The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
トヨタ自動車グループとISO/TS16949
05.12.14.
同じように トヨタ自動車に関係している供給メーカーでも、トヨタ自動車本体と直接取引している会社と、トヨタ・グループの企業に一旦納入せざるを得ない会社で、ISO/TS16949への取組み姿勢が全く違っています。
ISO/TS16949というのは 以前にも 書きましたように ISO9001の2000年版をベースにした 自動車セクター向けの品質マネジメント・システムの規格ですが、何故か トヨタ自動車をはじめ日本の自動車メーカーは その策定にあたって 仲間はずれになっているとのことです。
ルノーはこの規格策定に参加しているのですが、日産自動車は 策定には参加しておらず、その実施についても 最近は以前ほど 熱心でなくなったという噂も耳にしています。
先日、トヨタ自動車本体に直接供給していて、その上 その供給製品の子会社にトヨタ自動車と共同出資している会社の 品質保証部の責任者にお会いする機会を得ましたが、その方は 未だに“QS-9000”という言葉を使っておられました。
実はQS-9000も自動車セクター用の規格ですが、ISO9001の1994年版をベースに 作られた 古いバージョンです。それで、今後はISO9001:2000年版を ベースにしたISO/TS16949に 移行する動きになっています。にもかかわらず、まるで、そのような動きを 無視するかのような 言葉遣いで おられました。
この会社 環境関連で 苦労してプリウスの重要部品の開発に携わってこられたのですが、このプリウスが北米での売れ行きが凄く、未だに予約待ち状態とのこと。お蔭で この会社の事業も順調のご様子。
ところが、トヨタ・グループのX社に製品納入されている 別の会社は、大変で 私達の会社にISO/TS16949並みの品質マネジメント・システムの構築を 要請するべく来訪され、要求事項の内容を説明されて行かれました。来秋には 当社でのシステム構築の結果を 監査に来られる予定になっています。
この2社のいずれも 私どもの会社の顧客筋ですが、その最終顧客が いずれもトヨタ自動車であるにも拘わらず、このように対応が 全く異なるのです。
この食い違いの謎の鍵はX社にあります。X社は 自動車部品の会社でありながら、既にグローバル企業であり、特に北米の自動車メーカーに部品供給する必要があるため、供給者にはISO/TS16949の品質マネジメント・システムの構築を 厳しく要請されているもようです。
こういったところが 今や世界の注目する超企業トヨタ・グループの凄いところなのでしょうネ。つまり、本体は そ知らぬ顔をしているが、実質ISO/TS16949的なところは 押さえているように伺える。
それにしても、トヨタ自動車本体の品質保証関係者の方々のISO/TS16949への お考えについて 是非聞いてみたいものです。
同じように トヨタ自動車に関係している供給メーカーでも、トヨタ自動車本体と直接取引している会社と、トヨタ・グループの企業に一旦納入せざるを得ない会社で、ISO/TS16949への取組み姿勢が全く違っています。
ISO/TS16949というのは 以前にも 書きましたように ISO9001の2000年版をベースにした 自動車セクター向けの品質マネジメント・システムの規格ですが、何故か トヨタ自動車をはじめ日本の自動車メーカーは その策定にあたって 仲間はずれになっているとのことです。
ルノーはこの規格策定に参加しているのですが、日産自動車は 策定には参加しておらず、その実施についても 最近は以前ほど 熱心でなくなったという噂も耳にしています。
先日、トヨタ自動車本体に直接供給していて、その上 その供給製品の子会社にトヨタ自動車と共同出資している会社の 品質保証部の責任者にお会いする機会を得ましたが、その方は 未だに“QS-9000”という言葉を使っておられました。
実はQS-9000も自動車セクター用の規格ですが、ISO9001の1994年版をベースに 作られた 古いバージョンです。それで、今後はISO9001:2000年版を ベースにしたISO/TS16949に 移行する動きになっています。にもかかわらず、まるで、そのような動きを 無視するかのような 言葉遣いで おられました。
この会社 環境関連で 苦労してプリウスの重要部品の開発に携わってこられたのですが、このプリウスが北米での売れ行きが凄く、未だに予約待ち状態とのこと。お蔭で この会社の事業も順調のご様子。
ところが、トヨタ・グループのX社に製品納入されている 別の会社は、大変で 私達の会社にISO/TS16949並みの品質マネジメント・システムの構築を 要請するべく来訪され、要求事項の内容を説明されて行かれました。来秋には 当社でのシステム構築の結果を 監査に来られる予定になっています。
この2社のいずれも 私どもの会社の顧客筋ですが、その最終顧客が いずれもトヨタ自動車であるにも拘わらず、このように対応が 全く異なるのです。
この食い違いの謎の鍵はX社にあります。X社は 自動車部品の会社でありながら、既にグローバル企業であり、特に北米の自動車メーカーに部品供給する必要があるため、供給者にはISO/TS16949の品質マネジメント・システムの構築を 厳しく要請されているもようです。
こういったところが 今や世界の注目する超企業トヨタ・グループの凄いところなのでしょうネ。つまり、本体は そ知らぬ顔をしているが、実質ISO/TS16949的なところは 押さえているように伺える。
それにしても、トヨタ自動車本体の品質保証関係者の方々のISO/TS16949への お考えについて 是非聞いてみたいものです。
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