陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

習近平総書記の暗殺計画

2015-04-03 15:37:33 | シナ・中共関係
 シナ・中共トップ間の熾烈な権力抗争は、我々一般の日本人にとって理解の範囲を超える。現在の習近平総書記(太子党出身、62)は、共産党、国家主席、人民解放軍の全ての権力を掌握しているが、何時追い落としがあるか分からない。そのため、腹心の王岐山(66)を使い、最大の敵と判断した上海閥の江沢民元総書記(88)、その配下の周永康(73)一派に狙いを定めて汚職摘発に躍起である。最近の上海政府機関への査察実施は、その一環なのであろう。

 共産党幹部の汚職・蓄財は凄まじく、ネポティズムに踊った彼らの親類縁者が海外へ逃亡し、100兆円に近い資産が持ち出されたとされる。大口は、タックスヘイブンを経由したり、上海香港銀行(HSBC)の秘密口座を利用したりして、スイス銀行に保管する。しかし、米国の圧力によるスイス銀行の情報開示で、その一端が次第に明らかになって来た。

 更に習近平総書記は、胡錦濤前総書記(72)のグループ、共青団摘発にも手を付け始めた胡錦濤と親しい李克強首相(59;経済学博士)は共青団出身だが、この状況に沈黙を守っている。

 上海閥も執拗な攻撃に耐えるだけではなく、自分たちを追い込んで来る習総書記を暗殺しようと企図する動きがあるのは当然だろう。こうした状況を<大紀元>が伝えている。


暗殺計画説浮上の習近平氏、万が一に備え「政権代行チーム」=香港メディア

【大紀元日本】習近平政権は精力的に進める反腐敗運動で、これまでに省高官以上の高級幹部100人あまりを取り締まった。一方で、習氏に対する暗殺未遂情報が中国国内でしばしば浮上する。最新の報道では、習氏は最悪の事態に備えて「政権代行チーム」を考案しているという。

 香港紙・東方日報23日付の評論記事が「北京の噂」として伝えたところによると、これまでに6回ほど暗殺未遂に遭った習氏は万が一の事態を想定し、5人で構成される「政権代行チーム」の編成を政府内部で提案したという。

 香港政論誌・動向も昨年、同様の内容を伝えた。李克強総理がチームリーダーに指名されたという。

 香港などの海外中文メディアは2013年から、国家主席就任前後の習氏は「幾度も暗殺未遂に遭っている」と報じてきた。その方法は、健康診断時の毒薬注射や爆弾を仕掛けるなど様々だ。中国政府系メディアもたびたび「腐敗取り締りのため、個人の生死と名誉を顧みない」などと、死の覚悟を匂わす習氏の言葉を紹介している。

 中国の政治問題専門家は「(暗殺計画の)事実関係について、中国政府が反論したり、コメントを出すはずはない。しかし習氏の言葉の裏にメッセージが隠されている」と分析する。

 暗殺計画を警戒してか、習政権は3月初旬までに最高指導部メンバーの身辺警護を担う中共中央警衛局の主要幹部の人事をほぼ一新した。暗殺計画の実行は、公安・警察などを統括する中央政法委の前トップ・周永康など、江沢民派という説がほとんどだ。
(翻訳編集・叶子)
(15/03/26 15:46)

http://www.epochtimes.jp/jp/2015/03/html/d61124.html

 現在、シナ・中共はシャドウ・バンキングなどの不良資産関連企業運営で、実質的に資金が不足している。それ故、海外に持ち出された大量の財貨を回収するのは、短期的に有力な資金供給方法である。習近平総書記が共産主義の理念を振りかざして、腐敗した実力者を追求するのは、権力維持と経済安定化の一石二鳥の効果を狙っていると観る。

 高齢化した江沢民を頼りにする上海財閥が、直近の危機に対して習近平排除に動いたとしても何ら不思議では無い。
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