アメリカGAYライフ American Gay Life by an expat Japanese

新ブログに引越!My new blog http://gayjapaneseexpat.blogspot.com/

ポリシー

2005-11-30 14:40:24 | Weblog
名無しさんへ

このブログを何度も訪問してくださってありがとうございます。きっとどこか気に入っていただけているのだと思っています。だけど、最近もらったコメントが、連続してネガティブなものだったので僕も気落ちしています。

例えば、

・他の人のコメントに否定的なもの
・僕自身のブログへの皮肉
・隠れゲイの英会話教師を笑いものにする日本人学生の話

隠れゲイの英会話教師を笑いものにする日本人学生の話を、「面白いネタ」と思われているのがとても心配です。僕はそれを「面白いネタ」だとは全然思いません。むしろ、とても深刻な問題だと思います。

僕はゲイです。ゲイに対する社会の理解はもとより、ゲイ自身が自信を持って自分のセクシャル・オリエンテーションを自然と認めることができるようになることを心より願っています。名無しさんが書いてくれた実体験に基づく話は、ゲイに対する偏見や無理解という現実を突きつけるもので直視するべきことですが、決して「面白いネタ」として話されるものではないと思います。

このブログも、読んでくれる人たちが、ゲイであろうとなかろうと、ゲイへの理解を深めてもらえるものになるように努力しています。日本では話題にもなりませんが、実際、カナダやヨーロッパの国々では同性愛結婚が認められてきていて、そういう最新の「風」を日本語で発信し続けたいと思っています。

また、言うまでもないことですが、ブログは相手の顔が見えない新しい形の双方向性のメディアです。とても面白い効果が期待できる半面、使い方を誤ると思わぬ誤解や衝突を生む可能性もあります。ですので、やはり使い方には細心の注意を払っていかないといけないなと改めて僕も考えさせられています。このブログに投稿いただく方にも、やはり同じように注意して欲しいと思います。

インターネットのブログという匿名で自由に書き込める媒体ですので、レッセフェールで運営していると「2ちゃんねる」のように極端に混沌としたものになってしまいます。僕はこのブログをそんな混沌にしたくありません。これを良い機会として、僕の主旨をご理解いただいて、コメントはそれに沿うものとなるようお願いいたします。

捕った魚?

2005-11-27 06:30:47 | Weblog
感謝祭から週末にかけて、Jimmyの家に入り浸ってしまった。最新作のハリーポッターを観にいったり、Johnとサリーに会ったり、ネコとじゃれあったりと、ロー・キーな4日間でした。怠惰すぎて脳みそ溶けそう。

今後のJimmyとの課題は、水球以外に二人でできる趣味を探すことかなぁ。それと、二人でいるときでも互いを気にせず生産的なことができるようになること。だけど今朝、ベッドの中でJimmyとお話をしていたとき、

「もう分かってると思うけど、水球ってとても激しいスポーツだから肘が目に当たってアザができたりかかとで胸を蹴られたりすることもあるんだよ。もし合わなかったらテニスとか別のスポーツに切り替えてもいいんじゃない?」

なんて僕を諭すように話すJimmy。僕が水球を始めてすぐの頃は、「続けて通うことが上達につながるから」なんて言ってたのにね。

Happy Thanksgiving!

2005-11-24 10:54:23 | Weblog
昨日の夜は初雪が降った。この時期に雪が降るなんて珍しい。なので水曜夜、雪が降る中をJimmyの車に駆け込んだとき、思わず二人とも「メリークリスマス」って言ってしまった。

感謝祭当日の今日は、Jimmyの親友John宅(Jimmyと同じマンション)で昼過ぎからディナー・パーティーが開かれそれに行って来た。メンバーは、Jimmyと僕、ミネソタからマルチーズ犬とやってきたサリー(51歳、太っちょ、だけどとても楽しいおばさん)、Johnの仕事仲間の女性(名前忘れた)とその弁護士の夫(右手の人差し指がなぜかない)、Michael(最後までJohnの恋人っていうことに気がつかなかった・・・)、そして僕が帰る直前にやってきたゲイ風男性(名前忘れた)。

みんな古くからの親友らしく、毎年同じメンバーが感謝祭に集まっている様子。僕だけ新顔で浮いてたけど、ま、そんなものでしょう。そして一人、早く帰らないといけなかった僕は、ホスティング役だったJohnにお礼を言った。

「また近いうちに会えるといいんだけど」と言うJohn。僕は、

「Jimmyの家にしょっちゅう来てるからまたすぐ会えますよ。Jimmyとの関係が続く限り」と答えた。するとJohnは、

「君が続けたいと思う限り、続くと思うよ」と意味深なことを言った。

「え、そうかなぁ。どうなるか分からない」と僕は言った。

僕が意味したかったのは、Jimmyがどれくらい僕のことを好きなのか分からない、っていう意味だったんだけど、うまく伝わってなかったかも。

60代のJohnも、2年間つきあっているというボーイフレンドのMichaelがいて、Michaelもこの日、ディナーパーティーにやってきていた。大学教授(?)らしい小奇麗にした感じのいい人でした。Johnは僕に、

「僕だってMichaelとどれくらい続くか分からないけど。君が分からないっていうのは、それは君がその当事者だから」と言った。

多分、Johnが言いたかったのは、「だけど僕には君たちの関係が分かるよ」ということだったのだろうけど。

滑らかに

2005-11-22 15:24:20 | Weblog
火曜水球。

練習中は、Jimmyと僕は別々にプレーする。
友達作りに励む僕ら。

やっぱ、特定の人と「できてる」とみんな遠慮するから。

それも、入りたて数週間の分際で
水球チーム暦8年の長老Jimmyとできたとなると
快く思わない輩もいるだろうし。


今晩も、なるべくみんなにばれないように
Jimmyと二人で体育館を出てJimmyの車に乗り込んだ。

そこまでは誰にも目撃されてない。よしっ。

滑らかに走り出すJimmyの車。
そして体育館の出口の前を横切ろうとしたとき、

みんなが体育館から出てきた。

その前を滑らかに走るJimmyの車。

みんなの目線が車を追う。

滑らかに走り続けるJimmyの車――

ド・オ・モ、アリガット、ミスタア・ロボット

2005-11-19 04:12:47 | Weblog
金曜の昨晩、これまた習慣化してきているJimmy宅へのお泊りを実行。肉好きJimmyがお勧めするというレバノン料理に行ってラム肉を食した。

8ドルくらいの安い定食だったけどJimmyのオゴリだったので"Thank you"を言った。そして「日本語でThank youって何ていうか知ってる?」と聞く僕。どうも知らない様子のJimmy。

「"Arigato"って言うんだよ」

するとJimmyは突然、"ド・オ・モ、アリガット、ミスタア・ロボット"と歌いだした。その歌を実際に聞いてみたい人はこちらをどうぞ。歌詞もこのサイトで見れます。

そのタイミングが絶妙だったことや、人真似や声色を変えるのがとても得意なJimmyのヒョウキンな一面が炸裂していて、僕は大声で笑ってしまった。

「Jimmy、その歌知ってるんだったら、ちゃんと意味も分かってなきゃ。Domo ArigatoっていうのはThank youっていう意味なんだよ」と僕。

この歌、ちょうど最近、深夜のテレビ番組Jay Lenoでもブッシュ大統領の物真似をしていたコメディアンが歌っていた。一時期はやった曲みたいです。

食事を終え、この晩はJimmyが好きという「That '70s show」を見て過ごした。low keyな至福の時間・・・。たまにジョークを見逃して笑えない僕の隣で、大声で笑うJimmyを見てるほうが、僕にとっては楽しかったのだけど。

* * *

そして就寝。ベッドに横になってお話をした。互いに「L」ワードはまだ口にしていない。「L word」というテレビドラマがありますが、僕が意味するLワードはもちろんこの「L(Lesbian)」のことではない。

なんでも正直に話すJimmyだけど、その一方でJimmyは慎重派。関係を急ぎすぎると相手が引いてしまう、というロマンスの定理も心得ているようで、それを実践している。なので、JimmyもこれまでLワードは発していない。互いに"I like you"とか"I like you a lot"とは言うけれど。僕もJimmyのことをとても好きになってきたので、逆にLワードは簡単には口にできないと思うようになってきた。性行為の最中なんて間違っても初めてLワードを口にする状況じゃない。もう少し時間がたって、互いをより深く理解して、そして普通にしているときに、僕は"I love you"を言うつもり。


Jimmyもなるべく焦らないように注意しているみたい。例えばJimmyが僕と急速に「ベタベタ」関係になるのを意識的に避けているそぶりが一つあった。おととい木曜夜、水球が終わって着替えているとき、Jimmyは手早く着替えてJulia(女性)と一緒に外に出てしまった。僕はあわてて足を拭いて靴下と靴を履いて外に出たのだけど、JimmyはJuliaと二人で話しながら立ち去って行ってる。僕に何も話しかけないまま・・・。その日はあまりJimmyと話していなかったこともあり、何が起きてるのか理解できない僕。

もしかしてJimmyは興味を失ったのか?それとも今日は疲れているから即、帰るつもりなのか?だけどそれを確認するチャンスもないくらい遠くを歩いているJimmy。僕はそのまま諦めて反対方向へ歩き始めた。すると、Jimmyが大声で「Ty, where are you going?」と叫んできた。

振り返ってJimmyとJuliaのところまで行くと、「夕食食べる?」と聞くJimmy。てっきりJuliaも加わって3人で食べるものと思い込んでいる僕。だって状況が状況だったし。「僕たちどこに行くの?」と聞くと、「あ、Juliaにはクオーターをあげるだけだから」と言うJimmy。「クオーター?」

Juliaは帰りのバス代1.25ドルを払うのに小銭がなかったので、Jimmyが高速道路の料金を払うように車内に貯めているクオーター(25セント硬貨)を1枚もらうために車までついてきているだけだった。なーんだ。拍子抜けしてしまった。でもちゃんと説明してくれないとわかんない。

そのことをこの晩、ベッドで横になりながらJimmyに説明した。「だってTy、服着替えるの遅いんだもん。Juliaも早く帰りたかったから待たずに二人で車までゆっくり歩いてたんだよ。振り返ってみたら、Tyは違う方角に歩いていってるし。びっくりしたよ」と言うJimmy。ちゃんとコミュニケーションを取らないとダメですね。誤解が誤解を生むっていうのを実感。

そこで僕はついに切り出した。ピンク色のゾウのことを。「僕のYahoo!のEメール、どうやって知ったの?」

「え、何だって?」

「先週日曜日、家に帰ったらJ. XXXという人から登録リクエストが届いていた(XXXはJimmyのラストネーム)」

「それって僕じゃないよ」

「え??だってJ. XXXってJimmyの名前じゃん」

「XXXってよくあるありふれた名前だからね。たぶん、スパムじゃない?で、メッセージにはなんて書いてあったの?」

「メッセージはなくて、単にその人が僕のEメールアドレスを彼のIMに登録したという自動連絡があっただけ」

こんなことってありえるんですか?それともJimmyは知らないふりをしているだけ?僕がどういう反応をするか見てたとか?僕のほうから切り出したので、Jimmyの「テスト」には合格だったとか?これまた考えすぎでしょうか・・・。

でもJimmyがウソをついているとは思えないし。とりあえずピンク色のゾウは僕の中の想像に過ぎなかったと知ってホッと一安心。

* * *

翌早朝、太ったほうの猫Claud(オス)がミャーミャーうるさくて目が覚めた。Jimmyに通訳してもらったところによると、構って欲しいのだとか。我侭なネコ。もう一匹のやせていて人懐っこいAugust(メス)は愛嬌があって僕もJimmyもこっちのほうがお気に入りなんだけど、僕とJimmyがセックスした後、必ずベッドルームにやってくるんだよなぁ。Jimmyいわく、彼女は男性ホルモンの匂いをかぐのが好きらしい。子宮は切除してるそうなのだけど。動物って、、、やっぱり動物ですね。

* * *

朝日を浴びながらコーヒーを手にしてリビングまで行ってみると、コーヒーテーブルの上に新聞の切り抜きが2枚。Jimmyは何を切り抜いているのかと思いきや、新築マンションの広告だった。

「このマンションは古くてメンテナンスも大変だし、管理者とも気が合わないから新しいマンションに引っ越すことを考えてるんだ」とJimmy。

「だって何年もかけて内装して、キッチンだって自分で入れ替えたって言ってたよね?それも最近やっと終わったところだって」

「ま、苦労はしたけどね」

新築マンションの購入と引越し、、、Jimmyの新たなプロジェクトになりそう。車も2,3年おきに買い替えるっていうし。Jimmyってもしかして飽き性?僕は「Jimmyってもしかして飽きっぽい?」と聞いてみた。すると、Jimmyは僕の勘ぐりに気づいたようで、言い訳のように、

「今の会社には8年以上いるし、水球にだって8年間通い続けてるよ。このマンションだって長い」

ちょっと意地悪な質問だったかなと反省。でも今度マンションを買うときは、ツー・ベッドルームにしてとお願いしてみようかなと現金なことも考えている僕・・・。

あと、Jimmyは自分の容姿にとてもコンプレックスを持っているみたい。「将来、歯並びを直して、たるんできたまぶたやシワを取る手術をすることを考えてるんだ」なんてことをこれまでに何回か言っていた。今朝もその話題になって、よくよく話を聞いてみると、Jimmyの親友John(Jon)(60代)が肌のたるみを整形手術で直したのだとか。

"Jimmy, you look very handsome to me. You don't need surgery"

と僕は言ったのだけど、あんまり効き目はなかった様子。まだ肌がピチピチの僕(マジで。信じて!)に比べてシワが目立つJimmy。それに歯並びも良くない。でも背は高いし肩幅も広いし、声も低くてセクシーでイイ男間違いなしなのに、Jimmyは僕とバランスが取れないと思っている節がある。僕と出合ってから、おなかの贅肉を落とすために水球だけじゃなくてジム通いも再開したって言うし。

コーヒーを飲みながら、「木曜の水球のとき、オヤジのJohn(Jimmyの親友のJohnとは別人)にオシリやその他の部分を触られた」とJimmyに言ったら、少し驚きながらも、"Because you're beutiful"なんてことを言ってたし。


お世辞で言ってくれてるのだけど、ホント、美意識って人によってここまで変わるものなんだってここに来て納得。だから、あんなに見た目普通のアジア人女性とアングロ男性のカップルが多いんだね。アメ男は褒め方が上手いっていうのもあるけど、アジア人を魅力的に思うアングロって、美意識がちょっとズレてるから・・・マジな顔して"You're so beautiful"とか言われちゃうとそんなこと言われるのに慣れてない凡人としてはコロッといっちゃいますよねぇ。あ~、たとえこれが幻想でもいいッ。たまにはいい夢みさせてぇ~。