ここは、とある林道から分岐しているところで、少し入ったところだ。
振り返ってのバックショットです。
ここは机上で確認したが津軽森林鉄道のとある分線なのだ。
しかし、分岐もとの支線の軌道方向が腑に堕ちないのだ。
っで、支線はこの分線の向こう側に行っているはずなのだが、道がないのだ。
なぜそう思うのか!?
分線から現林道を見ているが、右の方角は起点側に行く方向なので、
軌道ならば高度を下げながら進む。
しかし、現林道は右へ行くと急に高度を上げながら急カーブをしている。
その先の状況も考えると、軌道跡ではない。
道路としては利用できない険しいルートが存在していると思われる。
しかし、向こう岸を見てみると、水辺なのだ。
この分線の沢
支線の分岐もとの沢
それぞれがここで合流して大きな沢になっている。
藤がきれいです。
とにかくこの一帯は藤がきれいなのだ。
いたるところに咲いている。
前回、藤の滝に行ったが肝心の藤は見れなかったのですが、
この辺りは、すばらしい景色です。
支線の分岐もとの沢の流れは分線の沢と合流した時点で左に曲がっている。
おそらく、この向こうに流れる大きな沢に沿って軌道は延びていたと思われる。
しかし、支線の方向としては、ここに大きな橋を掛けて渡ってからでは、
方向を変えるにためのカーブの最小半径が取れない。
ここは2つの沢が合流した大きな沢なので、水量も多く安定していない。
なので、この合流後の大きな沢を渡る橋では水害で壊れてしまうリスクが高い場所だ。
ましてや、この距離にRをつけて渡るとなると鉄橋にせざるおえない。
しかし、それをしていないことを考えれば、コスト優先で進めるラインになる。
仮に大きな橋を掛けたとしても、分線との軌道の合流を可能にするスペースがないのだ。
良く考えてみると・・・
今までの経験値が、チグハグな状況をリンクし始めた。
軌道の方向を変えるには、
\ __ /
_ (m) _ ピコーン
|ミ|
/ `´ \
( ゜∀゜)
ノヽノ |
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沢渡りのプロセスが、セオリーとしてあるじゃないか!
おそらく、下流から川沿いを上ってきた軌道は、
そのまま沢の合流地点を突き進んで分線の沢を渡るように、
カーブして向きを変えて支線のその先に進んで行ったと思われる。
ってことは、分線の先が無いのではなくて、見えて無い何かがあるのかも!?
その分線の先に降り立てるポイントを見つけた。
しかし、急勾配だ。
なんとかその中でもゆるいラインを見つけ降り立った。
っで、降り立つと視界に入ったのが・・・
大きなシダが一つ。
その影に枯れた木!?
違和感ありです。
津軽森林鉄道センサー!?が反応してます。
別角度で確認。
金具付きにて、遺構であることが確定!!
なんだか知らないが、素直にすごくうれしかった。
周囲を見渡してみると・・・
柱が2本、中央と右側にも見にくいが朽ちて、かろうじて建っていた。
筋交いの部材も付いている。
橋脚だね。
その先にも進んでみると・・・
さらに高さのある柱が2本。
その先には進めなかったし、木の枝や草で、視界が遮られていた。
よって、この先はどのようになっていたかは不明であるが、
分線に向かっているラインである。
上流へはもう進めないので戻り、下流側を探索。
また柱が2本。
その先は進んで行けそうだ。
斜面を上ってみると・・・
道筋があるぞ。
(´▽`*)アハハ
やったぁ~
イケル行ける!!
振り返ってのバックショット。
この中央のライン上を進んで行った形跡を見つけてしまった。
桟橋だと思われる。
分線の始まりの箇所まで桟橋で進んでいたようだ。
なので橋脚が2本なのだ。
橋の片側を接地させる横桟橋のスタイル。
低コストで建設が可能なことから、森林鉄道にはうってつけだ。
地形も柱もやせてしまったり、朽ちて本来の高さを失っている。
しかし、失われたであろう地形と柱の高さを脳内補正すると、
自然なラインが見えてくる。
そう考えるとすべてがリンクするのだ。
大きな沢のほうを良く観察してみると、実は中州のように見えた部分があったが、
桟橋を守るために人工的に築かれた堤防のようにも見える。
あとは、下流方向にどんなルートだったのか確認しながら進んでみることにした。
掘割になっていました。
ビックリです。
なんかワクワクしてきました。
っと思って進んでいたら、崩れています。
軌道跡が・・・なんてこったぁ~
よく観察してみると、進んでいくには問題なさそうな傾斜です。
足下に注意を払いながら前進。
ちょっと荒廃具合が気になる。
ずっと、沢沿いを進んでいます。
あああああぁ~( TДT)
完全な、がけ崩れです。
オイラの技量では渡れません。
沢を見ると、何かが見えます。
軌条が2本。
ここから先は、荒れていると予想。
リスクが高いと判断。
引き返すことにしました。
思っていたより進めなかった。
何かハッキリした遺構を期待しつつ進んでいたもので、残念だ。
しかし、道路に転用するには不向きな区間であったことは実証できた。
今回、どうも気になる林道の行く先は・・・
沢沿いを一部、横桟橋で通過していたと思われる。
ここの支線と分線には、まだ謎がある。
おいおい解析していきたいと思っている。
=へばまんだのぉ~=