1999年、フランス・スペイン映画。
監督:ロマン・ポランスキー、出演:ジョニー・デップ、エマニュエル・セリエほか。
古本・希少本の鑑定士が主役のヨーロッパを舞台とした伝奇映画です。
こういうの、私好きなんです。
古い本がたくさん並んでいるだけで、なんとなくうれしくなります。
時を経るほど怪しい輝きを増していくアンティークと同じ魅力があるのかなあ。
ヨーロッパの古層に触れる内容です。
魔女、宗教的秘密集団の儀式・・・中世暗黒時代の香りを伺わせます。
現在でもフリーメイソンなどは活動しているようですし(白十字はどうなんだろう?)、闇の世界は現存しているのでしょう。
ちょっと「あれ?」と感じたこと。
主人公のジョニー・デップに行く先々でまとわりつく正体不明の美女(演ずるのはポランスキーの奥さんらしい)。
敵なのか、味方なのかはっきりしない。
最後に正体がわかるのですが、実はこの女性主人公より強いんです。
中世ヨーロッパから抜け出してきた設定なのに、なぜか「カラテ」の使い手。
抑制された映像美。
ポランスキーの作品は私にはインパクトが強く記憶に残るものばかりです。
「チャイナタウン」(ジャック・ニコルソンは禿げかかっているけど渋かった)
アカデミー賞受賞作品の「戦場のピアニスト」
昔々(1967年)の作品「吸血鬼」
などなど。
ユダヤ人の血を引く監督のポランスキーは第二次世界大戦を通じてナチからの逃亡生活を続け、ヨーロッパのあちこちを転々としました。
作品の底流にヨーロッパを否定する思想・肯定する思想が複雑に交錯しているような印象を受けます。
島国の日本人にはない複雑さ。
★ 5点満点で4.5点。
監督:ロマン・ポランスキー、出演:ジョニー・デップ、エマニュエル・セリエほか。
古本・希少本の鑑定士が主役のヨーロッパを舞台とした伝奇映画です。
こういうの、私好きなんです。
古い本がたくさん並んでいるだけで、なんとなくうれしくなります。
時を経るほど怪しい輝きを増していくアンティークと同じ魅力があるのかなあ。
ヨーロッパの古層に触れる内容です。
魔女、宗教的秘密集団の儀式・・・中世暗黒時代の香りを伺わせます。
現在でもフリーメイソンなどは活動しているようですし(白十字はどうなんだろう?)、闇の世界は現存しているのでしょう。
ちょっと「あれ?」と感じたこと。
主人公のジョニー・デップに行く先々でまとわりつく正体不明の美女(演ずるのはポランスキーの奥さんらしい)。
敵なのか、味方なのかはっきりしない。
最後に正体がわかるのですが、実はこの女性主人公より強いんです。
中世ヨーロッパから抜け出してきた設定なのに、なぜか「カラテ」の使い手。
抑制された映像美。
ポランスキーの作品は私にはインパクトが強く記憶に残るものばかりです。
「チャイナタウン」(ジャック・ニコルソンは禿げかかっているけど渋かった)
アカデミー賞受賞作品の「戦場のピアニスト」
昔々(1967年)の作品「吸血鬼」
などなど。
ユダヤ人の血を引く監督のポランスキーは第二次世界大戦を通じてナチからの逃亡生活を続け、ヨーロッパのあちこちを転々としました。
作品の底流にヨーロッパを否定する思想・肯定する思想が複雑に交錯しているような印象を受けます。
島国の日本人にはない複雑さ。
★ 5点満点で4.5点。