熊本市在住『コーチトトロ』のコーチング&カウンセリング気づき日記

熊本市でコーチングやカウンセリングをしながら、幸せとは何かを追及しているコーチトトロが、日々感じたことをアップします♪

業務改善♪

2013-01-05 23:02:28 | トトロパワー
花

2013年1月5日(土)    心は 自分を信じて♪  嬉しい 楽しい ありがとう♪

今年初めてのコーチングは30歳代前半のYさんという男性でした。メールで申し込みがあり、「会社での関係に悩みがある」と書いてありました。

実際にお会いしてお話を聴くと、彼が勤務している会社は規模が大きい割には若い人がほとんどで、「失敗してもそれは経験である」と考えるトップがいる大手の会社でした。

私の銀行員経験からすると大手の会社はほとんど保守的であり、出来るだけ失敗をしない戦略を取ります。最近読んだ幸せに関する本には、失敗を乗り越えて人は成長していくものであり、失敗で学んでいくという方針の会社は必ず伸びると書いてありました。

Yさん自身も、自分の会社が好きであるとともに非常に前向きな考え方の持ち主であり、前向きで伸びている会社の中で、もっと会社の質を向上させたいと考えている素晴らしい人でした。ただ、いかんせん彼の思い通りに改善が進まないので、それに悩んでいたのです。


今、そんな彼の話を書いていて、私が銀行員だった頃のことを思い出しました。


私のいた銀行は、当時は年に3回テレビコマーシャルを作っていました。春の新入社員のキャンペーンの時期と夏冬のボーナス時期のキャンペーンです。私が関わる前は、ある大手広告代理店1社だけに毎年それを作ってもらっていました。

その広告代理店が毎回2つか3つの広告案を持ってきますが、私たちはたとえそれらがすべて気に入らなくても、それらの中から選ぶしかありませんでした。その大手広告代理店にとっては当行程度の売り上げはそうたいしたものではなく、作品にもやる気があまり感じられませんでした。

そこで私は、熊本の小さな広告代理店まで含めた多数の会社から入札で選ぶ方法に変更しました。事前に多くの会社にこちらの条件を提示して入札に参加するかどうかを打診し、参加するという会社には広告案を作ってもらいます。そしてコンペを開いて各社の案の説明を聞きます。

このコンペには2日ぐらいかかります。我々5人ほどが審査に当たり、各人がそれらに点数をつけて1社を選びその会社に作ってもらうのです。もちろん、費用の見積もりもそれに含まれていました。

それまでは、大手広告代理店1社に任せていたので担当部署は楽です。ところが、私が入札制度を取り入れたせいで、担当部署は煩雑な事務手続きが必要になりました。しかし、1社に任せるのと複数の会社で入札するのでは、コマーシャル作品の質が高くなるし金額も安くなることはみんなわかっていたので、実質責任者でもあった私に、誰も表立って文句を言えませんでした。

結局、手間はかかるようになりましたが、それでも年間数百万円の経費を節約し、コマーシャル作品の質も高くなりました。

そして、年に1回発行するディスクロージャー誌についても同じように入札制にし、その結果、従来と同じ広告代理店に決まったものの費用は大幅に下がり、副次的なメリットとして、担当者である私に対するその代理店の対応がかなりよくなりました(笑)♪


大手の会社になると、今の仕事のやり方が少しまずいと思っても、それをそのままやった方が楽だと思う人が増えます。ある種の大企業病です。しかし今の例のように、それでは質も落ちるし経費節減も出来ません。

前向きな社員が多い会社は、顧客のための改善を目指します。しかし、みんながそう考えているわけではなく、今のままが安全だと思う人が多いのです。そんな中で改善しようとすると周りの協力を得ることが難しく、なかなか改善は進みません。しかし、創意工夫したり協力者を少しずつ増やしたりすることで、少しずつではありますが前進していくのです。

素晴らしい考えを持ったYさんが、少しずつでもお客様のために業務を改善しようとしているお手伝いを、私が出来ることをとても嬉しく思っています。今年最初のセッションで、私はモチベーションがかなり上がりました♪ Yさん、有難うございました♪



今日も読んでいただいて感謝します。