植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

<ゲームレビュー>御用達

2015年11月07日 23時03分28秒 | ゲームシステム
ゲームマーケットに向けて開かれました『新作ゲーム事前体験会』にて、
Power9Gamesさんの「御用達」を一足先に遊びましたので、そのレビューです。

まず、インストにてゲームの説明を聞いている段階から、このゲームは面白い!っと
私の本能が叫ぶのです!
聞いただけで、面白さが判るシステムって凄い!!

システムは1~5の数字を見せない状態で、盤面の 8カ所に置いていきます。
8カ所のうち4カ所は、米を得たり、反物を得たりと資源を得られる所です。
もっとも大きい数字を置いた人が2枚、次の人が1枚を得ますので、
まずはここに置いて資源を集めます。

集めた資源は、同じ8カ所のうち1つの、お代官様?のところに置くことで、
資源を消費して、お代官?カードを得られます。これが得点カードになります。
こうやって資源を競り落としながら、得点カードに変換するのが基本的な流れです。


1~5の数字は、3以外は見えない状態で置いていき、相手と同じところに置いたら
大きい数字が勝ちますし、2つ3つと置いて加算も出来るので、競り合うことになります。

この競りだけなら良くある仕組みですが、さらに競りで得た資源を上手く集めて
ポイントに返還するのがミソです。
ワーカープレイスメントと同じように、資源を得るところ意外にも、スタPを獲得や、
資源を好きに交換する場所もあるので、ワーカープレイスメント×競り と言う感じでした。

この掛け合わせはとても斬新で、かつ良い具合に出来上がっていると感じました。
本来、6ラウンド行う所、今日は3ラウンドで止めてしまった為、
資源の活用のバランス判断が出来ませんでしたが、とてもグッとくるシステムでした。

絵柄も、着物を来た動物が擬人化されていると言うのも雰囲気があって良いです。
なんか、鳥獣戯画の雰囲気です。
是非とも、6ラウンドしっかりと遊びたいものです。

【追伸】
自分のところのゲーム会で、3人と4人と2度ほど遊びました。
3人では競りでの競合が少なくなるので、かなり緩めです。その分4人だと結構キツキツです。
3人でも4人でもどちらでも楽しめますが、キツくても大丈夫なら、システム的には4人の方が適しているかなー

競りゲームとしてはかなり完成度が高いです。競りは外的要因によって、各自がどれだけパワーを掛けるかを判断するところと、各自が置いた見えないパワーを類推できる情報の2つが重要だと思います。このゲームは外的要因として、得たい資材や行いたい行動があり、それによって競りを行って行きます。ただ、例えば資材として「米」が欲しかった場合、「米」に全力を注ぐ以外に、他の資材を獲得して、資材交換の場所にも競りチップを置くことで「米」に変換することも出来る為、あまりにも競りそうな場合は逃げ道が用意されているのがニクイです。逃げ道に行った方が得な場合もあるので、それを加味しながら考えるのが結構悩ませます。
また、同点はスタートプレイヤーが勝つ為、もし自分がスタートプレイヤーなら、同じ1枚づつチップを置く状況なら、最大の5を置けば必ず勝てます。なので、相手が1枚のところにスタートプレイヤーがチップを置いてきたなら、「最大の5を使って来たか?」と類推できます。この類推情報を使って、「他の場所には5は無いから・・・」と考えて残りのチップを置くことになります。3のチップは常に情報はオープンなど、こちらも絶妙に情報がある程度公開されているので、競りと言っても完全に心理戦や、感や運の勝負にならず、戦略的な感じに仕上がっているのが、素晴らしいです。

このゲームのシステムの根幹は、この競りの部分になりますので、競りゲームが嫌いじゃなければ、お勧めの作品です。


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