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『御釜(おかま)』蔵王(ざおう)その1 東北4県ゆる旅2019・山形ハイライト

2019-11-10 23:11:39 | 新日本紀行 東北編 山形
東北3日目。平泉から約9キロ、車で20分のJR一関(いちのせき)駅前のホテルに今朝は宿泊していました。TVの天気予報を見ると10月初頭ですが、仙台の本日の予想最高気温が28℃、岩手・宮城は快晴。今日は東北を代表する山岳道路のドライブなので、お天気で何よりです。
一関インターから東北自動車道に乗り上げ、岩手県から宮城県に入り、ひたすら南下していきます。途中、長者原(ちょうじゃはら)という縁起の良さそうな地名のサービスエリアがあったので、休憩を取りました。
入口にあったスナックコーナーで「ずんだ(枝豆やそら豆をすりつぶして作る、緑色のペースト)」ソフトがあったので、アイスコーヒーと一緒に注文。ずんだ関連の食品はこの後も何回か食べますが、さすが本場、どこで食べても美味しかったな♪ ちなみにお土産物コーナーは、とにかく「伊達正宗」関連の物が目を引きましたね。宮城に来てるぞ、って実感しました。
ところで『御釜』ですが、車で行きにくいんですよ。朝に車内で、事前に調べてあった観光スポットや地名等でナビに入力しても、標高1,550 mの高所だけに、該当箇所がヒットしないんです。スマホで色々検索しても、どうすればたどり着くのか情報が得られず、町営HPにも車では来にくいので「カーナビに地点登録で来る」方法以外は無いように書いてありました。そこでナビの地図に目的地をタッチ入力して地点登録し、写真の地図の上にある黄色の〇の岩手県の一関インターからスタートしたんです。

すると、黄色い線の東北自動車で宮城県を南下してきて、宮城の下方にある左に伸びる赤い線の山形自動車道を走り、赤い〇で囲んだ「山形蔵王」インターまで行ってしまったんです。ここまで来ると、山形県庁まで1.5キロの至近距離。すごい遠回りになります。
しかもこのインターから降りて「西蔵王高原ライン」に向かう途中、とても険しそうな細い山道をナビし始めたので、いったんナビを取消しました。地図の赤く塗りつぶした●がお釜なので『るるぶ』を見ながら地点登録を再度設定し直し、「蔵王ロープウェイ」のチケット売り場のお兄さんに道を確かめた後に、紫色の「蔵王ライン」を走っていきました。
ところが『るるぶ』の地図通り、「蔵王ライン」はヘアピン・カーブが連続の曲がりくねったワインディング・ロードの登り道。カーブで時々対向車がはみ出てくるので気を遣いながら、久しぶりに山道らしい山道を50分ほど走るハメになりました。救いはとりあえず、片側一車線づつある、ってことかな。
あとお釜まで12キロ、山頂に近づいてきて道路や周辺の感じがコマシになってきたので、道の脇に車を停めて1枚撮影してみました。
そして山頂の、御釜に向かう有料道路の「蔵王ハイライン」に出てくると、いきなり(本当に突然)視界がパァァァァッ!と360℃開けて、とてつもない広がりの雄大な景観になったのには、超~感激\(^o^)/!!! 思わず「ぅわぁぁぁ!」と感嘆の声を上げました。今までの苦労が一気に報われた感じ。

実は、山形蔵王インターを降りて西蔵王高原ラインで道に迷った時、この日は暑かったし心身ともに何だか疲れてきて(もうお釜はいいかな)(代わりに山形市内で遊ぼうかな)と思ったんですよ。ロープウェイのお兄さんにお釜までの道路が運転しにくくないですか、と訊いたら「ここから車で40~50分ですが、フツーの山道ですよ」と答えてくれたので、気を持ち直して当初の目的を目指しました。私にとっては、そこそこナカナカ、しんどい山道でしたが。
旅行でも人生でも、多少道に迷って心が揺れたり疲れたりしても、やはり最後までもう一息食い下がって諦めずに、初心を貫徹した方がいいな、とこの美しい景観を見た時に思いました。
10月初頭でご覧のように紅葉も始まっており、目を癒されました。特に苅田岳山頂(つまり、お釜)に行くリフト乗り場付近の広々とした見晴らしには、蔵王に来て良かったと、満足のため息が思わず漏れました。ここに来るまで少し淀んでいた気持ちも、この日の天気のようにサ~ッと快く晴れました。
西日本で言うと、ちょっと違うけど、九州の草千里を連想しました。
さてエメラルドグリーン色の湖水を持ち、直径325メートルの火山湖である『御釜』は、五色沼とも呼ばれ、標高1,841メートルの蔵王連峰の中央部、最も標高の高いエリアにあります。蔵王連峰の象徴として有名で、宮城県と山形県の県境にあり、両県の名所としても紹介されています。
車で蔵王に行く時には、先ほどの写真で言うと、東北自動車道をさらに南下した先の、下の赤い〇の白石インターで高速から降りてそこから左に伸びた青い線の「蔵王ハイライン」をずっと走っていけば、視界も開けているし、運転しやすい超楽勝の広い山道だったんですよ(帰りはこのハイラインを走りました)。

けれども後で思うに、山形まで出て道に迷い、ハンドルを50分ずっと左⇔右に回し続けて登る、クネクネ・グルグルの山道である蔵王ラインで根性ドライブを続けた末に得られる、パアッッッッッと開けた蔵王の山の上の凄まじい解放感と、紅葉と山の緑と青い空のコントラストの美しさとには、そのギャップが格別の感銘を呼び起こしました。
宮城県内で蔵王ハイラインの往復だと、確かに運転はしやすかったと思います。しかし今回みたいに、遠回りの山形蔵王まで行って道に迷ってしまい、お釜に至るまでの心身両面での葛藤と、それを克服した後の何とも言えない解放感と達成感は、ありえませんでしたね。
今となっては、これはこれで良い思い出になったな・・・(*^_^*)と感じています。とりあえず旅行も人生も、ネバー・ギヴ・アップ!と改めて認識しました。

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