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竹生島(ちくぶじま) 滋賀県長浜市

2023-11-23 14:44:07 | 新日本紀行 関西編 滋賀
2023 石川・福井・滋賀 深秋旅行 ベスト・ハイライトその8

滋賀県および琵琶湖のパワースポットBest1

『竹生島』のことを、ご存じでしたか? 今回、徳島から能登半島の先端に行くとなると(約600km、12時間半)、東京に行くのとあんまり変わらないので、途中2泊くらいしてたどり着く旅程にしました。

そして福井県の手前の滋賀県長浜市に、琵琶湖の北部に浮かぶ、島全体が国の名勝・史跡に指定されている「竹生島」という無人島があり、滋賀県そして琵琶湖の最大のパワースポットとして知られていることをネットや旅行ガイド本で知り、ぜひ訪れてみたいと思いました。
観光フェリーが一日五便、長浜港⇔竹生島で3,200円の乗船料です。ネットから予約して、フェリー乗り場に向かいました。

「琵琶湖に浮かぶパワスポの無人島」と聞いて、「神が住む」パワー(心霊)スポットの無人島といえば、福井県の東尋坊の横にある、「雄島(おしま)」に行った時のことを思い出します。竹生島同様に周囲2キロの島でしたが、手つかずの原生林が残っていたりして、もの凄い迫力のある場所でした。訪れる人もまばらで無人島らしく、島にはほとんど人影が無かったです。下の写真は、雄島の入り口です。この真っ暗な入口から急な約80段の石段を登り、島内を巡ります。


あのイメージがあったので、それほど観光客もいないかなと思っていたら、その日の最終便でしたが、大型の観光バスが2台乗りつけて、個人客も合わせると、122名の最大乗員数の観光フェリーがほぼ満席になり、(竹生島って、こんなに人気があるの?)って驚きました。

さて竹生島に上陸すると、券売所があり、入島料(拝観料)として600円支払います。この後、竹生島にあるお寺や神社を巡り、拝観や参拝と、島から眺める美しい琵琶湖の景観を眺めたり、お土産物を買ったりして、帰りの船が出るまでの90分間を楽しみます。

ここの日本三大弁才天のひとつをお祀りする「竹生島宝厳寺(ほうごんじ)」は、日本に仏教をもたらした聖武天皇が、天照皇大神(あまてらすおおみかみ)の夢のお告げで、行基に建立させたと言われています。昔むかし、夢のお告げで寺院をひらくって、フランスのモンサンミッシェルや、青森県の恐山みたいですね。


入島して、すぐに右側から回るコースで、島内を散策しました。先に「都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)」を参拝するコースです。本殿は国宝で、秀吉が寄進した伏見桃山城の勅使殿(ちょくしでん)を移転したものです。なぜここで秀吉なのかというと、彼が長浜城主だったことがあるからです。

本殿の向かい側が「竜神拝所」という、竜神を拝むための拝殿があります。ここで「かわらけ投げ」ができます。
「かわらけ」という土器の1つに自分の名前、もう1つに願い事を書いて、ここから琵琶湖に突き出た鳥居をめがけて投げ、鳥居をくぐれば願い事が成就すると言われています。結構距離があるんですよ、コレが。


★竹生島 お勧めスポット Best1 ★
竜神拝所 「かわらけ」投げからの琵琶湖の眺め

「こんなに琵琶湖って、綺麗だったんだなぁ」と、あらためて思いました。
10月下旬、気持ちの良い秋晴れの青い空に、澄み渡る竹生島の空気、エメラルドグリーンに輝く穏やかな琵琶湖の水面。お腹の底から、深呼吸しました。毎日がこの景観みたいに清々しい晴天だったら、言うことないな~💛って、つくづく思えるような絶景でした。


さて都久夫須麻神社は重要文化財の「舟廊下」で、宝厳寺とつながっています。朝鮮出兵の際に豊臣秀吉が乗ったといわれる「日本丸」の、船櫓(ふなやぐら)を利用して作られています。

重要文化財の「観音堂」や、その西側にある国宝の「唐門」は、大坂城の極楽橋を移築しており、現存する唯一の大坂城の遺構です。

平成31年に保存修理がなされたばかりで、「極楽」の名にふさわしく、写真で見ても、実物も、とても立派で綺麗です。

ところで、宝厳寺の本堂へ行くには、165段の「祈りの階段」と呼ばれる急な石段を上ります。瀬戸内国際芸術祭の島巡りで、島って坂が多いな~と知っていますが、竹生島も同様です。ゴールが見えないぐらいなので一瞬ためらいましたが、せっかくココまで来て、上らないテもないな、と意を決しました。ちなみに写真は、上から下を臨んで撮影しています。

この日は最高気温18℃で、ダウンジャケットに、タートルのウールのセーターでした。他の場所はOKだったけど、この階段を上っていると、汗が噴き出てきました。


三回ほど途中休憩を取って、上りきった先の左手に、ついに現れた本堂。中に早速入ると、目の前と本堂の壁に、赤くてちいちゃくって真ん丸で、とっても可愛い「弁天様の幸せ願いダルマ」がズラッと並べられているのが、目に飛び込んできます。

七福神の女神である弁才天(べんざいてん)は、芸術や学問の神様として知られています。その他にも多種多様なご利益がある神様として、多くの人から親しまれています。この本堂では、自分のお願いごとを聞いてもらえる「弁天様の幸せ願いダルマ」という願掛けができるんです(600円)。

心願を書いた紙をこのダルマに収めて本堂に奉納すると、一年間しっかりと祈願していただけます。

国宝や重要文化財など、お宝ザクザクのパワスポである竹生島の宝厳寺で、日本三大弁才天に心願をかけるっていうと、とっておきのお願い事がしたいところです。合格祈願や、商売繁盛や、良縁成就など、その人の年齢や状況で、いろいろな願い事があると思います。

私は、先ほど見たばっかりの竜神拝所にある、かわらけ投げからの光り輝く琵琶湖の眺めが胸がすくような素晴らしさだったので、弁天様には「これからも、今日の平穏な琵琶湖と秋晴れの空のような毎日でありますように」とお願いしました。
コロナ禍やウクライナ情勢を経て、平和な日々を慈しむように歩むことの有難さを、誰でも身をもって実感しているのではないでしょうか。

そして、本堂のお土産物売場で、宝厳寺の公式HPでもチェックしていた、本水晶の「心願成就・身体健全祈願」の腕輪数珠を、自分のお土産に購入しました。弁才天を表す梵字も入っています。
薄暗いお堂の中でスポットライトを浴びて、ピッカピカ✨に光り輝いていたんですよ。このお数珠を、「一目惚れして買いました」っていうネットの口コミも見ましたが、お土産物の見せ方がお上手です。
帰宅後に家族に蛍光灯の光で見せても、「ピカピカやな~✨」と言われました。お手頃価格で、ちょうどお土産にいい値段ですよ。
竜神拝所や観音堂と、この本堂の三か所でお土産のお守りグッズは買えますが、多種多様なものが取り揃えられていて、他のお客さんにもよく売れていました。

全ての拝観や参拝が終わったら、参道に軒を連ねるお土産店やカフェで、船の出発時刻まで時間を過ごせます。弁天アイス最中やホット・コーヒーで一息ついたり、滋賀県の名産品や竹生島のお菓子などが購入できます

私は事前にネットで調べて、地元長浜のお菓子屋さんが作った銘菓「ねがいだるま」を、家族には祈願シールが入った箱入りと、職場用にはバラで買いました。何といっても包装紙が可愛らしいのと、ネットで味の評判も良かったのでGETしましたが、カロリーも低いし、上品な甘さのミルク饅頭でしたよ。

同じパワスポの無人島でも、おどろおどろしくって人影も無いので、決して一人では行こうと思わないが、後に深い味わいと余韻があった福井県の「雄島」に比べると、あまりにも明るくてきらびやかで、無人島といいながら、どこに行っても人がいっぱいの、健全に観光地化された竹生島でした。

そして、よく晴れた日の秋空と琵琶湖の美しさで、帰りの122人乗りほぼ満席の観光フェリー内でも、皆さん口々に「来て良かったな~♬」と笑顔がいっぱいでした。国宝や重文の観賞もさることながら、竹生島からの空と湖の青の絶景をお楽しみください。
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