クールジャパン★Cool Japan

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自分の仕事に誇りをもつ日本人

2009年05月21日 | 全般
◆『私は日本のここが好き!―外国人54人が語る』(出窓社)より、別の外国人へのインタビューを紹介する。田丸メリー・ルイスというアメリカ人女性。滞在期間40年で、元麗澤大学講師。

テーマとしては昨日の「世界一の『一般人』がいる日本」と同じである。「一般人」のレベルの高さを仕事の面から語っている。

彼女は、飛行機で日米を往復する機会が多かったが、同じ航路を飛ぶ同じような飛行機で、日米の乗務員の客扱いの態度はかなり違うという。「日本人の乗務員の動きは静かで穏やか。客の前にコーヒー一つ置くにしても客のことを考えてそっと置く。こちらの心が和みます。」 ところが「アメリカ人の乗務員は、さっさと於く。自分を中心にした動作です。」 デパートや小売店でも同じ違いがあり、日本の従業員はチップはないのに丁寧だという。

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仕事に対する考え方がとても違います。日本人は、ちゃんとした仕事をしようとする。壁紙を張り替えたり、どんな小さな仕事もきちんとこなし、五時になっても投げ出さない。終わるまで続け、それぞれが自分の仕事に誇りをもっている。

質の高さを追求する”クラフトマン感覚”といえばいいのかしら? アメリカにもそういう仕事をする人はいるけれど、ごく僅か。例えば自動車の修理にしても、他のことでも、かなりいい加減。ちゃんとさせるためには、大きな声で苦情を言い、要求しなければならない、それをしないと何も起きないし、ことは運ばないということ。どれだけこちから強くでるか、ネゴシエーションにかかっている面があります。

日本ではそんなことをする必要がない。「これが正しいことだ。自分はそれを正当に行う」と相手が自然にしてくれるからです。他人のためというより、自分自身の満足のいくまで仕事をする。それが誇りであり、名誉なのです。本人はいちいち意識していないかもしれないけれど、そうするのが当リ前だからなのだと思います。この伝統はすばらしい。いい加減な仕事をする人は、日本では逆にごく僅かです。

‥‥仕事への態度だけを取り上げましたが、他にももっともっと。自分たちの文化的伝統と日本のよさいついて、日本人は自信と誇りを持つべきではないでしょうか。他人の言葉に耳を傾けることは必要だが、傾けすぎるのはよくないことでは?

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多かれ少なかれ似たような日本人の資質を指摘する外国人は非常に多い。あと2・3回は、表現の仕方こそ違え同じような指摘を紹介できるだろう。

彼女が言うように私たちは「自分たちの文化的伝統と日本のよさいついて自信と誇りを持つべき」なのだろう。私たちがまだ完全には失ってしまっていない「よさ」をはっきりと自覚して、そこに自分たちの守るべき価値や生きるよりどころ、アイデンティティの根っこをしっかりと張っていくべきなのだ。
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