桜梅零れ話

内容:自己満足腐りblog(99%同人的BL妄想)

で、でけた…けど。

2010-04-30 23:58:28 | 日記
SCCまであと二日ですね。まだ、12時回ってないから二日なはずです、うん。
あー私も行きたかったなぁ、羨ましい。どうして明日もお仕事なんだろう。しかもずっと3日と勘違いしてて、友人とジャズスト見に行く約束しちゃってたしなぁ…、おいおい日にち違ってただろというオチ。更に、その友人までが3日あやしいとか、微妙に寂しいGWのフラグです。

そして、大阪のイベントも迫ってるわけで(ガクガクガク)き、今日ようやくコピ本の中身できたところなんですが。表紙まだ描いてないんですがっ!という状況です。たった本文16Pなのに、ラストで躓いたおかげでかなりの時間がかかってしまった;というわけで、明日と明後日あたりはSSS連載お休みします。
ちょっとコピー機と格闘してやるので。イベント行く為じゃないところが哀し過ぎる。。。


では、連載続きです。今回は受けっこ視点で↓






おきさいSSS⑤

2010-04-30 23:46:18 | はくおーきSSS

【こんなに近くなのに傍を感じられない距離感】



「おまえさんの病は労咳だ。」

聞いた瞬間、目の前が真っ暗になった。やっぱりと思う気持ちと嘘だと思う気持ちが交錯して、上手く気配が隠せたかどうか。
なのに、総司は笑うから。初めて総司の笑顔が嫌いだと思った。




「はーじめ君っ!」

縁側で寛いでいると、後ろから抱きしめられる。総司の腕は温かくて、触れられる距離は安心できる。ただ、持っていた湯呑からお茶を零さぬようにするのは厄介だが。


「外はどうだ?」
「何時も通りだよ。あ、これお土産。一君は何してたの?」
「……空を見てた。」

あんたがそろそろ巡察から帰って来るだろうから、一緒に飲もうとお茶を淹れて、の部分は省略。けれど、総司にはお見通しで。嬉しそうに笑って俺の横に腰かける。


「なら、お土産買って来たのは正解だったね。」

言って、俺に団子を一串与えながら、お盆に載った湯呑にお茶を注ぎ手に取る。
自然な動作。だけど違和感。
以前のお前ならば、お茶は俺が手に持つのを取り上げていただろ?

そうしないのは、自分が労咳だから?



「アンタに一つ質問がある。」
「ん?なぁに、一君。」


「総司は俺の事を愛していますか?」

いつか、お前が俺に問うた問い。その問いにお前はあっさり頷く。


「うん、僕は一君の事、誰よりも一番愛してるよ。」
「っ!!」


ならば、何故。
何故お前は俺にくちづけない。

以前のお前なら、不安がらないでと口付けも共に与えてくれてたではないか!


「はじめく…っ!」


衝動的接吻。

落ちて割れるは、湯呑かこの関係か。


「あ、ごめ…」

押し返された身体にできた距離。

それは俺と総司の心の距離。


「箒、取って来るね。」
俯く俺に、総司は割れた湯呑を片づける為席を立つ。


もう抱きしめても、くれない。



足元には割れた湯呑。


「労咳、だからな…」



この世に永遠なものはない。


総司の命も、俺の命も、俺達の気持ちも、関係も。



どんなに想い合っても、緩やかに変わっていく。


「労咳なんかのせいでっ…!!」



けれど、変わるなと、ずっと同じでと、一緒でいたいと。


切なまでに永遠を求める俺は、何と愚かで滑稽か。






「俺も労咳になれば一緒で同じだったか…」
「それは、駄目だよ。」


呟く俺に笑うあんた。やはり、総司の笑顔は嫌いだと思った。





――――――――だって、お前は笑うことで俺と距離を取るから。











くれちぇすSSS⑤

2010-04-30 23:40:43 | てぃるずSSS

【言わずともわかっている筈だと思いたい】



なぁ、クレス。
おまえさ、言わなくてもわかってんだろ?俺がどんなにお前のこと好きかって。
あ、でも、うーん。好きって言うのとはちょっと違うかもな。


俺はさ、お前の為ならこの命も惜しくないって、本気でそう思ってるんだ。本当だぜ?
現におまえだって俺の本気、身を持ってわかっただろ。

だってさ、俺が今こうして笑っていられるのは、お前が俺を救ってくれたからだ。
お前がいなくちゃ、俺はきっと真っ当な人生なんて送れてなかった。
俺が笑えるのも、泣けるのも、幸せ感じるのも全部。
クレスが俺を見て、笑って、泣いて、幸せだって、抱きしめるからなんだぜ。



『チェスター、僕のこと好き?』


なのに、どうしてそんな台詞吐くかな。わかっててやってるとしたら、相当性質が悪い。
わかってないなら尚悪い。


『んなの、言わなくてもわかってんだろ?』




だけどさ。


やっぱわかってても口に出さなくちゃ駄目なことって、あるんだな。

俺さ、今凄ぇ後悔してる。

あのときだけじゃなく。もっといっぱいお前に好きだって言っておけば良かったって。
お前を過去にやって、俺が残ったことに、後悔は微塵もしてないんだけどさ。
だけど、もっと好きだって言ってセックスしてさ。周りが引くくらい馬鹿ップルしとけば良かった、なんて。

まぁ、これからやればいいだけの話なんだけど。



「何を笑っている?」


金髪碧眼の美人でいけ好かない野郎が訝しげな顔をする。やべぇな、クレスの事になると俺の頬はすぐに緩んじまうから。

現在、目の前には復活したばかりなこの世で最強の魔王様、対して俺は身体の二三か所は完全に逝ってる瀕死状態、援軍はゼロ。見本みたいな絶望的状況で、恋人との明るい未来を妄想中の俺は、確かに魔王様が言う通りイカレたのかもしれない。



けどな。



「これが笑わずにいられるかってんだ。」


この世は“正義が勝つ”って相場は決まってんだ。


なら、見るからに正義のクレスが勝つに決まってんだろ?
あんた、魔王だし。



「戻ってきてんだよ。あんたの後ろにな!!」


なぁ、クレス。
言わなくてもわかってんだろ?


とりあえず苛められた恋人の為に、そこの魔王さんをぶっ倒してくれ。











びっくり。

2010-04-29 22:19:40 | 日記
4月29日拍手有難うございました!!

毎日、思いつくままSSS連載を初めて早4回目。こんな連載誰が見てるのかと思いきや、ブログの閲覧数が今日は昨日の倍で心底驚きました。このgooブログ、ログインする度閲覧数が表示されるのですよ。てか、何があったの!?
いや、でも連載見てるとは限らないし。今日はお休みだったから偶々ですよ、ね。皆見て、チッとか思ってたんですよねきっと。
寧ろ、友人の色紙見たいとか?残念、私も写メでしか見てない。ちょっと生色紙も見たいです。斎藤氏と沖田氏が隣合わせだったのは仕様だよね!公式で沖斎だよね!と友人を問い詰めたい(友人ノマカプ思考)
そう言えば昔、コナンの映画感想を思いっきりmixiで叫んで、オマエ隣であんなこと考えてたのか、と別友人に冷静に言われた記憶があります。

でも、アニメ感想叫びたいです(うずうず)TOPもOVAでなくアニメ放送してくれたら、物凄く叫べたのに…!!

そんな妄想の産物なSSSは以下に↓では☆





おきさいSSS④

2010-04-29 22:06:25 | はくおーきSSS

【何日だって持たないよ、こんなの】



「はーい、一君に質問がありまーす!」
「何だ?」


一君が三番隊組長になって、僕と相部屋になったある日。僕は、京で君と再開してからずっと、不思議に思っていたことを聞いてみることにした。


「どうして一君は、斎藤一君なの?」
「お前は何を言っているんだ。名を変えたことを指すのならば…」

言った瞬間、一君の眉が寄る。まぁ、当然の反応だよね。一君だって変えたくて名前変えたわけじゃないし。
でも僕が知りたいのはそんなことではない。


「うん、改名した理由はわかってるよ。だけど僕はね、どうして一君は一君なのかって聞いてるの。」
「すまない総司、意味が良くわからないのだが…。」
「うーん、だからね。名前変えるならいっそ上も下も全部変えたら良かったじゃない。例えば斎藤総司とか、藤田五郎とか。だってその方が、見つかる確率も減るよ?なのに、なんで一君は名字だけしか変えなかったのかなって。」
「それは……」

何故かカァッと音が立ったかのように、途端赤くなる一君の顔。あれ、僕は君が照れちゃうような恥ずかしい事言ったっけ?不思議に思って顔を覗き込むと、ふいと逸らされる視線。思わずにんまり唇に浮かぶ僕の笑み。

これはどうしても理由を教えてもらわなくちゃ、ねぇ。



「一君?」
「……言いたくない。」
「ふーん、一君が言わないつもりなら僕にも考えがあるよ。」
「!何をするつも…総司!!」

一君が言い終わる前に、僕は君を床に組み敷く。慌てて僕の下から逃げようとするけど、この僕が君を逃がすわけないじゃないか。
逃げられるのは江戸だけで十分。



「―――ねぇ、教えてよ。」
「っ……」


態と耳元で優しく囁けば、耳元まで桜色に染まる君。ぴくりと震える肩。うーん、ちょっとこのまま為し崩しでもいいかな、なんて。
けれど、あっさり観念してしまった君。ちょっと残念な僕。そんな僕から瞳を逸らしたまま、君は小さく口を開く。


「総司が……呼ぶから」

「え…」
「総司だけは俺の事、名前で呼ぶから。だから………下は変えなかった。」


いつかまた会えた時、すぐに名を呼んでもらえるように。



「一君…」

言い終わるが否や、一君は僕からの返答に怯え、ぎゅっと瞳を閉じる。そんな君を、僕はとりあえず抱きしめる。
今日から二人一緒の部屋ってだけでも嬉しいのに、この返答は反則だよ。あぁもう僕、幸せでどうにかなっちゃいそうだ。


「ねぇ、一君。僕、質問をもう一つしてもいい?」
「何だ?」


こんな可愛らしい君と、これからずっと二人きりなんて。


僕には君が好きな気持ちが重すぎて、一人で何日も持っていられないよ。



「一君は僕の事愛していますか?」



僕の気持ちを君が持ってくれるまで、僕は君を離してあげたりなんてしないから。