□作品オフィシャルサイト 「ミス・ポター」
□監督 クリス・ヌーナン
□キャスト レニー・ゼルウィガー、ユアン・マクレガー、エミリー・ワトソン、ビル・パターソン、バーバラ・フリン
■鑑賞日 9月22日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆ (5★満点、☆は0.5)
<感想>
言うまでもなく、誰しもビアトリクス・ポターの名前は知らなくても、ピーター・ラビットの絵を見たことがあるだろう。
絵は当然見たことがあるのだが、ちょっと恥ずかしいけれど、ピーター・ラビットの作者の名前は誰と聞かれて、「ビアトリクス・ポター」と答えられる人は大人でも少ないかもしれない。
絵本を出すことが夢だったビアトリアス・ポター。 そしてそのビアトリクスの絵に惹かれたノーマン。 二人は協力して絵本を出版する。 そしてその後、ピーター・ラビットは二人が思った以上に全世界的に愛されるキャラクターとなる。
この物語はビアトリクスの成功に至るまでのストーリーをノーマンとの恋愛のプロセスと並行して進められていく。 深くは描かれていないのだが、この時代の背景を考えると家柄の差、身分の違い等、もっと苦難の時を彼らは経験していたのだと容易に想像できる。
ビアトリクス本人がこうだったかどうかはわからないが、演じるレニー・ゼルウィガーがまるでミス・ポター自身に見えてくるから不思議だ。 また彼女が今までの役柄ほどではないものの、その体型をポッチャリ風味にしたのが、まさにいい塩梅になっていた。
監督があの『ベイブ』のクリス・ヌーナンだったのがこの映画を愛らしい、温かい映画に作り上げたのだろう。
ユアン・マクレガーの歌うシーンがあったが、そこで『ムーラン・ルージュ』を思い出した人も多かっただろう(笑)
そしてレニーの次に期待していたのがエミリー・ワトソンだったが、この映画ではイマイチ効いていなかったような気がした。
大切なことは、夢が現実になったポターが、その晩年、湖水地方の保護活動に携わって点。 映画の中でも描かれていたが、環境問題をしっかり見据え、自然を自然なままにしておこうと、私財を投じてまでも守ろうとしていた点。 それは自ら描き出したピーター・ラビットたちから学んだものなのかもしれないし、自然を守らなければ彼らも生きていけない。 イコール、自分らしい絵も生まれない。
ミス・ポターの芯の強い、そして優しく温かい心があったからこそ、世界中の人々の心にピーター・ラビットは生き続けているのだと信じたい。
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幸せな93分でしたよぉ〜。
色々と自分の好きな要素の詰まった映画で、満喫しました!
私の中のビアトリクスのイメージと比べて
ややポッチャリしたR.ゼルウィガーでしたが、
映画にした場合、あんまりきれいな女優さんよりも
現実味があってよかった様な気もします。
だんだんと彼女がハイソサエティで夢見がちな女性に見えてきて、
とてもテキサス州出身とは思えないところがすごい。さすが女優!
また、ビアトリクスのお金の使い方に“品”を感じますよね。
晩年は農作業に専念していた様で、そういう清貧な生き方もまた、
なんか憧れるなぁ〜
>ビアトリクス・ポターとその世界にどっぷりはまった幸せな93分でしたよぉ〜。 色々と自分の好きな要素の詰まった映画で、満喫しました!
良かったですね^^
レニーのポターが結構ハマっているように思いました!
>映画にした場合、あんまりきれいな女優さんよりも
現実味があってよかった様な気もします。だんだんと彼女がハイソサエティで夢見がちな女性に見えてきて、とてもテキサス州出身とは思えないところがすごい。さすが女優!
そうですね^^
彼女のどこか都会的でないところが、実在のポターにしっくりきたのかもしれませんね^^
>また、ビアトリクスのお金の使い方に“品”を感じますよね。晩年は農作業に専念していた様で、そういう清貧な生き方もまた、なんか憧れるなぁ〜
社会的還元、自然環境守るという意味では苦悩はあっても素晴らしい人生だったと思います。
ピーター・ラビットは世界中の人々の心の中に永遠に生き続けているのですから^^
ココログはTBがなかなか上手く出来ないので
アメブロでも記事を書いていますので宜しくお願いします。
ミス・ポターの一途な気持ち、考え方にはとっても共感をしました。
可愛いピーター・ラビットにあのような素晴らしい思いがあったなんて映画を見るまでは知らなかったのですが、
だからこそ今まで皆さんに愛され続けているのですね。
ロンドンには行きましたが湖水地方にも
ぜひ、訪れてみたいです。
>アメブロでも記事を書いていますので宜しくお願いします。
了解しました~^^
>可愛いピーター・ラビットにあのような素晴らしい思いがあったなんて映画を見るまでは知らなかったのですが、だからこそ今まで皆さんに愛され続けているのですね。
そうですね^^ この映画を観てピーター・ラビットの見方も変わりましたよ。
>ロンドンには行きましたが湖水地方にもぜひ、訪れてみたいです。
いいですね~
ずっとビートリックス・ポッターだと思ってました。
まあ発音的には中間くらいですけど、
30年以上前から、ビアトリクス・ポターと
紹介されていたんですね。
映画は映画だからいいじゃん、と思いますが、
イギリスでは史実と違うとかで
問題になっている点もあるそうですね。
ところで1か所「ビクトリアス」になってますよ。
間違い探し?
なるほどー。
この映画もとてもあたたかくて、すごくよかったです。
湖水地方の風景も、とても美しかったですね。
この作品は試写会で観たのですが、
その後、家にあるピーターの絵本や食器をゴソゴソと探し出し(笑)
“これ観たい”と言う母を連れて再度鑑賞しました。
二度目の方が泣けてしまって…
この時代、信じた愛や自立を目指したポターに好感が持て、長い時代親しみ続けるキャラクターを描いた人柄を感じました。
良い映画だったと思いますし、レニーのはまり役とも感じました♪
オルゴールの曲とエンドの字幕はとても素敵でした。
私は食器やリネンが好きなので、自然にピーターの描かれた食器やタオルもたくさん集まってます。
「ピーターの食器を持っています」と記事に書かれている方も多くて、こうして日本人の生活にも自然に入り込んで愛されているピーター・ラビット。
その作者の人生の一部を見せていただいただけてとても良かったです。
もちろん食器も 様々なGoodsに囲まれて 過ごしてきながら、今頃まで なぜ知る機会が無かったんだろ~(・・?
環境問題を見据えて 私財を投じて 大自然を守った方だなんて!
才能ある人の生き様の理想像ですよね。
こんな素晴らしい女性であることも踏まえて、今後は ピーター達にも接していきたい(?!)と 思ってしまいました~。(^^ゞ
。まあ発音的には中間くらいですけど、30年以上前から、ビアトリクス・ポターと紹介されていたんですね。
僕はあまり詳しくないんですけど(汗)
>映画は映画だからいいじゃん、と思いますが、イギリスでは史実と違うとかで問題になっている点もあるそうですね。
実話物は多少デフォルメされている部分はあると思いますが。
>ところで1か所「ビクトリアス」になってますよ。
間違い探し?
いえいえ、ご指摘ありがとうございました^^