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かりふぉーるにゃ旅行記 【土曜日編②】

2006-08-02 08:38:22 | 旅行・外国
デジタルカメラを元に戻し、リビングで何も知らずに新聞を読みふけっているジャドソンのところへ行き、「今日は何する?」と聞いてみた。ジャドソンの提案は、Watts TowersとGetty Villa。そう言いながら、「そうだ、韓国旅行に行ったときに買ってきた面白いお茶があるんだ」と僕にハングル語表記がされた白い茶筒を持ってきた。

「これって面白い味なんだ。何から作られているかはわからないんだけど」とジャドソン。

茶筒を見てみると、小さく日本語でも説明が書かれている。

「これ、日本語でも書かれてるよ。なになに・・・『紫陽花の葉っぱのお茶』・・・紫陽花、ハイドレインジャ(hydrangea)の葉っぱのお茶だって」と僕。

中国語は堪能なジャドソンだけど、韓国語と日本語表記は読めない(僕も韓国語は読ないけれど)。ジャドソンは、『紫陽花』という漢字それぞれは読めても、おそらくこれが日本語の当て字のために何を意味するか判らなかったんだろう。

「へぇ~、アジサイかぁ」と、やっとナゾが解けたことにうなずくジャドソン。僕もジャドソンに教えてあげることがあって嬉しい。そしてこのアジサイの葉っぱのお茶を僕も飲んでみて、それが仏教の花祭りのときに飲まれる甘茶と同じだと思った。最初は渋みが口に広がるけど、一瞬でほんのりとした甘さに変わる。

4月に甘茶を飲むたびに、僕も不思議な味だなと思っていた。あれはアジサイの葉っぱのお茶だったのかぁと僕にとっても発見だった。この他に、韓国旅行のお土産で、細かく切ったワカメに軽く衣をつけて揚げ、甘辛のしょうゆベースで味がつけられたスナックも初めて食べてみた。初めてなんだけど懐かしい味。LAで韓国文化に触れるなんて不思議な気分。


コーヒー、マフィン、そして甘茶にワカメ・スナックを食べてくつろいだ朝。そろそろ外出の支度を始める僕ら。僕は昨日と同じように、念入りにサンスクリーン・クリームを肌に塗りこんでいた。そこに様子を見にやってきたジャドソン。

「何塗ってるの?そんなの塗らなくてもいいのに。毛穴に詰まって逆に肌に悪いんじゃない?You look OK!」とジャドソン。

「I just look OK?」と食って掛かってみる僕。

「Oh, sorry. You look BEAUTIFUL」と訂正してくれるジャドソン。かなり強引に言わせた感ありだけど・・・。

童顔で年齢よりずっと若く見えるジャドソンだけど、サザン・カリフォルニアの暮らしが長いだけあって、日焼けがすごい。僕が昨日、市中を歩いたときも、若い人ですら紫外線のあびすぎで肌の老化が進んでしまっている人がやたらと目に付いた。東海岸や中西部だと、年をとってもきめ細かい肌の人が多いのに比べて、カリフォルニアは老いも若きも肌は老化してボロボロな人が多い。

やっぱり、夏は湿気が高く、冬は寒くて暗いっていう気候が、人の肌にはいいんだろうなと思いましたよ。カラッと乾燥して空も突き抜けるような青空って爽快だけど、肌の老化を早めることは確実。千夜一夜じゃないけれど、一日この街を闊歩しただけで肌の老化1000日分早まりそう・・・。カリフォルニアに暮らすには、ちょっと覚悟がいるかもな、なんて思いました。

この日、ジャドソンに連れられて行った場所を駆け足でご紹介:

Watts Towers
ナポリからやってきたイタリア系移民のおじさんが、何年もかけて空き瓶や空き缶を使って一人で作り上げたアート・オブジェのタワー。1950年代、市によって取り壊されそうになったところを、地元のアーティストたちが団結して保護することに成功。今では有名な観光名所になっているとか。一見、僕が去年行ったバルセロナのサクラダ・ファミーリャに似てると思ったけど、それよりも前に作られたものだと知って、ガウディの方が真似したのかもと思ったり。だけど、LAの中でもゲットー地区にある。





●Bergamot Station Arts Center
元、倉庫だった場所を改造して、新進気鋭のアーティストたちがギャラリーを開いている場所。ニューヨークにも、Chelsea地区にこんなギャラリーの一角がある。Bergamot Station Arts Centerの場所は、

2525 Michigan Avenue
Santa Monica, CA 90404

和紙の専門店、Hiromi paper International, Inc.もあって、ジャドソンも興味津々。何枚か和紙をご購入。

The Getty Villa
今日のメイン・イベントの一つがこのGetty Villa。1945年に(新聞社で財を成した?)富豪のJ. Paul Gettyが、Malibuに64エーカーの土地を購入して、古代ギリシャ・ローマの建物を模して作らせた。それを、1954年に、ミュージアムとして一般公開して今に至る。1997年には改装のために閉鎖されていた。かつてここを訪れたことがあるジャドソンも、改装後にやってきたのは初めてで、あまりにキレイになっているのに驚いていた。(無料だけど、事前に入場券を手に入れないと入れない。駐車場料金は7ドル。入場券はものすごい競争倍率。)









本物のローマの遺跡だと、崩れかかっていたりとあまりキレイなものではないけど、ここGettyはすべて模して作られているため、とても新しくて清潔。ジャドソンも、くすみ一つない透明な水に咲いている睡蓮を写真に撮りながら、「hyper-hygienic」の一言。Getty Villaを的確に表現してます。



●Bel Air/UCLA
サンセット・ブルーバードを下ってマリブー・ビーチ沿いにドライブをして、今度は有名人たちの豪邸がひしめくBel Air地区に突入。「あれがUCLAのキャンパスだよ」と指差された先に、大学の建物の一部が見える。

そう言いながら、後ろの座席から、ジャドソンがごそごそと、なにやらガイドブックを引っ張り出してきた。そのタイトルが、「LA有名殺人事件現場ガイド」・・・。

OJシンプソンを初め、有名人による犯罪も多いのがLA。そうした歴史に残る現場を詳しくまとめたのがこの本。その本を元に、「ここの家で、80年代に有名な役者OX(←名前忘れた)が未成年の少女をレイプしたんだってさ」と説明してくれる。だけどそんな昔の役者なんて知らないし、そんな事件も聞いたことない僕にとっては、感動もなにもあったものではなかった・・・。そんな感動薄な僕はおかまいなしに、ジャドソンの車は小道に入って坂をどんどん上っていく。するとそこはナンシー・レーガンが今も住むという場所だった。もともとの住所が666だったのを、縁起が悪いっていうんで、668に変えさせたらしい。ちゃんと郵便受けに668と書かれていました。

●West Hollywood
Bel Airの殺人現場ツアーを終え、そのままゲイが集う町、West Hollywood、ウィーホー(WEHO)へ突入。さっそく、こんな野外広告を発見して車のなかから激写!



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