欧米の街並みを眺めると、余程の田舎でなければ電柱にお目にかかることは殆ど無い。これは、台湾もそうであって、電線地中化が台風対策として考えられているのであろう。我が国は、大都会中心部は別として、政令指定都市でも街中に電柱が数多く見られ、美観を損なっている。それで、内需拡大の景気浮揚政策として全国・電線地中化政策を推進するよう提案する。
電柱を無くすると、選挙の時にポスターを貼る場所が無くて困るなどと冗談を聞いたことがあるが、いわゆる先進国の中で日本ほど電柱が多い国は珍しい。それも、電力配線用と、通信配線用が別だから大変鬱陶しく感じる。
北国、特に多雪地域では、生活道路の確保で地方公共団体が細い道まで除雪を行うが、除雪担当者にとって電柱は厄介な障害物である。電柱が無ければ、容易に車道及び歩道も除雪して、安全な道を確保出来る場合が多い。年少者、老齢者にはそれがとても有難い。
電線に降り積もった雪は凍結して重く、断線の原因にもなる。東北電力などは、水平鞘の電線を用いて、雪の重量でくるりと回転する工夫を試みている。そうした煩わしさからも解放される。
大型共同溝を掘って電力用と通信用の配線を地下へ埋め込んでしまえば、北国の生活はかなり楽になる。共同溝の大きさにもよるが、下水道配管を同時設置する事も考えられるだろう。
九州や四国では、毎年のように台風に襲われて電柱の倒壊、電力配線の切断・損傷で停電が起きる。これらも電線地中化で、停電をかなり防止出来る。そして、南北の地域に関わらず、地震や火事の時に電線地中化は大きな効果を発揮する。
かつて荒川を通過するクレーン船が、操作のミスで送電線を切ってしまい、広範な首都圏域が停電になった。電車は止まり、都市機能は麻痺した。首都圏域の幹線でも、空中電線を張り回しているのかと些か驚いた覚えがある。
電線地中化は、国防の為にも重要な意義がある。空爆をされても、空中架線よりは損害が少ないし、ゲリラによる電線破壊工作にも対抗出来るだろう。
電線地中化により、都市景観は美しく様変わりする。それは、地中化の進んだ大都会中心部を見れば直ぐに分かる事だ。私には、何故豊かな日本の市街部で、これ程電線地中化が遅れているのか理解に苦しむ。
麻生政権は、景気浮揚策を色々と考えているようだが、この電線地中化を集中的に進めては如何か。地方公共団体は予算が無いので、道路特定財源を指定する形で地方へ回す手もあるだろうし、新たな建設国債でも構わない。それにより、地方にも金が流れ、青息吐息の建設業者は息を吹き返すであろう。
このインフラ整備事業は、形として長く残り、全国に亘って恩恵を受けるわけで、役にも立たぬ建造物を造るのとは全く異なるものである。昨今は、電化住宅が増え、電力配線も大容量化している。大きな柱上トランスを見上げていると、もし落下したらと危険な感じが募る。
過日、あるパーティで某国会議員と電線地中化について雑談したが、彼は自民党の景気対策プロジェクトチームのメンバーらしく、私の提案を実行出来るかどうか考えてみたいと述べた。是非真剣に考慮して頂きたいものだ。
電柱を無くすると、選挙の時にポスターを貼る場所が無くて困るなどと冗談を聞いたことがあるが、いわゆる先進国の中で日本ほど電柱が多い国は珍しい。それも、電力配線用と、通信配線用が別だから大変鬱陶しく感じる。
北国、特に多雪地域では、生活道路の確保で地方公共団体が細い道まで除雪を行うが、除雪担当者にとって電柱は厄介な障害物である。電柱が無ければ、容易に車道及び歩道も除雪して、安全な道を確保出来る場合が多い。年少者、老齢者にはそれがとても有難い。
電線に降り積もった雪は凍結して重く、断線の原因にもなる。東北電力などは、水平鞘の電線を用いて、雪の重量でくるりと回転する工夫を試みている。そうした煩わしさからも解放される。
大型共同溝を掘って電力用と通信用の配線を地下へ埋め込んでしまえば、北国の生活はかなり楽になる。共同溝の大きさにもよるが、下水道配管を同時設置する事も考えられるだろう。
九州や四国では、毎年のように台風に襲われて電柱の倒壊、電力配線の切断・損傷で停電が起きる。これらも電線地中化で、停電をかなり防止出来る。そして、南北の地域に関わらず、地震や火事の時に電線地中化は大きな効果を発揮する。
かつて荒川を通過するクレーン船が、操作のミスで送電線を切ってしまい、広範な首都圏域が停電になった。電車は止まり、都市機能は麻痺した。首都圏域の幹線でも、空中電線を張り回しているのかと些か驚いた覚えがある。
電線地中化は、国防の為にも重要な意義がある。空爆をされても、空中架線よりは損害が少ないし、ゲリラによる電線破壊工作にも対抗出来るだろう。
電線地中化により、都市景観は美しく様変わりする。それは、地中化の進んだ大都会中心部を見れば直ぐに分かる事だ。私には、何故豊かな日本の市街部で、これ程電線地中化が遅れているのか理解に苦しむ。
麻生政権は、景気浮揚策を色々と考えているようだが、この電線地中化を集中的に進めては如何か。地方公共団体は予算が無いので、道路特定財源を指定する形で地方へ回す手もあるだろうし、新たな建設国債でも構わない。それにより、地方にも金が流れ、青息吐息の建設業者は息を吹き返すであろう。
このインフラ整備事業は、形として長く残り、全国に亘って恩恵を受けるわけで、役にも立たぬ建造物を造るのとは全く異なるものである。昨今は、電化住宅が増え、電力配線も大容量化している。大きな柱上トランスを見上げていると、もし落下したらと危険な感じが募る。
過日、あるパーティで某国会議員と電線地中化について雑談したが、彼は自民党の景気対策プロジェクトチームのメンバーらしく、私の提案を実行出来るかどうか考えてみたいと述べた。是非真剣に考慮して頂きたいものだ。
この記事に共感します。麻生内閣の支持率が予算をばら撒いている割に挙がらない事を思うと、これこそ自民党の支持母体の建設業がこれを早急に実施したなら・・喜ぶと思います。
私自身は街の美観にとても関心がある一人ですが、その点から見てもご指摘の様に先進国で日本ほど、街の美観に無関心の国は在りません。
私の住んでいる地域でも片面は行われています。それだけに余計電線のぶら下がりが目に付きます。
住宅街の電線…地中化してほしいです。
景観だけでなく 危険だと思います。
木造の家が立ち並ぶ場所はないがしろにされているような…
風でかなり揺れている電線を室内から眺めているのも 不安定な気持ちになります。