岳 1550m」に着きました。


奥のまあるいピークが「大岳」手前に火口が見えています。


 
火山らしい感じの登山道、右手に火口を見ながら進みます。
先ほどまで静かだったのに急に風が強くなってきました。



目の高さに大岳があるのですが・・・


 
一旦避難小屋のところまで下ります。
風の通り道はホントに寒い 急ぎ足で降りていきました。


12:45、大岳避難小屋到着。
岩手の大深山荘避難小屋に良く似た作りだと思いました、懐かしい感じ


 
中はとてもキレイ。トイレも男女別にあります。
水場が無いのだけが難点?
小屋にザックをデポして大岳をピストンします。



大岳までも階段の登り。
振り返ると歩いてきた井戸岳方面、火山の火口がぽっこりえぐれているのがよく見えました。




もうすぐ山頂かな~


 
13:15、八甲田大岳1584m 山頂到着
曇っていますがかすかに遠く岩手山のてっぺんが見えていました。



こちらは仙人岱方面。
こちらに降りようか迷ったのですが、どうしても見てみたい場所があったのでピストンにしました。

八甲田山にもいくつものルートがありますが、東京から朝到着すると登山開始が11:00になってしまい、
日の短いこの季節、私の足ではロープウエイコースじゃないと日没までに降りて来れません。
行きたいところと限られた時間、両立はなかなか難しいところです。



名残惜しいですが時間もないので山頂を後にし、避難小屋まで戻ってランチタイム。
青森駅で買った駅弁。海の幸のお弁当はやっぱり美味しいね



 
ランチを終えたら14:00 さあ、急いで酸ヶ湯まで降りないと!
傾斜の緩い歩きやすい登山道を進みます。



正面にぼんやり浮かぶのが「岩木山」今回は無理だったのでいつかまた。


 
広々とした湿原が現れました。上毛無岱(かみけなしたい)あたり?



更にその先、急な階段を下りていくと見えてきました




下毛無岱の湿原の姿を見たかったのです。
ここが紅葉の素晴らしい写真をあちこちで見ていた場所なのね>八甲田ロープウエイ
紅葉は終わっているのでイメージを膨らませます



振り返り見えているのが今歩いてきた・・・


北八甲田連峰。


あちらに見えるのが・・・


南八甲田連峰。

八甲田山とは多くの峰からなる山塊の総称で、南北ふたつの山域があるとは知りませんでした。
やっぱりその地に来て見ないと解らないこと、たくさんありますねー。
(調べてきなさいって?)



気持ちの良い山歩きももう終わりです。


 
夕刻が迫っています、少し焦りながらブナ・ダケカンバの森を降りていきます。
ちなみに今回私が歩いたコースは初級コース、谷地温泉から高田大岳を廻るコースのほうがハードなようです。
紅葉も終わったからか?出会った登山客も10組ほどでした。



硫黄の香りが強くなってくると、見えてきました「酸ヶ湯温泉」
山から下りてきて、温泉の湯けむりが見えるとすごく嬉しくなります♪
焼山からおりてきて玉川温泉がみえた感じとよく似ている気がしました


初めての八甲田山。
歩いてみたら八幡平~裏岩手エリアと感じが似ていて、山脈の大きさは無いけれど、
こじんまりとおおらかで、人格の良い山(?)だな~と思いました




15:40、酸ヶ湯温泉到着。暗くなる前に着いてヨカッタ。
さあ、滾々と湧き出る山の恵みを頂きますよ~~~



【行程】ロープウエイ山頂11:10→田茂萢岳(たもやちだけ)→赤倉岳→井戸岳→八甲田大岳→
毛無岱→酸ヶ湯温泉15:40(休憩・昼食20分 含む)



温泉~青森駅編に続く