今日は熊ん様(くまんさま)のお祭りです。
チエちゃんの家では、朝からお赤飯と煮物が出ました。
には、鎮守の熊野神社があったのです。
熊ん様は、の中心にある仕立て屋さんから、やや下[しも](村の中心街に向かう方向のこと ちなみに、にしゃばあちゃん家と遠藤商店はチエちゃん家よりも上にあった)に位置しており、鳥居がある参道広場は村道に面していました。
その広場に、露店が並ぶのです。春は、秋祭りと比べてお店が少ないけれど、綿あめ屋さんぐらいは出ているはずです。
お母さんからお小遣いを貰ったチエちゃんと弟たかひろ君は連れ立って、熊ん様にやって来ました。
大きなのぼりがお祭りであることの印です。それは、昨日氏子の人たちが立てたものです。出稼ぎから帰ってきたお父さんも手伝いました。
まず、チエちゃんたちは一つだけ出ていた露店をのぞいてみました。
セルロイドのお面だの、おもちゃのピストル、刀、ガラス玉のネックレス、ビーズセット、いかにも当りそうなくじなどを売っています。
いつもは、お店を巡っただけで、お参りもせずに帰ってくるチエちゃんでしたが、今年は何十年に一度の遷宮の年とかで、獅子舞が奉納されることが決まっていたので、笛や鐘の音が聞こえる境内へ行ってみることにしました。
神殿と境内へは、数十段もの階段を登っていきます。息を切らして、登りつめると、そこには大勢の人が集まっていました。従姉妹の由美ちゃん・洋子ちゃん姉妹の姿もありました。もうすぐ獅子舞が始まるらしいのです。
神楽殿の方には獅子舞をする人たちの姿が見えました。中学生のお兄さんたちです。顔を白粉で塗り、赤い口紅をつけ、羽根の付いた獅子頭を頭につけています。お腹のあたりに太鼓をくくりつけています。ひょっとこ面をつけている人もいます。
いよいよ獅子舞が始まりました。笛や鐘の音に合わせて、三匹の獅子が頭を振りながら太鼓を打って踊るのです。
チエちゃんが生まれる前までは、毎年奉納されてきたそうですが、勤めに出る若者が増えて、ここ数年は全く行われていませんでした。
初めて見る獅子舞は何だか不気味でもありました。たかひろ君もチエちゃんの手を強く握り締めています。
あっ、お父さんだ!
獅子の向こうにお父さんが、槍のようなものを持って、ニコニコしながらこちらを見ていました。
獅子舞を見終えたチエちゃんとたかひろ君は、広場に戻り、はずればかりのくじを引いた後、綿あめを買って家へと帰ったのでした。
注:リンクした彼岸獅子は喜多方市のものですが、熊野神社の獅子はこれと似ていますので参考まで(顔を布で覆っていません)
チエちゃんの家では、朝からお赤飯と煮物が出ました。
には、鎮守の熊野神社があったのです。
熊ん様は、の中心にある仕立て屋さんから、やや下[しも](村の中心街に向かう方向のこと ちなみに、にしゃばあちゃん家と遠藤商店はチエちゃん家よりも上にあった)に位置しており、鳥居がある参道広場は村道に面していました。
その広場に、露店が並ぶのです。春は、秋祭りと比べてお店が少ないけれど、綿あめ屋さんぐらいは出ているはずです。
お母さんからお小遣いを貰ったチエちゃんと弟たかひろ君は連れ立って、熊ん様にやって来ました。
大きなのぼりがお祭りであることの印です。それは、昨日氏子の人たちが立てたものです。出稼ぎから帰ってきたお父さんも手伝いました。
まず、チエちゃんたちは一つだけ出ていた露店をのぞいてみました。
セルロイドのお面だの、おもちゃのピストル、刀、ガラス玉のネックレス、ビーズセット、いかにも当りそうなくじなどを売っています。
いつもは、お店を巡っただけで、お参りもせずに帰ってくるチエちゃんでしたが、今年は何十年に一度の遷宮の年とかで、獅子舞が奉納されることが決まっていたので、笛や鐘の音が聞こえる境内へ行ってみることにしました。
神殿と境内へは、数十段もの階段を登っていきます。息を切らして、登りつめると、そこには大勢の人が集まっていました。従姉妹の由美ちゃん・洋子ちゃん姉妹の姿もありました。もうすぐ獅子舞が始まるらしいのです。
神楽殿の方には獅子舞をする人たちの姿が見えました。中学生のお兄さんたちです。顔を白粉で塗り、赤い口紅をつけ、羽根の付いた獅子頭を頭につけています。お腹のあたりに太鼓をくくりつけています。ひょっとこ面をつけている人もいます。
いよいよ獅子舞が始まりました。笛や鐘の音に合わせて、三匹の獅子が頭を振りながら太鼓を打って踊るのです。
チエちゃんが生まれる前までは、毎年奉納されてきたそうですが、勤めに出る若者が増えて、ここ数年は全く行われていませんでした。
初めて見る獅子舞は何だか不気味でもありました。たかひろ君もチエちゃんの手を強く握り締めています。
あっ、お父さんだ!
獅子の向こうにお父さんが、槍のようなものを持って、ニコニコしながらこちらを見ていました。
獅子舞を見終えたチエちゃんとたかひろ君は、広場に戻り、はずればかりのくじを引いた後、綿あめを買って家へと帰ったのでした。
注:リンクした彼岸獅子は喜多方市のものですが、熊野神社の獅子はこれと似ていますので参考まで(顔を布で覆っていません)
へぇ~どんなお祭りなんだろう?
お祭りといえば、リンゴ飴にわたあめ、金魚すくいに型抜きに、鶏卵焼き・・・。
(^¬^)ゴクリっ!
さじカンがよく行っていたお祭りは、1800年の歴史を誇り、天下の奇祭と言われる「数方庭祭(すほうていさい)」です。(こちらは夏祭り)
毎年8月7日から13日までの1週間、長さ30メートル、重さ百キロという、お祭りで使う巨大な竹をだき抱え、「スッポウディ」と言われる独特な太鼓のリズムに合わせて「鬼石」の周りを回るというお祭りです。
結構有名らしいというのは大人になってから知りました。
小さな神社のお祭りだったので、子供の頃は「地味なお祭りだな~」って思っていたんです。
それでも家が近かったので、毎年夜店目当てで行っていました。
露店が楽しみなだけかも?(笑)
私が住んでる所でも4月にお祭りがあります。神社の境内に露店が出て、
お神輿が町内を回ります。
子供が小さい時は親は子供について回ってましたよ。保護者の務めで。
今では宮入の時見に行きます。
あのお神輿を担ぐ時の掛け声、血が騒ぎます(笑)
しかも、知人がいれば尚のこと♪
きっと、みんなの楽しそうな顔を見ることで、楽しくなるんでしょうね。
そーいえば!!生獅子舞ってみたことないかも~
熊野神社のお祭りは、春と秋の2回あります。
春はのぼりを上げる程度ですが、この時は久しぶりに獅子舞が奉納されたのです。
秋の方が、少し賑やかで、露店も広場を埋めるぐらいは出ていました。秋には御神輿が出ますが、ここの御神輿は、わっしょい、わっしょい担ぐタイプではなくて、静かにお出ましになります。(お公家さんを乗せた輿ようなかんじ)
それから、7月30日には夏越祭りがありました。
冬は、初詣だから年に4回は熊ん様に行っていたことになります。
> さじカンさん
ネットで調べたら、有名なお祭りのようですね。
賑やかなお祭りですね。
> starちゃん
そうです。お店だけが目当てで、神様は二の次になってました。熊ん様の御神輿は子どもは担ぎませんでした。
> グリさん
お友達と行くことが楽しいんだよね。
大人は、お神酒飲んでたなあ。
グリさんは高千穂のお神楽見たことあるんですか?
あんな感じだと思うんですけど。