雨の日にはJAZZを聴きながら

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Patrik Boman 『 Seven Piece Machine 』

2006年03月02日 21時43分10秒 | JAZZ
カール・オランドソンの『 introducing 』をプロデュースしていたのが,ペーター・ノーダール・トリオのベーシスト,パトリック・ボーマンです。ご存知だとは思いますが,僕らが世話になっている北欧音楽に特化した国内販売レーベルである<Spice of Life Inc>が取り扱うスウェーデン・ジャズ・レーベル,Arietta Discs(アリエッタ・ディスクス)の主宰者がこのスキンヘッドのオジサン,ブーマンさんです。この人,ペーター・ノーダールの1995年の初アルバム『 Crazy She Calls Me 』に参加してから今日までずーっと,ペーター・ノーダールと一緒に行動を共にしてきて,片時もそばを離れたことがありません。必ずペーター・ノーダールのベーシストはボーマンです。よっぽど相性が良いのでしょうね。

このボーマンさん,ペーター・ノーダールのバックでは猫をかぶっていますが,実はとてつもなくベースが巧くて,しかも才能のある編曲家です。そんな彼が自らのビ・バップ・バンドを結成したのです。それがPatrik Boman Seven Piece Machine ( pb7 )です。既に3枚のアルバムをリリースしています。最新の『 Deep City Blues 』はつい先月くらいの発売だと思います。上の写真は彼の1stで,1999年の作品ですが,例の「幻のCD廃盤・レア盤 掘り起こしコレクション」に掲載されちゃったもんだから,最近再プレスされて容易に入手可能になりました。

ジャケットが怪しいのでなかなか食指が伸びませんが,これがどうして,コテコテのバップを演ってるんですよ。バップといってもカンザス・ジャズ,カウント・ベイシー風であったりするのですが,それに現代的アレンジも施され,オジサンにも若者にも愛されるバップ・アルバムに仕上がっています。昨日もちょっと取り上げたAtomicのメンバーであるトランペットのマグナス・ブローが参加していますが,かなりストレートなバップ・イディオムを用いています。フレドリク・ユンクヴィストもそうですが,Atomicのメンバーって,本当はオーソドックスな演奏も凄く巧いんですね。当たり前か。このアルバム,絶対イイですよ。

PATRIK BOMAN(b)
MAGNUS BROO(tp)
KARL MARTIN ALMQVIST(ts,as)
PER TEXAS JOHANSSON(ts,cl,bcl,cbcl)
GUNNNAR BERGSTEN(bs,fl)
PETER NORDAHL(p)
JESPER KVIBERG(ds)


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