とことこ日記~リタイアな日々

透析しながら、歌舞伎に映画、コンサート。
日々に感謝しながら、おまけの人生楽しみたい。

仁左衛門IN徹子の部屋

2018年03月27日 | 古典芸能
昨日の段階で
徹子の部屋に仁左衛門さんご出演!!!と知り
早速録画予約し
もちろん本日しっかり拝見いたしました

なんて素敵なんでしょうね
こんなに素敵なおじ様(おじい様)はそういらっしゃらないでしょうね
徹子さんもお洒落にしてらした(笑)

20代の頃とはちょっとお顔が変わったようですが
多分この30・40年はほとんど変わっていないように思います
私が知ったときはすでに今のお顔だったような・・
体に蓄えがないので、強い役の時はウナギを食べてらっしゃるそうです
スタイルが変わらないのも奇跡的で、
玉三郎さんとはその意味でもいいコンビですね
はあ・・何度も言うけど、往年の孝玉コンビ観たかったわあ
関西中心でらしたからね

4月の歌舞伎座で「絵本合法がつじ」を、”一世一代”で演じるという
いわば、番宣での出演ですね
ここでの一世一代というのは、これで最後と致します、という意味だそうで
わたし、それを知って、すでに申し込んでいます
観ないでどうする
ご本人も悪役が面白いとのこと。これすごく悪い役の二役ですよ
「女殺油地獄」も観たかったなあ
・・これはすでに一世一代で演じ終われてしまっているとのこと

奥様は小学校の同級生なんだそうで
とても仲も良さそうで素敵
そういうところがまた、めちゃくちゃ素晴らしいと思います

楽しみ~体調整えておかなきゃ

梅雨小袖昔八丈 国立2018年3月

2018年03月22日 | 古典芸能
つゆこそでむかしはちじょう
ぎりぎりで行ってきました
髪結新三で有名なお話
菊五郎の監修で菊之助が演じるということで
どうしても観たい(ジタバタ)

そんなところに国立劇場から「特別当日券」案内メールが来まして・・
今月は忠臣蔵「本蔵下屋敷」との2本立てなのですが、
梅雨小袖から、半額で観られるというシステム
私は初めて聞いたような、今月だけかもしれません
時間も1時間ほど短くなるから、ありがたい

予約できないので直接窓口へ行くんですよ。けっこう勇気が・・
今日は平日の昼でもあり、端の席はけっこう残ってました。
ちなみに24日土曜はすでに売り切れだったような・・



素敵でしょう?
悪役なのできついメークしてますが、ひときわの二枚目は隠せません
新三、正直美しすぎます

菊之助は菊五郎になる運命でもあるので、
立ち役も世話物も女形も全部やるんですね
なんでも合いますし・・天は二物どころか、三物与えてますね

演技力で世話物もばっちり
時代物は美しさと口跡で文句なし
私は女方が最高に好きです。とにかく美しくて
娘役なら色気、姫なら品も最高
・・なので、太らないで欲しい
菊五郎がほとんど女形やらないですものね・・心配

配役も良かったし、なにしろわかりやすくて面白いお話

(片岡)亀蔵の大家が、予想通りに最高に面白く、
菊之助とのやり取りに客席も大いに盛り上がってました

前に、彌十郎の大家を見て感動しましたが
キャラクターは違うけど、どちらも面白いですね
見た目のギャップからいうと、彌十郎のが一番かな
・・良い人に見えて実は「太い奴」・・
亀蔵さんは出てきただけで曲者とわかっちゃうから(笑)

そうそう。
お嬢さんのお熊役に中村梅丸さん。
まだ名題さんじゃないけど、とても綺麗。抜擢されたんでしょう。
梅玉さんの部屋子とのこと。


国立劇場の前は桜がもうほぼ満開
日当たりがいいですからね
けっこう変わった桜があるようです

駿河桜


この花がすごく大きくて豪華だった(残念ぶれてる)


駿河小梅


楽しかった~
でも歌舞伎座と比べて客が少ない様子
文楽は席が取れないけどね・・という声が聞こえました
本場大阪のほうは文楽が客少なくて、
補助金カットされそうとニュースになってましたけどね。


三月大歌舞伎夜の部2018

2018年03月13日 | 古典芸能


やっぱり観たくなり急遽申し込み
行ってきました。
(写真は開き直って横向き)

行って良かった。大満足。




一、於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)
  小梅莨(たばこ)屋の場
  瓦町油屋の場

四世鶴屋南北作。
お染・久松・土手のお六他七役を一人が演じるというので、
通しで観たい作品です(観たことはない)。


土手のお六を玉三郎、鬼門の喜兵衛を仁左衛門が組んで・・
となるとやっぱり観ておかねば・・
この二人は、仁左衛門が「孝夫」だったころに、孝玉コンビで大人気だったのですが
私は残念ながら観てないんです。

玉三郎はごく若い20代前半のときに一目惚れして、ずっと見てきました
孝夫は二枚目でかっこいいのは知ってましたが、
演技力があり本当にめちゃかっこいいと気付いたのは数年前から

絶頂期の美しい二人を観たかった・・と思うものの
現在でも十分に美しいお二人です。お元気なのが嬉しい
玉三郎の毒婦はぴったりだし
仁左衛門の悪い顔がまた凄くて素敵

さすが南北作です。わかりやすくて面白いです
うまく企んだはずの悪だくみが、あっというまに綻んで
二人で駕篭を担ぎながら花道を去っていくとこまで、楽しかった


二、神田祭

庶民に人気のあったお祭りの風情を描いていて
鳶頭に仁左衛門、芸者に玉三郎と、これ以上ないはまり役です
出て来るだけで、二人が恋仲とわかる色っぽさ
順番に花道から出てくると劇場中が大興奮
「美し~」「かっこいい~」の声が・・
花道をふたりで引っ込むんですが、お二人も楽しそうに見えて幸せな気分


ここまでで、もう十分楽しんでますが
せっかくなので、まだ体力もあるし、

三、滝の白糸

第一幕の、滝の白糸が出て来るところだけ観ようと思いましたが、
第二幕の水芸の場面と、白糸と欣也の再会まで観ました

新派の舞台で有名な、泉鏡花原作の物語
今回、玉三郎が演出というとこから注目してました

主役の水芸の大夫、滝の白糸を中村壱太郎が演じてました(かなりの抜擢かと)
藤十郎の孫で、鴈治郎の息子さんで、何回かはお見掛けしています
一幕の出からなかなか良くて・・
セリフ回しや振る舞いから、玉三郎によく似てました
さすがの玉三郎の演出がすごいなあと。
そして壱太郎さんも必死で玉三郎に食いついたんだなと感心しました。

舞台全体がいい風情でした。
「水芸」と言っても、実際に見たことある方も少ないでのかも
私が子供の頃はテレビでも見たことのある、日本古来の手品ですね。
その場面も良く出来てまして、面白かったです。

白糸の相手役を尾上松也。後半が見どころかと思いますが
明治の書生の雰囲気はでてたかと。

まさに後ろ髪惹かれる思いで、退出。
1時間は早く帰られたので、あまり疲れず
今後もこの方法を取っちゃおうと思ってます